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宮城県亘理町での農業再開支援活動報告 ~加工用トマト収穫~

 
 

生活クラブ連合会は、共生地域創造財団(生活クラブ連合会、NPOホームレス支援全国ネットワーク、グリーンコープ共同体の三者で設立)を通じて、被災地の支援活動をすすめています。宮城県亘理町での加工用トマト栽培の取組みに対しては、収穫ボランティアの派遣、製品の販売協力などを行なってきました。2013年度は、畑全体で300人以上のボランティア参加があり、 41トンのトマトを収穫することができました。(2013年11月25日掲載)

復興への遠い道のり~亘理町の風景から

午後の「お茶っこ」、収穫作業の休憩時間には、吉田浜に明るい声が飛び交います。震災当初の話題も・・・話せるようになりました。 人の手が入らず見渡す限り草だらけの畑地で、傍らに植えたひまわりの大輪がトマト畑のありかを教えてくれます。朝から照りつける日射し、枝葉をかき分け腰を屈めて黙々と、赤く色付く地這いのトマトを選んでもぎとります。手かごにためて20kg入りコンテナに移し、でこぼこ道を軽トラックで一時保管のビニールハウスへ運びます。
 午後になると、海から少し湿り気を含んだ涼やかな風が吹き渡る亘理町吉田浜。腰を伸ばして見渡すと、荒れた道路と夏草が伸び放題の田畑だった地は茫漠としており、国の「復興交付金」で今年建設された真新しい大型イチゴハウス団地だけがひときわ目立ちます。
 遠くどこまでもつづくクロマツの防潮林に縁どられ、緑から黄金色に変化していく稲田と幾何学模様の「いちごハウス」群で描かれる、亘理ならではの田園風景に慣れた人にとっては、目になじまず、この浜のあり様として新たな風景がつくられるにはまだまだ遠い道のりを感じます。

トマト生産は農地復活をめざすシンボル

 今年は盛夏に至る前の長雨の影響をもろに受け、トマトは予定していた収穫量の1/3に終わってしまいました。しかし、震災・大津波により壊滅した亘理の農地から採れたトマトで作るケチャップとジュースは、3.11以降、深い闇の中に言葉を失った人々の間に静かに話題を提供し、それは今、農地復活を目指すシンボルにもなっています。  
 ひっそりとした黄色の小さな花から生まれ出で、したたかに真っ赤に実るトマト。亘理町吉田浜の、この熟したトマトで、今年も「亘理の真赤な」トマトケチャップとトマトジュースを造ります。

(注)これらの製品の生活クラブでの販売協力の方法は、各地域で異なります。予約共同購入での取組みはありませんので、予めご了承ください。


 8月に兵庫と大阪の生活クラブの「中高生被災地スタディツアー」の中高生がトマト畑を訪問。
 授業の一環としてクラス全員でボランティアに訪れる学校もあります。


 

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