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生活クラブのサステイナブル・レポート

生活クラブサステイナブル・レポート

生活クラブ27万人の産地提携が生み出した地球環境への力は、こんなに大きいものになりました。(2005年度実績より)、

持続可能な社会へ

世界の人口は急激に増加し、エネルギー消費の伸びは、生態系の復元力をオーバーしてきました。今、それらは地球温暖化、気候変動、酸性雨など様々な環境問題として表面化しています。
  これは地球規模の問題であり、被害は長期にわたり、回復には多大なお金と時間がかかります。そして最も深刻なのは、この影響が私たちの次の世代に及ぶということです。
  食の安全は、生産から廃棄まで、環境への配慮なしにはあり得ません。環境を意識した生産のあり方の保障が重要です。また一人一人の消費のあり方、暮らし方が、次世代へと引き継ぐ生命と環境への責任を伴います。そして私たちの暮らし方の選択は、生態系や他の国の人々の生活につながるのです。
  ここでは産地提携などのさまざまな取り組みが、1年間でどれくらい地球環境に貢献したのかを、まとめてみました。

サステイナブルとは?

「持続可能な」という意味。資源を循環させ、自然と共生することを、サステイナブルな暮らし方と呼んでいます。生活クラブでは、一人一人のサステイナブルな暮らし方を共同購入を通じてまとめることで、水や緑やエネルギーを保全する大きな力としていくことを目指しています。

ごみとCO2削減

グリーン・システムで
市町村が節約できたごみ処理費(税金)=4億2千万円、
削減したCO2=2,000トン

◆ グリーン・システムとは、リターナブルびん(Rびん)を使う、リターナブル牛乳ビンを使う、牛乳キャップやピッキング袋をリサイクルする取組みのことです。
◆ Rびんは589万本の利用があり、457万本を回収し再使用しました(回収率78%)。
◆ リターナブル牛乳ビンは1880万本の利用があり、1853万本を回収し再使用しました(回収率99%)。
◆ 牛乳キャップは1345万個を回収し、ごみ袋の原料としてリサイクルしました。
◆ ピッキング袋(品物を個人別に仕分けするためのポリエチレン袋)は、831万枚を回収し、再びピッキング袋の原料としてリサイクルしました。

みどり

◆ 1本(個)あたりの市町村ごみ処理費用は、Rびん=@18.9円、牛乳ビン=@16.6円、牛乳キャップ=@0.6円、ピッキング袋=@1.9円(2003年事業年度廃棄物会計調査データより)
◆ 上記の市町村ごみ処理費用単価に、それぞれの回収本数(個数)をかけると、Rびん=8629万円、牛乳ビン=3億753万円、牛乳キャップ=807万円、ピッキング袋=1580万円となり、合計で約4億2千万円となります。

◆ 1本(個)あたりのCO2削減量は、Rびん=220g、牛乳ビン=35g、牛乳キャップ=1.4g、ピッキング袋=4g
◆ 上記のCO2削減量に、Rびんと牛乳びんは利用本数を、牛乳キャップとピッキング袋は回収個数をかけると、Rびん=1296トン、牛乳ビン=658トン、牛乳キャップ=19トン、ピッキング袋=33トンとなり、合計で約2000トンの削減となります。

2004年度の数字はコチラをご覧下さい。 

鶏卵容器で
削減した卵パックを積み上げると=535km
市町村が節約できたごみ処理費(税金)=2200万円

◆ 2005年度の鶏卵利用は重量換算で570万1685kgです。鶏卵1個64g(生活クラブ標準規格)としてこれを市販で購入すると890万8883個のプラスチックパックが必要です。使わないで済んだパック数は年間890万8883個(5,701,685kg÷640g÷1,000)になります。
◆ プラスチックパックの重量を15gとすると削減量は133.6トン(8,908,883個×15g÷1,000,000)になります。
◆ プラスチックパック1kgの処理費用を168.4円(廃棄物会計調査報告書2003容器別ごみ処理資源化費用より)とすると、ごみ処理費削減金額は2,249万円8,240円(133,600kg×168.4円/kg)になりました。
◆ 鶏卵の月平均利用人数は144,637人ですから、一世帯あたりの年間ゴミ削減量は924g、処理費は156円になります。
◆ 鶏卵パックの高さを6cmとすると、積み重ねたときの高さは8,908,883×6cm÷100=53万4,533mにもなりました。

