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「オーガニックコットン製品」をさらに充実中

「オーガニックコットン製品」をさらに充実中

  衣料品などで「オーガニックコットン」の表示を見かけることが増えてきました。生活クラブでも以前から寝具や衣料品で取り組んでおり、徐々にアイテムが増えてきています。でも、なぜ着るものにまで「オーガニック」が必要なのでしょうか?

アレルギーなどの医療施設で採用

あったかパジャマ 女性用

  シーツや綿毛布などの寝具類、タオル、ベビー用おくるみ、パジャマ、靴下、生理用布ナプキン……生活クラブがこれまで取り組んできたオーガニックコットン製品の数々です。
オーガニックコットンは肌触りがいい、やわらかい、などといわれますが、何よりも安全性が高く、化学物質過敏症や敏感肌の人も安心して使えるのが大きなメリット。そもそも、日本でオーガニックコットンが注目されはじめたのは、1990年代、アトピーやアレルギーの子どもをもつお母さんたちによってでした。アトピーやアレルギーには、摂取・接触する化学物質をできるだけ減らしたほうがよいとする考え方があり、そのため農薬を使わないオーガニックコットンが注目されたのです。  
  実際に、北里研究所病院臨床環境医学センターをはじめとするアレルギーや化学物質過敏症専門の医療施設では、ベッドやソファ、スタッフの白衣などさまざまなところにオーガニックコットンが採用されています。

大量の農薬、遺伝子組み換えが普通の綿栽培

綿畑

  綿はアオイ科の一年草で、秋に実がなり、その実が熟してはじけるとふわふわした白い繊維(綿花)が現れます。これを摘んで糸をつむぎ、その糸を織って布にします。日本は湿気が高いため綿の栽培に向かず、現在、日本の綿はほとんどすべてを輸入に頼っています。
  日本オーガニックコットン流通機構(NOC)の宮崎道男理事長によると、「今、世界で生産されている綿のおよそ7割はアメリカやオーストラリアで、機械を多用した大規模栽培でつくられています。どのくらい大規模かというと、畑で働いている人たちが昼ごはんを食べるために飛行機で移動する、そのくらいすごい規模なんです」。
  綿は単価が非常に安いので、効率化のために遺伝子組み換えの種子を使い、大量の農薬を使うそうです。種子に虫がつかないよう燻蒸し、土壌のカビを殺す薬を使い、雑草を除去するため除草剤を撒きます。機械で刈りやすいよう、成長促進剤や抑制剤を使って草高をそろえ、最後には枯葉剤すら使うのです。刈り取りのとき、生(なま)のガクや葉が混ざると作業効率が落ちてしまうため、枯葉剤で強制的に葉を枯らせてから刈るのです。
  「世界の耕作面積のうち、綿畑の面積は約5%ですが、殺虫剤はおよそ25%が綿畑で使われているのです」(宮崎理事長)
  そのような農薬を多投する農業のあり方に警鐘を鳴らしたのがレイチェル・カーソンであり、彼女の著作『沈黙の春』が出版された1964年ころから、カリフォルニアを中心に有機農法の運動が広がっていき、オーガニックコットンもこの流れから生まれてきたのでした。

加工時の化学処理もいっさいしない

糸の状態

 オーガニックコットンは3年以上農薬や化学肥料を使っていない畑で、遺伝子組み換えしていない種子を育て、手摘みで収穫します。農薬を使う畑に比べると収量は少なく、生産効率は決してよくありません。
  収穫された綿花は撚糸、製織、縫製されて製品になりますが、「天然繊維は変色しますし縮みます。ふつうは、そういう変化を薬剤処理によって抑えて、品質を一定に保つ。それが繊維業界の常識なんです」(宮崎理事長)。漂白や染色に始まり、防縮加工、柔軟加工、合成洗剤による洗綿など、加工工程での化学処理は枚挙にいとまがないほどです。
  一方、生活クラブで取り組んでいるオーガニックコットン製品はいっさいの化学処理をせず、染色も草木染めか泥染めに限定して行っています。加工の手間は倍以上になるものの、綿本来のやわらかさや保温性、吸水性は損なわれず、環境負荷も少なくてすみます。
  生活クラブ連合会開発部生活用品課の土樋範雄は、「オーガニックコットンは農薬や化学物質を使わないことで環境を守り、生産者の健康も守ります。遺伝子組み換えをしないので、種を守ることにもなります。取り組みの価値は大いにあると考えています。しかし、オーガニックコットンの生産量は極めてわずかであり、原料価格が高いため、全てのアイテムに拡大するには課題があります。当面は、化学物質過敏症やアトピー肌など敏感肌の方むけにアイテムをさらに増やしていきたいと考えています」と話しています。

「オーガニックコットン製品」をさらに充実中

綿の花

  生活クラブのオーガニックコットン製品で提携している(有)カワグチ企画も「食品と違って生活用品は組合員の皆さんの声を聞く機会がなかなかないのですが、使っていただいての感想やご意見をぜひ伺いたい」(川口圭チーフマネージャー)と意欲的で、現在、千葉単協と協力しあってオーガニック布ナプキンを改良中です。オーガニックコットンでつくられた布ナプキンは、かぶれない、使用感がいい、生理痛が軽くなったなど、口コミで人気が出ています。安全性の高いオーガニックコットンは、これからますます注目されていくでしょう。
  07年51週の企画では、毛布、タオルシーツ、パジャマ、インナー、ソックスなど、オーガニックコットン製品の取組み品目を大幅に充実しましたが、08年3週企画でも、51週と同様、充実した品目をラインアップ。さらに今後は、インナーの品目数の充実を予定しています。

●「ライブリー生活用品」カタログ08年3週企画の申込み締切日
東京、埼玉、愛知、栃木群馬:1月7~11日
神奈川、千葉、長野、山梨、茨城、静岡岩手:12月17日~21日
青森、山形、福島、大阪、京都、奈良:1月7~11日