生活クラブ活動情報

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国際協同組合デー記念中央集会に1,000人が参加!

 
 

毎年7月の第1土曜日は、国際協同組合連盟(ICA)が定めた「国際協同組合デー」。90回目となる今年は国連の定めた「国際協同組合年」で、とくに意義深い日です。生活クラブ連合会は2012国際協同組合年(IYC)全国実行委員会に参画し、協同組合の発展を促進する活動にともに取り組んでいます。2012年7月18日、2012 IYC全国実行委員会などの主催で、「第90回国際協同組合デー記念中央集会」が開催され、協同組合の垣根を越えて全国から約1,000人、生活クラブからは50人が参加しました。(2012年9月3日掲載)

社会の矛盾の解決にむけて努力することこそ、協同組合の役割

 IYC全国実行委員会代表で経済評論家の内橋克人さんは、会場にむけて課題提起を行ないました。
内橋さんは2012年国際協同組合年のテーマ「協同組合がよりよい社会を築きます」に触れ、(1)「よりよい社会」とはどのような社会か、(2)それを実現するためにどのような信念・思想をもつべきか、(3)「政治」の重要性を提起し、そのあり方自体をふくめ現代日本社会をどう変えていくべきか、という3つの視点を提示したうえで、「協同組合は使命(ミッション)の共同体であり、一人ひとりが自分の言葉でより深く掘り下げ、現代日本社会のあり方を変える倫理的熱意を奮い立たせてほしい」と熱く呼びかけました。
 そして「Food(食・農)、Energy(エネルギー)、Care(ケア)の自給圏づくりに取り組み、それをつうじて雇用を創出すること。貧困、少子高齢化、原発問題など危機に瀕した今日の日本で、社会の矛盾の解決にむけて努力することこそ協同組合の役割であり、これらの課題を心に刻み、社会に道しるべを示し、実践を重ねてほしい」と期待を表明しました。

生活クラブの仲間、ワーカーズコレクティブ・ネットワークジャパンが最優秀賞を受賞!

最優秀賞を受賞したWNJの宮野洋子さん ひきつづき、協同組合地域貢献コンテストの表彰式が行われました。これは、IYCを契機にあらためて協同組合の存在意義や社会的役割について論議を深め、協同組合の社会的認知度の向上を図るために開催されたもので、全国から215件の応募がありました。
 その中で、ワーカーズ・コレクティブネットワークジャパン(WNJ)の取り組みが、最優秀賞(4団体)を受賞しました。
選考委員の一人である後藤千恵NHK解説委員は「ワーカーズ・コレクティブそれぞれが、行政では解決できない地域の問題解決をはかり、働き場とつながりをつくりながら安全・安心を広げており、『無縁社会』といわれる現代にあって、今後も活動に期待したい」と、WNJの活動を高く評価しています。
 表彰式ではWNJ代表の宮野洋子さんが登壇し、表彰を受けるとともにワーカーズの事例や活動を報告し、受賞の喜びを語りました。
 ワーカーズ・コレクティブ(働く人々の協同組合)は、生活クラブを母体に1980年代はじめに生まれ、各地域で30年近くの実践(地域に有用な働く場づくり)を積み重ねてきました。生活クラブは、今回の受賞をともに喜びあいたいと思います(コンテストの審査結果などの詳細はこちら)。

協同組合白熱教室で「熟議」を体験

 集会後半では千葉大学大学院教授の小林正弥氏がコーディネーターとなり、各協同組合から若手メンバーなど30人が登壇して「協同組合白熱教室」が開催されました。これは簡単には答えの出ない問題についての自由な討論をつうじて、「協同組合の共助の役割と社会的役割」を考えあうものです。生活クラブからは、23区南生活クラブ理事長の岡本京子さんが参加しました。
 「財務状況が厳しい中で、世界の恵まれない子どもたちのために協同組合が5億円寄付するのは正しいか?」などの“お題”に、壇上のメンバーは頭を悩ませながらも次々にパネルで意見を表明し、会場からも率直な意見が飛び交いました。
 小林教授は公共哲学の考え方を紹介しながら、協同組合における「熟議(対立する意見やさまざまな見解について議論をつくすこと)」の重要性を指摘して議論をまとめました。
 最後に浅田克己さん(IYC全国実行委員会副代表・日本生活協同組合連合会会長)が挨拶しました。「国際協同組合年の取組みを今年一年のものにせず、本日の問題提起を未来につないでいく課題として受け止めていきたい。今後も協同組合が地域の中で実践をつみあげていくことを大切にしていきたい」とまとめました。
*当日の様子は2012国際協同組合年実行委員会ホームページで見で見ることができます(動画)。

協同組合白熱教室の模様