再生紙で
削減したCO2=2200トン
守った森林(木の本数)=4万5千本

◆ 生活クラブのティッシュペーパー及びロールペーパーは、100%古紙原料です。
◆ 2005年度のティッシュペーパー使用量は166万7,385箱。ロールペーパー使用量は475万7,840ロール。これを新たに木から作るとすると4万5,165本の木が必要です(基準木を直径14cm高さ8mとして算出。1本の木からはティッシュペーパー156箱、ロールペーパー138ロールができます。データ提供(株)新橋製紙)。
◆ 基準木がCO2を吸収する量は1本当たり49kg(公害健康被害補償予防協会1995改訂版「大気浄化植樹マニュアル」より)。49kg×4万5,165本÷1,000=2,213トンのCO2を吸収できる木を切らずに済んだことになります。

みどり

牛乳を飲んで
支えた牧草地=275ha

◆ 新生酪農クラブ(新生酪農千葉工場)、箒根酪農(同栃木工場)、南信酪農(横内新生ミルク)の総作付け面積は353haです。この内、生活クラブに出荷されている牛乳は78%ですから、275haのみどりを守っていることとなります。
◆ 一世帯当たりでは275ha÷108,562世帯×10,000=25.3平方mです。

農作物を利用して
支えている都会の農地=497ha

◆ 都会のヒートアイランド現象が進んでいます。農地にはこれを緩和させる機能があり、都会にどれだけ農地を残すことができるかが重要です。
◆ 東京、神奈川、埼玉、千葉の生活クラブ提携生産者の農地は496.91ha(496万9,100平方m)です。この農産物を利用している(東京・神奈川・埼玉・千葉・長野・静岡・愛知)の月平均利用組合員人数は113,868人ですから、一世帯あたりでは43.6平方mになります。

産地提携で
生まれたGMOフリーゾーン=4215ha(ほぼ東京都練馬区の面積)

◆ GMOフリーゾーンは「遺伝子組み換え作物を栽培しない」と宣言された地域。ヨーロッパでは、このエリアを広げる活動が盛んです。現在ギリシャ全土、そしてイタリア、オーストリアも8~9割がGMOフリーゾーンとなっており、GMO栽培を行うのは事実上難しくなっています。
◆ 日本でこれまでに遺伝子組み換え作物を作らないと宣言した農地は5,270haです。そのうち生活クラブ提携生産者の農地は4,215haです。(山形県庄内みどり遊佐地区農政対策推進協議会:約1,340人3,080ha、栃木県とちぎ生活クラブ生協提携産地連絡協議会:約250人375ha、東京都農(みのり)安心ネットワーク:65人51ha、神奈川県生活クラブ運動グループ地場野菜生産者協議会:89人57ha、千葉県元気クラブ:144人398ha、埼玉県青果物生産者連絡協議会:約50人254ha)。
◆ 練馬区の面積は4,816ha、千代田区は1,164ha、東京ドームは4.68haです。

食

牛乳を飲んで
支えた近郊酪農家=77戸

乳牛

◆ 餌は輸入せざるをえないものの、牛乳の国内生産を維持していくには、年々減り続ける酪農家を支え、減少傾向に歯止めをかけることが必要です。
◆ 2005年度は1,867万6,399本の牛乳を利用。重量換算で1,680万8,759リットル。牛一頭の年間搾乳量は8,000リットルなので、
16,808,759リットル÷8,000リットル=2,101頭の牛の乳を飲んだことになります。
◆ 新生酪農2工場(千葉・栃木県)、横内新生ミルク(長野県)、各県の搾乳牛の平均飼養頭数(畜産統計06.2.18)より合計76.5戸の酪農家を支え、第一次産業を守ることができました。

遺伝子組み換え対策で実現した
NON-GMO食品=86%

◆ 消費材から遺伝子組み換え原料を徹底的に排除しています。現在100%NON-GMO(遺伝子組み換えでない)消費材は756品目86%になりました(2006年3月末時点)。
◆ 完全には遺伝子組み換え原料を排除できていない品目が126品目、14.2%あります。その内訳は、5%未満の原料でGM対策が必要な品目が11品目、1.2%、1%未満の原料でGM対策が必要な品目が115品目、13%となっています。

