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アメリカのNON-GMトウモロコシ生産者と組合員の交流会を開催しました

 
 

遺伝子組み換え作物・食品を原則として扱わない生活クラブ生協では、牛・豚・鶏の飼料となる輸入トウモロコシについても非遺伝子組み換え(NON-GM)のものを指定しています。8月4日、NON-GMトウモロコシを栽培するアメリカの生産者が生活クラブ連合会へ来訪、組合員と交流しました。

(2015年8月19日掲載) 

トウモロコシの生産者と消費者が交流

生活クラブ連合会と提携するJA全農は、飼料用のNON-GMトウモロコシをアメリカから輸入しています。「将来にわたってNON-GM飼料を」という生活クラブの意向を受け、JA全農は米国の種子会社とNON-GMトウモロコシの種子開発を2020年まで行なうという種子供給協定を調印しました。この調印によって、国内の畜産農家が使う配合飼料ベースで、2022年までの量のNON-GMトウモロコシを確保することができました。生活クラブは、NON-GM飼料の畜産品(消費材)を利用する組合員を増やし、安定した需要を維持することでNON-GMトウモロコシの生産を支えているのです。今回の交流会もその一環として、全国の生活クラブで消費材の利用をすすめる組合員リーダーの会議である「連合消費委員会」の開催日に合わせ、生活クラブ連合会へお招きしました。

交流会では、JA全農グループでNON-GMトウモロコシを各農家から集荷するCGB社のエリック・クレシン市場開発部長が「今日はトウモロコシをつくる生産者と、それを飼料とした畜産品を消費する人が集った場であり、非常に興味深い。NON-GMトウモロコシの需要を広げるきっかけになればよいと思います」とあいさつしました。

「人に求められる作物を作りたい」

同社のデーヴィッド・カスケヴィッチ市場開発部IP穀物マネージャーによれば、アメリカの2015年のGM(遺伝子組み換え)トウモロコシの作付面積は92%で、2014年に比べて1ポイント減ったものの相変わらず高い比率となっています。それだけにNON-GMトウモロコシを栽培する生産者は貴重なのです。

イリノイ州で400ヘクタール(東京ドーム約86個分)の農場を営むトッド・シアーズ氏は「私はNON-GMのトウモロコシや大豆を栽培しています。生産者として納得できるものを作っていきたいと思っています」と、組合員に話します。またインディアナ州にある600ヘクタール(東京ドーム約128個分)の農場で、NON-GMのトウモロコシと大豆を栽培するデール・ジリランド氏は、「自分が作ったトウモロコシを利用してくれる人に会えたのは非常にうれしいことです。人に求められるものを作りたいという思いがあります」と語りました。

組合員からの質問を受け、意見交換が行なわれました組合員からの、今年の害虫や雑草の発生状況についての質問に対しては、「今年はさほどでもありません。日照り続きで乾燥した気候の年のほうが害虫は多くなります。食べるものがなくなって虫がトウモロコシに向かってしまうのです」と、ふたりとも異口同音に答えました。

アメリカ議会で食品のGM/NON‐GM表示法が審議中

交流会では、アメリカ議会下院で可決した「安全で正確な食品表示法」が話題になりました。この法案が上院でも可決されれば、GM/NON-GM食品に関する統一した表示ルールができることになります。その一方、すでにヴァーモント州などで可決された州独自のGM表示を義務づけた制度が無効になります。

上院での審議の見通しについてカスケヴィッチ穀物マネージャーは「たぶん9月頃に可決するのではないでしょうか。アメリカではこれまでGMO/NON-GMO(*)の問題は一般にはあまり意識されていませんでした。今回のことでNON-GMOが注目され、需要が高まればと期待しています」と語りました。

生活クラブ連合会は、今年も理事会・消費委員会代表の組合員をアメリカへ派遣して、NON-GMトウモロコシの栽培・流通に関する視察を行なう予定です(10月実施予定)。


(*) GMO = Genetically Modified Organism 遺伝子組み換え作物
  GM = Genetically Modified 遺伝子組み換え