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国産飼料用米で育てた「こめ育ち豚」

国産飼料用米で育てた「こめ育ち豚」

豚肉、飼料自給力、循環型農業。三題噺のようですが、この3つを結びつける豚肉が、名づけて「こめ育ち豚」。生活クラブの「遊YOU米」の生産者であるJA庄内みどり遊佐支店のお米を飼料に10%混ぜて育った平田牧場の三元交配豚の“進化版”。食料自給力を高める「こめ育ち豚」の取り組みが実施されています。

【2006年9月25日掲載】

お米を食べると豚はもっとおいしい?

薄くそいだ透きとおるような桜色に白い脂身がくっきり筋状に模様を描いています。目にするだけで、やわらかくもちっとした感触、赤身と脂身が絶妙に溶けあう食感が口の中に広がるかのよう。その名は「こめ育ち豚しゃぶセット」。初回の5月に続き、再び取り組みが始まっています(10月16日~20日申込、11月1週配達)。「一度食べたら、ほかの豚肉は食べられない」と評判の生活クラブの平田牧場・三元交配豚に、さらなる美味な肉が加わったのです。

こめ育ち豚とは??文字どおり、お米を食べて育った豚のことです。豚がお米を食べるの?と聞かれれば、答えは「はい」。もちろん炊いたご飯でなく、飼料用の玄米を通常の飼料に10%混ぜて食べます。お米を食べると豚肉の味が変わるの? この問いにも「はい」と答えられそうです。今年5月に初登場したときの取り組みでは、申し込んだほとんどの人が「おいしかった」「甘みがある」「やわらかい」と、高い評価を与えました。

感覚だけでなく、生活クラブでは、肉質分析と食味アンケート調査も行いました。飼料に飼料用米を10%配合して育てた豚肉と、混ぜていない飼料で育った通常の豚肉とを比較したところ、飼料用米を配合した豚は、脂肪は白く溶けやすく、脂肪酸組成ではオレイン酸割合が高く、リノール酸割合が低くなりました。食味については、色、やわらかさ、香り、味のすべてで飼料用米配合ゼロの肉を上回ったのです。

なぜ、こめ育ち豚なの?

こめ育ち豚のふるさと、平田牧場、JA庄内みどり遊佐支店のある山形県庄内平野は、鳥海山からの清冽で豊富な雪どけ水に恵まれ、水田がいちめんに広がる米どころです。しかし生活クラブの「遊YOU米」の産地の遊佐町でも、農業者の高齢化と後継者不足、そこに米の需要も減り、今後は米を作らない田んぼ、いわゆる耕作放棄地も出てくるのではないかと心配されています。

一方、平田牧場の豚の飼料はNON-GMO(遺伝子組み換えでない)かつ収穫後農薬散布(ポストハーベスト)のない飼料を確保していますが、ほとんどが輸入飼料には違いありません。ならば、水田が放棄されないうちに飼料米をつくり、輸入飼料を少しでも減らして豚に食べてもらおうではないかーー。こうして、1997年からこの試みが始まり、2004年に本格的にスタートしたのが、「飼料用米プロジェクト」です。

このプロジェクトは、遊佐町、JA庄内みどり,山形大学、平田牧場、生活クラブ生協などが提携し、平田牧場の堆肥も使用して飼料用米を生産することで地域循環型の農業に近づけ、日本の穀物飼料自給率を高め、水田を守り水をも守ることを目指しています。

日本の食料自給率は40%と先進諸国中最低ですが、この数字を引き下げている要因の一つが、25%というきわめて低い飼料自給率です。他方、私たちが主食としているお米は自給率100%、実際には100%を越えて余りぎみ。飼料用米プロジェクトは、このアンバランスを修正していく先進的な試みとして注目を浴びています。最近はマスコミ(新聞、テレビ)でも取り上げられ、内閣府提供のテレビ番組「ニッポンNAVI」でも、「食料自給率の向上に向けて」のテーマで、先進的な取り組みとして紹介されました(8月23日)。この番組は政府広報オンラインで、いつでも視聴することができます。詳細については、是非アクセスしてご覧下さい。

田んぼを守り、豚を健康に育て、しかもおいしい豚肉をいただく。一石何鳥にもなるとびきりの豚肉をこの秋、是非味わってみませんか。

 

こめ育ち豚しゃぶセット

500g、1,517円(税込・基準価格)

(下のどちらかのセットが届きます)

こめ育ち豚しゃぶセット

遊佐の休耕田・転作田を活用して栽培した飼料用米を、餌に約10%混ぜて育てた豚肉です。きめ細かく甘味のある肉を、しゃぶしゃぶで堪能してください。

こめ育ちさっぱりみそ味

200g、509円(税込・基準価格)

▲こめ育ちさっぱりみそ味

こめ育ち豚特有の甘味のある肉の味を活かし、甘辛ダレに漬け込んであります。しゃぶしゃぶセットで使用していないカタ肉や端肉を使用。厚さは約3ミリ、3~7センチ角のそのまま焼ける大きさです。