生活クラブ活動情報

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生産者を招いた学習会に約100人が参加

 
 

組合員一人ひとりが持っている「利用する力」を高めていこうと、この秋に取り組む「35万人の消費材アクション―みんなでいただきます」。利用を結集していくためにも消費材のことをもっとよく知ろうと、生産者を招いた学習会や交流会が全国各地で活発に行われています。(2012年8月6日掲載)

消費材に込められているメッセージを再確認

日本果実工業(株)の中野豪さん 7月28日には北東京生活クラブが4人の生産者を招き、「生産者に聞いて、知って、さぁ語ろう 北東京スタート集会 in 板橋センター」を開催。猛暑にもかかわらず約100人が参加しました。
 集会のメインは生産者ごとにつくられた学習会場を、参加者が少人数グループに分かれて順番に回ってそれぞれの消費材の話を聞く企画。1回の学習会は15分程度ですが、簡潔にまとめられた生産者の話は参加した組合員を引きつけました。
「みかんの外皮をむいて搾ったジュースを出荷しているのは、全国でも私たちだけです」と、温州みかんジュースの生産者である日本果実工業(株)の中野豪さんが話すと、聞いていた組合員から「おぉ」という感嘆の声が上がりました。みかんの皮は機械によってむかれますが、すべてがきれいに取りきれないため何人もの人が手作業で除去します。その姿がビデオで紹介され仕事が1日10時間以上に及ぶと知ると、従業員の方たちの労働に思いを馳せた声が思わずもれました。生産者の苦労がわかり、ふだん飲んでいる温州みかんジュースの価値があらためて分かりました。

(有)奥和の奥村太郎さん 真あじ開きの生産者である(有)奥和の奥村太郎さんは2枚のあじ開きが盛られた皿を参加者に回し、「どれが生活クラブの消費材でしょうか」とクイズを出します。あらためて市販品と見比べると一目瞭然。ほとんどの人が正解しましたが、色に違いがありました。市販品のほうが赤みが強いのです。 
 「これは酸化防止剤が添加されているからです。スーパーなどでは色味がよいほうがよく売れます。干物は店頭に置いて数時間もすると黒ずんでしまいます。それを防ぐために市販品では、酸化防止剤が使われることが多いのです」
 一方、生活クラブの真あじ開きは酸化防止剤は無添加。原魚も国内産のみを使っています。市販品の表示を確かめて見ると、韓国産と記載されていました。干物の加工地は国内でも、魚は韓国やオランダなどから輸入されたものが多いことを知りました。

コーミ(株)の相馬英輔さん トマトケチャップの生産者はコーミ(株)で、相馬英輔さんは日焼けした顔で語り始めます。
「生活クラブのトマトケチャップのトマトは国産100%です。その収穫期は夏。昨日は千葉での収穫に行ってきました」
 ケチャップやジュースなどに使われる加工用トマトの国内需要は年間60~70万トン分。一方、国産の加工用トマトは2011年、2万6000トンしか収穫がありませんでした。それだけに国産100%のトマトケチャップはとても貴重なもので、コーミでは国産の加工用トマトを確保するために努力しています。
 「農家の人に加工用トマトをつくり続けてもらうためには、消費材のトマトケチャップを食べ続けること。そして、食べる組合員を増やしていくこと。『これだけ食べるから、これからも加工用トマトをつくってください』と、農家に語りかけられることが重要なのです」と、相馬さんは参加者に訴えました。

利用を結集して問題解決力をアップしよう

餃子の生産者である美勢商事(株)の利根川大吾さん 餃子の提携生産者である美勢商事(株)の利根川大吾さんは「10個で100円の餃子が、当たり前のように販売されています。でも1個10円の餃子とは、どのようなものでしょうか」と、参加者に“問題提起”します。
価格の中には販売店の利益や製造会社の利益、輸送・保管代も織り込まなくてはなりません。すると1個10円の餃子の原材料代は、2~4円程度になると想像されます。
 「市販品の原材料欄に記載されていることが多い『粒状植物性たん白』。これが肉の一部代替品として使用され、コストを下げているのです」(利根川さん)
 粒状植物性たん白とは大豆から油を搾った後のもので、水を加えエキスなどを補えば肉のような食感になるといいます。
それに対し生活クラブの餃子の原材料は豚肉や野菜、丸大豆醤油など、手づくりする時に使う材料ばかり。
 「1個20円となりますが、平田牧場の豚肉を使うなど原材料は組合員のみなさんが決めたものです」と利根川さん。
消費材は自分たち組合員が開発し、生産者に製造を依頼していることを参加者は再確認しました。

北東京生活クラブの松浦佐智子副理事長 学習会の後は北東京の6つの「まち」から、この秋の活動計画が発表されました。そのなかでは多くのまちから利用を高めようと会って呼びかける。また、配達車両に組合員が添乗して荷受けする人に話かける活動をするとの報告がありました。
 最後に北東京の松浦佐智子副理事長は「生活クラブはこの40数年間、利用する力を結集して生活に必要な消費材をつくり出してきました。そして、その食べる力で食品添加物や遺伝子組み換え食品の排除などを実現してきました。『35万人の消費材アクション』では、組合員をはじめおおぜいの人に利用を結集する意義を伝えて、食べ続ける人をぜひ増やしていきましょう」と呼びかけました。
今回の北東京の集会のように、生産者を招いた交流会などが全国各地で活発に行われています。その数は「35万人の消費材アクション」関連だけでも約200回に及びます。
 真あじ開きの生産者の奥村太郎さんは次のように語ります。
 「毎年20回くらい交流会に出かけますが、今年は『35万人の消費材アクション』だけで同じくらいの参加になります。
交流会は私たち生産者にとっても、組合員のみなさんの活動を実感できる大切な機会です。生活クラブでは組合員と生産者が車の両輪のようになって、食にまつわる問題に取り組んでいます。消費材の利用をさらに結集して、食の問題を解決していきましょう」

35万人の消費材アクションにむけた活動を発表する「まち豊島」の組合員のみなさん(写真左)集会の後は試食をしながら生産者と交流・懇談がにぎやかに行われました 各生活クラブのホームページでは、生産者交流会の企画などが紹介されています。ホームページやニュースを見たり、お近くのセンターに問い合わせるなど、生産者交流会に参加してみてはいかがでしょうか。