2004年度の数字はコチラをご覧下さい。

お米を食べて
守り維持した田んぼ=1,882ha

◆ 生活クラブの年間消費量(主食用約15万俵のみならず、加工米飯や酒米等含む)は6主産地で約16万俵。1反の田んぼから収穫できる米が8.5俵とすると、18824反(=1882.4ha)の田んぼを維持していることになります。

消費材を食べることで
体に入れなくてすんだ添加物=46トン

たんぼ

◆ 調査対象とした添加物は「発色剤」「殺菌剤・漂白剤」「酸化防止剤」「小麦改良剤」「合成着色料」「ポストハーベスト」「化学調味料」です。
◆ 生活クラブ消費材ではなく市販品を食べていれば、身体に入ったと思われるこれらの添加物は年間で45.6トンにもなりました。実利用率82%(05年度計画購入月平均利用人員率)として計算すると、一世帯あたり年間211gの添加物を体に入れなくてすんだことになります。

2004年度の数字はコチラをご覧下さい。

水

農薬を減らしたことで
汚れを減らした田んぼ=1,031ha

◆ 2005年度の共同開発米作付面積は1,031ha(95,450俵)。うち農薬12成分の田んぼが227ha、8成分の田んぼが715ha、無農薬の田んぼが17.7ha、12成分のササオリジンの田んぼが71.6haでした。
◆ 一般慣行栽培基準16成分で共同開発米を作った場合、1,031ha×16成分=16,496ha・成分が田んぼに入ります。

お米を食べて
守った水=4,235万トン

◆ 田んぼ1反(10アール=0.1haとして計算)で、稲を育て米を作ると1年で2,400トンの水を必要とします。
◆ 生活クラブの年間消費量は6主産地で約15万俵です。(04年産(04年11月~05年10月)の米の消費量)

畑

◆ 1反の田んぼから収穫できる米が8.5俵とすると、17647反(=1765ha)の田んぼを維持。その保水量は4235万トン(17647反×2,400トン)になります。
◆ 山中湖の容積は69,000立方m、利根川水系の薗原ダム有効貯水量1,322万トン。同ダム建設の際には91haが水没、65世帯が移転、環境にも大きな負荷がかかりました。
◆ 日本全国の水田が蓄える水の総量は約81億トンで、日本各地に作られている治水ダムの貯水量の3.4倍。田んぼを残せば、ムリなダム開発をしなくて済むことになります。

せっけんを使うことで
川や海に流さずにすんだ合成界面活性剤=181トン

◆ 液体せっけん、せっけんシャンプー、ウィルケアシャンプー、ボディシャンプー、洗濯用液体せっけん、粒状せっけんの利用状況から算出(詰め替え用含む)。

めだかの泳ぐ川

◆ 食器洗い、シャンプー、洗濯など暮らしの場面でせっけん類を使わず合成洗剤を使った場合、使用分量の違いなども加味して、そこで使われるであろう合成界面活性剤の割合を算出した数字が仮想配合率(データ提供:㈱エスケーせっけん)。
◆ 石鹸の種類によって違うので、それぞれの利用重量に仮想配合率をかけて各配合量を算出。これを合計したものを、流さずに済んだ合成界面活性剤の量とした。(液体7.8トン+シャンプー8.4トン+ウィルケア13.0トン+ボディ8.0トン+洗濯用液体22.7トン+粒状せっけん120.7トン=180.6トン

2004年度の数字はコチラをご覧ください。

●さらに地域では、こんな活動でサステイナブル

・生きもの環境調査活動

自分たちが住む街にどんな生き物がいるかを調べることで、環境の見直しに取り組んでいます。

・GMナタネ調査活動

輸入GM(遺伝子組み換え)ナタネがこぼれてGMナタネが自生していないか、身近な環境を調べています。


・NOx(大気汚染)調査

自分の街の大気汚染度濃度を調べています。

・廃棄物会計調査活動

廃棄物の処理やリサイクルに自治体のお金がどれだけ、どのように使われているか、自治体ごとに調査しています。
 

・援農活動

加工用トマトの収穫など人手不足に悩む農家に出向き労働参加をしたり、農作業をしたい市民をつなぎ、都市に農地を残す活動をしています。

・自然エネルギー活動

太陽光発電や風力発電など自然エネルギーの普及を推進しています。