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「目指せ! エコライフの達人」ピッキング袋の回収率が15%もアップ!!

「目指せ! エコライフの達人」ピッキング袋の回収率が15%もアップ!!

  生活クラブでは6月30日から9月29日まで、「目指せ!エコライフの達人」グリーンシステムキャンペーンを行いました。11月1日に開催された「エコライフのつどい」で、ピッキング袋(P袋)の回収率が、15%もアップするという成果が発表されました。(2008年11月14日掲載)  

「もったいない」状況を改善する大きな成果が

「3R活動推進連絡会」座長の木下青子さん

「今まさに、リサイクルやリユースが世の中のブームになっています。ゴミになるものを資源として返してまた大切に使う仲間を増やしていくことは、ささやかでも大きな力になり、未来につながることです」
  11月1日、東京・外苑前の日本青年館で行われた「第3回エコライフのつどい」の冒頭、生活クラブ「3R活動推進連絡会」座長の木下青子さんは、こう挨拶しました。生活クラブではごみを減らして地球の生態系を守るために、1994年から「グリーンシステム」の活動を行っています。1回使った容器を繰り返し洗って使う Rびん(リターナブルびん)や、配達仕分け用のP袋などを回収して再生利用するというもので、組合員一人ひとりに呼びかけて回収率を上げ、3Rのサイクルで資源を回していきます。
  2007年度の回収率は、 牛乳びんの98.0%を筆頭に、Rびんが69.1%、牛乳キャップが62.0%と比較的高いものの、P袋だけは37.2%と低い数字にとどまっていました。その理由は、自治体で収集するゴミ袋として使う、紙ラベルと底を切り取る手間が面倒、という人が多いためと考えられます。
実はP袋をゴミ袋に使ってしまうと、容器包装リサイクル法で定められたリサイクルのための「再商品化費用」が1枚につき1円かかり、それを生活クラブが負担しなければなりません。せっかく資源として有効利用できるP袋が一回限りのゴミ袋になってしまうばかりでなく、年間では約1,000万円もの費用負担になり、とても「もったいない」状況だったのです。  
  キャンペーン期間中の累計回収率は、「前年度比15.7%アップ」の54.1%になりました。今年度は供給重量を算出する計算式を変更したため、この数値はまだ暫定的なものですが、回収重量そのものは前年度比で約3トン(11.7%)アップしており、キャンペーン期間中に目標とした「回収率5%アップ」を大きくクリアしたと考えられます(正確な数値は年度末実績で補正します)。
  なお、年間実績で「回収率5%アップ」を実現できれば、「再商品化費用」の節約見込み金額は約80万円にのぼり、ゴミ排出抑制量は15トン、CO2排出量は43トンの削減につながります。

「コツコツ」と地道な呼びかけが功を奏した

「エコライフのつどい」の様子

「エコライフのつどい」では、7月と8月のP袋回収率のアップ幅が大きい単協と、Rびんの回収率上位の3単協がそれぞれ活動成果を報告しました。
  P袋の報告で千葉単協は、7~9月の3カ月累計で、回収率は51.7%と前年度同月比で約18%も上げました。「キャンペーンでの呼びかけ以外に特別な活動を行っていたわけではないのですが、企画や集会の度に組合員に回収の徹底を周知し、配達職員がその都度、声がけをするといった地道な活動が実を結んだのではないか」と、落合洋子さん(千葉)は分析しました。
  同じく前年の39.2%から77.1%と回収率を驚異的に伸ばした岩手単協では、9月には何と94.0%のP袋回収率を実現しました。昨年の「エコライフのつどい」で標語最優秀賞「リサイクル すすめてCO2 CO2(コツコツ) 減らしましょう」を受賞した同単協の神山晶子さんは、「CO2 CO2(コツコツ)と活動を続けることが大切だとわかりました」と力強く話しました。
  また、Rびんの報告では、Rびんの回収率75.9%の湘南単協は、Rびん1本回収とP袋1枚回収でそれぞれどれくらいのCO2を削減するのか一目でわかるよう、2つの大きさの風船を膨らませて配送トラックにつけるなどしてアピール。Rびんの回収率71.7%の埼玉単協は、独自にCO2削減キャラクターをつくり、チラシや新規加入者用のミニブックに、必ず登場させて組合員の注目を集めるように工夫したとのことです。永井安子さん(23区南)は、「新規加入者がびんに入っている消費材を利用して回収に出す、というサイクルを回していくことが大切」と強調しました。
  組合員から募集した今年の標語最優秀賞に選ばれたのは、さがみ生活クラブの平本比呂子さんの標語「あす(earth)のため ひとりひとりが こつこつ(CO2 CO2)と」でした。平本さんには副賞として、家電の消費電力やCO2量がわかるワットチェッカーが贈呈されました。

「新しい仕組みづくり」の提案も

「未来バンク」事業組合理事長田中優さん

「エコライフのつどい」では、「未来バンク」事業組合理事長・田中優さんの記念講演『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』も併せて行われました。田中さんは、自然エネルギーを始めとするさまざまな環境活動に対して融資を行う「ap bank」監事なども務めています。講演では、北極で海氷が溶けていること、チベット高原で氷河湖が決壊している事例を紹介し、「今、地球温暖化は科学者の予想をはるかに上回るスピードで進行している。残された時間は長くない。今、何ができるかを考え、これまでになかった新しい仕組みを立ち上げるべき」と訴えました。
  「びん、缶、ペットボトルなどの容器包装リサイクルには、デポジット制(容器に預かり金を払い、返却する時にお金を戻すやり方)を導入し、努力したらもうかるという仕組みをつくって大勢の参加を呼びかけることが大切。これだけリサイクル、リユースに率先して取り組んできた生活クラブが新しい動きをつくらなければ、誰がやるのか」と組合員を激励した田中さん。CO2を出しすぎた人がたくさん減らした人からお金で買い取ってCO2の排出を帳消しにするというカーボンオフセットの仕組みを、デポジット制なども積極的に活用しながら生活クラブで発展させるとよい、とアドバイスをしました。  
  休憩時間にはさっそく、「組合員の3Rに対する活動にインセンティブを与えるには、どうしたらいいのか」「リサイクル、リユース以外にも、生活クラブで自家発電に取り組むなど、もっと大きなことはできないのかしら」などと、組合員同士、田中さんからの宿題を受け、熱心に議論を始めていました。
  Rびん90%、牛乳びん98%、牛乳キャップ80%、P袋60%。この回収率の最終目標を達成し、資源循環をほぼ達成できる日も、そう遠くはなさそうです。