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「おとうふ揚げ」ラインが再稼動!

東日本大震災で甚大な被害を受けた(株)高橋徳治商店(宮城県石巻市)が待望の生産を再開。「おとうふ揚げ」の取組みが47週(お届け11月21日~)から始まります。(2011年10月31日掲載)

あの日から7ヵ月

 東日本大震災で津波が押し寄せて2ヵ所ある工場の1ヵ所は全壊、かろうじて社屋が残った本社工場も1階はヘドロに埋め尽くされた(株)高橋徳治商店。被災から3~4日後に本社工場に立ち入ったときのことを、社長の高橋英雄さんは「何も考えられずに、もう立ち上がれないと思った」と振り返ります。
 それから約7ヵ月。復旧の原動力になったのは生活クラブをはじめとする多くの人々の支援でした。操業再開間近の1ヵ月間は、多くの学生や社会人ボランティアも本社工場に駆けつけしました。
 「そういう方の姿に接して私たちは力をいただきました。色のなくなった心に『もしかしたらできるかもしれない』と言う気持ちが湧いてきたのです」(高橋さん)

フンワリやわらかい練り製品

10月1日から「おとうふ揚げ」づくりのテストが始まりました 10月1日、復旧の第一歩として取組みが再開する「おとうふ揚げ」のラインで火入れ式が行われました。本社工場1階で執り行われた式に集まったのは生活クラブ岩手の関係者をはじめ、復旧作業や支援活動に取組んできた他生協やグループの代表ら約70人。十数人の従業員とともに復旧を喜び合いました。
 この日のために、壁にはこんな言葉が張り出されていました。
〈生きていける(かもしれない) 3.11 皆さんの原点  変われる(かもしれない)〉           
生活クラブ岩手副理事長の豊川京子さんはこの言葉を引き合いに、こう挨拶しました。
 「この日を待っていました。〈かもしれない〉を消すために、できることを結集していきたいと思います」
 壁面にはまた、全国からの激励のメッセージが張り出されていました。そこには、生活クラブ連合会・加藤好一会長のこんな文面も。
〈1つの加工場の稼動は漁協や道路のインフラ整備、働く人々の雇用など多くの復興に連なるものになるでしょう。これからもしっかり消費材をつくってください。組合員になかには、他ではおでん種は買えないという人が沢山います。私たちは食べることでしっかりと支えていきます〉

おとうふ揚げ 175g(5個) 「おとうふ揚げ」は、生活クラブ岩手が取組む豆腐が入ったフンワリやわらかい練り製品。おでんや煮物、炒めものはもちろん、解凍してそのままおつまみやオヤツにしても美味しい一品です。
 震災前、高橋徳治商店の供給品目は十数品目ありました。「おとうふ揚げ」はそのうちのたった一つにしかすぎません。しかし、高橋さんは、「ここまで来たなんて信じられません。皆さんが『一生懸命頑張って』という小さな火を点してくれた結果です。たった1ラインですが、ここから始めます」と言葉に力を込めています。
 なお、高橋徳治商店では来年11月を目標に東松島市に新工場を建設、本格稼動への準備を進めています。また主原料のすり身やお豆腐などの放射能検査をした結果は以下のとおりで、すべて検出限界を超える放射性ヨウ素・セシウムの検出はありませんでした。