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『六ヶ所再処理工場』に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク(阻止ネット)が脱原発宣言!

青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の本格稼動の中止を強く求め、放射能汚染を阻止することを目的に2007年7月、生活クラブ連合会をはじめとする生協や全国の生産者らで結成された阻止ネット(2011年9月段階で648団体・個人が参加)。3月11日の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発の事故で深刻な放射能汚染が起きたことから、「脱原発」を活動目的として明確に掲げました。その宣言集会が9月19日に東京で開かれました。(2011年9月30日掲載)

原発は私たちの意志で止められる!

澤井正子さん 「この集会を契機に明確な意志を持って原発を止める活動を進めていきましょう」という挨拶で始まった「ストップ再処理2011 脱原発宣言」集会では、原子力資料情報室の澤井正子さんの「脱原発社会への道すじ」をテーマにした講演会、生産者や各地で脱原発運動に取組んでいる団体のリレートークがあり、最後に「阻止ネット脱原発宣言」が採択されました。
 澤井さんは、福島第一原発事故の概要を説明するなかで原発を「放射能生成装置」と指摘。そのうえで、79年に起きたスリーマイル島原発事故では溶けた燃料の一部がまだ炉内にあり、今も冷却を続けなければならないために解体・撤去ができない現実を示し、「福島第一原発も安定的冷却状態になってもその後も冷却をし続けなければならない。今でも2億ベクレル位の放射能が放出されていると言われており、放射能汚染については10年、20年、あるいは100年のレベルで考えないといけない」と話しました。
 また、福島や郡山など放射線量が高い地域では外部被曝に加えて内部被曝の問題が顕在化し、それ以外の地域でも内部被曝への不安が増していることを説明しながら、「福島のことを考えると同時に元を断つ、つまり原発を廃炉にしていく運動をしなければならない」と訴えました。さらに、東京電力の原発は福島、新潟に立地され、その電力は使えずに事故や放射能汚染だけが押し付けられているといった差別的構造にあると指摘し、こう結論づけました。
 「この構造は大阪でも同じ。3、11以降は大都市で生活する私たちの生活そのものが問われていることになる。その答えは省エネと再生エネルギーしかありません。私たちの生活の問い直し作業が脱原発社会を実現するのです」

脱原発に向けていまこそ共に行動を

「つながって原発を止めよう」とアピールする赤堀ひろ子さん リレートークは高橋徳治商店(宮城県石巻市)社長の高橋英雄さん、生活クラブ静岡顧問の赤堀ひろ子さんら5人。高橋さんは、地元ではいま、自殺者が何人も出ていることや復興もままならない現実を明かし、「なぜそういう話をするかといえば、私たちは見捨てられたのではないかという思いがあるからです。しかし、忘れてはいけないことがある。放射能汚染も、地震・津波への対応の遅れも人災です。放射能問題を自分たちの体験としてハラに落とし、ねばり強い反対運動を一緒にしていきましょう」とアピールしました。
 赤堀さんは、生活クラブが脱原発を目指すために政策提案運動を進めていることや、地元・静岡県にある中部電力浜岡原発の運転停止を県などに要請してきたことなどを紹介しました。その上で、中部電力は再稼動させようとしていると指摘、「全国でつながって原発を止めましょう」と訴えました。
 集会はこの後、「脱原発を実現し、エネルギー政策を転換しよう!」とする脱原発宣言を採択、パルシステム連合会理事長の山本伸司さんが「阻止ネットを中心に全国の思いを脱原発に結集しましょう」と締めくくりました。
 「ストップ再処理2011年 脱原発宣言」集会には約650人が参加、その多くは散会後、東京・明治公園で開かれた「さようなら原発5万人集会」に参加しました。