生活クラブ活動情報

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アメリカのNON-GMトウモロコシ農家らが来協

 
 

生活クラブは1997年に「遺伝子組み換え作物、食品は基本的に扱わない」との態度を決めて以来、飼料をふくめ遺伝子組み換えではない(NON-GM)トウモロコシをJA全農と提携してアメリカから輸入しています。このほど現地でNON-GMトウモロコシを集荷して日本に出荷するJA全農グループのCGB社と農家が来協し、生活クラブの組合員と懇談しました。(2012年9月12日掲載)

今年のトウモロコシの作柄などを懇談

来協した2人の農家。左からブレン・ダンフィーさん、ベルナルド・ピーターソンさん 「こんにちは。私たちCGB社と農家、そしてみなさん生活クラブの組合員の方々は、NON-GMトウモロコシを利用するひとつのチームです。今後も安全な穀物供給のために力を貸してください」
 CGB社のデーヴィット・カスケヴィッチ穀物部長は、参加した生活クラブ連合消費委員にこう挨拶しました。
 アメリカでの2012年産のGMトウモロコシの作付け比率は、昨年から横ばいとはいえ88%に及んでいます。このような状況でもCGB社は、NON-GMトウモロコシを分別管理して日本に出荷しています。この分別管理は「IPハンドリング」と呼ばれ、まさに川上から川下まで詳細にわたって管理する仕組みが構築されています。
 生活クラブも毎年のように組合員がアメリカに赴き、IPハンドリングの確認を実施しています。

 CGB社はNON-GMトウモロコシを栽培する農家を確保するため、さまざまな取組みを行っています。CGB社と種子会社、農家との提携プログラムとして2004年からはじめた「バウチャープラス」もそのひとつ。
 CGB社が提携する種子会社からNON-GMトウモロコシの種子を農家が買えば、その種子代をCGB社が補助する仕組みです。
さらにCGB社をふくめた全農グループは、2011年に大手種子メーカーであるパイオニア社とNON-GMトウモロコシ種子の開発・供給に関する業務提携を締結しました。

連合消費委員長の植田泉さん しかし、今年はアメリカの穀倉地帯で雨が降らず、トウモロコシの不作を懸念する報道が日本でもされています。連合消費委員長の植田泉さんは、この点について質問しました。
 カスケヴィッチ穀物部長はトウモロコシの作柄について次のように話しました。
 「確かに例年以下の降水量で、乾燥気味です。気温も高いためトウモロコシの高温障害も懸念されます。一方で、昨年に比べトウモロコシの作付面積が増えています。それが収穫量を補うことを期待したいと思っています」
 ベルナルド・ピーターソンさんはケンタッキー州で農業を営んでいます。
 「来日する2週間前に恵みの雨が降りました。ただすでに日照りによる障害があるので、単収は例年の3分の2ほどになるかもしれません」とし、「私はNON-GM大豆も栽培しています。みなさんが必要とする食料となる穀物の供給ができて、とてもうれしく思います」と続けました。

NON-GM飼料の輸入とともに、自給力の向上をめざす

 懇親では連合消費委員から「生活クラブにはNON-GMトウモロコシを望む35万人の組合員がいます。ですからぜひ今後もつくり続けてほしい」という意見がありました。
生活クラブ連合会・福岡良行専務理事 それに対し「CGB社の集荷地域は広範囲に及んでいます。今回は2人の農家が来日しましたが、CGB社にNON-GMトウモロコシを出荷する農家は約2000人います」と、カスケヴィッチ穀物部長は答えました。
 また「家畜の餌までNON-GMOにこだわる私たちをどう思いますか」という質問も。
 するとカスケヴィッチ穀物部長は「すばらしい考えで歓迎します」と応じました。
 最後に生活クラブ連合会の福岡良行専務理事は、参加者に次のように呼びかけました。
「CGB社やアメリカ農家との提携は、組合員が現地に行って話し合うことを長年積み重ねてきた成果です。一方で、日本の自給率は低迷し、食料を輸入に依存するなかでのアメリカでの干ばつです。国内農業を壊滅させる恐れのあるTPP交渉も予断を許しません。飼料をふくめ自給力向上にむけて、力を合わせていきましょう」
 生活クラブでは今年も8月下旬から9月上旬にかけてアメリカに組合員を派遣して、IPハンドリングの確認や農家と交流する「トウモロコシ・ミッション」を実施しています。