生活クラブ活動情報

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遊佐の減農薬米「遊YOU米」新米をお届けします。

遊佐から減農薬の「遊YOU米」が届きます。とても贅沢で、未来のごはんにつながるお米です。

生活クラブのお米の主力品「遊YOU米」の故郷、山形県遊佐町では稲刈りが済み、新米の出荷に向けた準備がたけなわです。山・平野・海の3拍子そろい、鳥海山が恵むきれいで豊かな水が育む遊佐のおいしいお米。その6割強が生活クラブ組合員の家庭に届けられます。なんとその7割が減農薬米! 生活クラブと遊佐との長年の信頼関係により、今年は減農薬の新米が確実に届きます。10月30日配送の第1弾から、日本の秋、最良の恵みをどうぞ逃さずに食してください。

「米粒によく実が入っていますね」

遊YOU米の収穫

「今年は、長梅雨の日照不足と低温気味が響いて、平年並みより収量はやや落ちています。その分、1粒1粒に養分が詰まっておいしい米ができました」。新米の出来具合を頼もしく語るのは、JA庄内みどり遊佐営農課課長の阿部孝さんです。 遊YOU米の今秋の稲刈りは、9月14日頃に平野部から始まり最後となる山間部も10月初頭にはほぼ終了。コンバインで収穫されたもみはこれから、ライスセンターで乾燥され、脱穀の過程で屑米を省いて玄米となり、検査が済むと倉庫に保管されて出荷を待ちます。「屑米(くずまい)は今年あまり出ていません。収量は少なめですが、米粒によく実が入っていますね」と阿部さん。味に期待が持てそうです。
遊佐町では例年16万俵の米収穫量があり、その6割強にあたる10万俵近くを生活クラブが契約し食べています。旧遊佐農協と生活クラブが共同開発した品種「遊YOU米」がそのほとんどを占めますが、ササニシキオリジンも5,000俵弱ほど含みます。遊YOU米の栽培農家は増え続けてきており、現在490戸が1,000ヘクタールに作付けるまでに広がりました。遊佐町の米販売農家数約1,300戸の半数に迫る勢いです。遊佐はまさに、“生活クラブのお米の故郷”となっています。

「遊YOU米」の実に7割が減農薬米

「今年はOCR申込み、登録とも、減農薬米から先に届けていきます。減農薬の新米を存分に味わってください。OCR申込みも登録も同じ米を取り組んでいますが、ぜひ、登録で食べてもらいたいです。生協として出荷契約をする事で食べる量を産地に約束していますが、登録をする事で組合員一人ひとりが約束した事になります。生協として、組合員として、二重に約束する事で伝えられる思いは何倍にもなるからです」。生活クラブ連合会の立場から組合員にこう勧めるのは、開発部農産課の鵜沢義宏です。頻繁に遊佐に出かけては米の生育や出来具合を確かめ、生産者と話し合ったりしています。

生活クラブとJA庄内みどりが減農薬米としているのは「特別栽培米」と言われるもので、都道府県ごとに散布農薬の基準を定めている「慣行栽培米」の半分以下の農薬散布、なおかつ有機肥料が半分以上の減化学肥料栽培と認められたお米です。山形県の慣行栽培米の農薬16成分に対して、遊YOU米は8成分まで減らして栽培。今や3成分、無農薬も実験中です。生活クラブ向けに栽培するお米の実に7割が減農薬米となっているのです。これだけの量を減農薬・減化学肥料栽培で確保できるのは、とても贅沢なことではないでしょうか。

遊YOU米生産者

「35年前、3,000俵から出発した生活クラブとの産直関係は、その後、遊佐により適した品種をと共同開発した「遊YOU米」でもっと深まりました。当時から、農家が除草剤散布を記録し情報を公開する、今で言うトレーサビリティ(生産履歴)をやってきした。生活クラブに届ける米も農家自身が食べる米もまったく同じ扱いでしたよ」と阿部さんは言います。

「食べる力」と「つくる力」で未来も支える

共同開発米というのは、生産者と消費者が品種、農法、品質、数量、価格について直接話し合い、生産から流通、販売までを行っているお米のことです。お米そのものに関するこのような取り決めのほか、生活クラブと遊佐はそれ以前から、組合員と生産者の交流をさかんに行ってきました。その中で双方は、おいしくて安全なお米や野菜をつくり食べるために一番大事なのものは清浄な水だと気づきます。生活クラブ組合員は自分たちのせっけん運動の経験を当時の遊佐農協婦人部に伝え、遊佐でも女性たちによる合成洗剤追放のせっけん運動が始まります。1990年に町は「月光川の清流を守る基本条例」を制定し、2002年には「遊佐町環境基本条例」を制定するまでになりました。

また、減農薬に挑戦する農家も町全体に広がっていき、今では8割くらいの水田で減農薬栽培が行われています。最新の試みとしては、減反した水田で飼料用米を作り、生活クラブに豚肉を供給する平田牧場で「米育ち豚」を育て、豚のふん尿を遊佐で有機肥料として活用する「地域循環型農業」への着手があります。

40%にまで落ちている日本の食料自給率。私たちがお米をあまり食べなくなったことが、これに大きく影響しています。米を作らないと農地は荒れ、地域の水循環が弱まり、環境悪化が始まります。それが日本人の心身の健康や文化まで衰えさせているのではないでしょうか。今日食べるごはんは、20年後30年後のごはんにつながる―そんな「食べる力」を信じて遊佐の新米、味わってみませんか。

田んぼ

【2006年10月18日掲載】