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(有)鹿川グリーンファームで国産鶏種「はりま」を本格飼育!

(有)鹿川グリーンファームで国産鶏種「はりま」を本格飼育!

 生活クラブが肉用鶏として取り組む国産鶏種「はりま」について、新規生産農場の拡大を検討していた群馬農協チキンフーズ(株)と、鶏卵の提携生産者・(有)鹿川グリーンファームの間で生産委託契約が結ばれ、9月16日から本格的な餌付けがスタートしました。(2008年10月14日掲載)  

鹿川グリーンファーム藤岡農場で「餌付け」を視察

国産鶏種「はりま」

餌付けが始まったのは鹿川グリーンファームの藤岡農場(群馬県)。同農場はこれまで、採卵鶏のヒナを育てていましたが、管理する職員の高齢化と後継者の育成が困難だったことから、3年後には閉鎖する予定でした。
  一方、生活クラブでは2008年10月からデポーで「はりま」の取り組みが始まり、全体での取り組み拡大に対応するため、群馬チキンフーズは生産農場の拡大を検討していました。
  両者の間で生産委託契約の話合いが具体化したのは今年に入ってから。鹿川グリーンファームの丸尾敏晴さんによれば「急に入った話」だったと言いますが、採卵鶏より育雛にかかる作業負荷が少ないため、実現へ向けての協議が何度かもたれました。その結果、「はりま」飼養に伴う鶏舎の一部工事を行うものの、基本的には鶏舎をそのまま利用するなど、契約内容はより具体的になり、9月中旬には餌付けを始めることが決まりました。
  餌付けとはヒナを育てる第1歩で、農場に運ばれてきたひよこに餌を食べることを覚えさせることをいいます。藤岡農場では9月16日、20日、26日の3回に分けて行われ、26日には生活クラブ連合消費委員や連合会事務局、群馬農協チキンフーズの関係者ら約20人が、その様子を視察しました。
  この日、トラックで運び込まれたひよこは、朝、卵から生まれたばかりの1日令12,000羽。鶏舎に放たれると自然と餌をついばんでいました。この段階におけるひよこの体重は約40g。これを1週間後には160g、出荷する60日後には2.8kgにすることを目標に育雛計画が立てられています。 視察は餌付けだけではなく、20日に運び込まれたヒナの鶏舎でも実施されました。育雛を初めて見た参加者からは「1週間でこんなに大きくなるの」と驚きの声が上がりました。というのは、体重は計画を上回る180gを越え、大きく成長していたからです。

「はりま」の1割の生産を担うことに

視察とはいえ、衛生管理対策は万全が期されました

鶏舎を視察した後、群馬農協チキンフーズや鹿川グリーンファームの担当者による説明がありました。
  群馬農協チキンフーズによれば、餌付け7日令で182gまで成長するのは稀なケースで、出荷時には2.9~3.0㎏まで達する可能性があるといいます。ただ、50日令を過ぎるとポックリと弊死することもあるので、「鶏の状態をよく観察して育ててください」と農場関係者にアドバイスしました。
  鹿川グリーンファームの丸尾さんは、「農場の関係者は採卵鶏の育雛は経験豊富ですが、はりまについては初めての経験なので、私ともども戸惑いはあります。また、1年を通して安定供給するには、夏の暑さをどうしのいでいくかなどの課題はありますが、育雛の成績でナンバー1を目指します」と決意を語りました。
  2008年度における「はりま」の生産計画は、群馬農協チキンフーズの1,195,200羽と、秋川牧園の564,400羽を合わせた1,756,900羽、07年対比では約120%と伸びています。藤岡農場はこのうち約1割の生産を担うことになります。 生活クラブ連合会開発部畜産課の赤堀和彦課長は、視察を踏まえてこう話します。
  「餌は当然、非遺伝子組み換え飼料を与えて平飼いで健康に育てるなど、はりまの飼養管理マニュアルに則して生産されることは藤岡農場も同じです。国産鶏種はりまの評価は高く、供給増に対応することもこの生産委託契約の目的のひとつでした。順調に育っていることが確認でき、まずは一安心です」

●農場の視察についてのお断り
  現在、鶏肉・卵の生産農場の見学は、鳥インフルエンザなど衛生管理対策として通常は実施していません。今回、藤岡農場は鶏舎ごとのオールイン、オールアウトではなく、農場単位での導入にあたり、肥育中の鶏がいないことから、群馬農協チキンフーズ、鹿川グリーンファームの配慮で視察が実現しました。