生活クラブ活動情報

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「こめ育ち豚」への飼料用米の給餌割合をさらにアップしました!

国内自給力の向上のために、「飼料用米」の生産と畜産飼料への利用拡大をめざす生活クラブ生協連合会の取り組みは、1996年からスタートし2004年に本格化、年ごとに提携産地を広げ栽培面積を増やしてきました。豚肉の提携生産者・平田牧場の「こめ育ち豚」を手始めに品目を増やし、鶏肉・鶏卵の親鶏・肉牛・乳牛などへ、飼料用米の活用範囲を広げてきました。今年はさらに飼料用米の給餌割合をアップ。国内自給力の向上をまた一歩前進させました。

(2015年11月27日掲載)

「こめ育ち豚」は今年も米の割合を増やして育てます

生活クラブ生協の豚肉は、平田牧場が生産する「平牧三元豚」(*1)。飼料用米を食べて育つ「こめ育ち豚」です。2015年8月から、こめ育ち豚の飼料に占める飼料用米の割合を引き上げ、肥育前後期それぞれ5%アップしました。その結果、飼料用米の給餌量は6,200トン(1頭当り39.5キロ)から、2015年には8,400トン(同54.5キロ)に拡大。さらに2016年には12,000トン(73.5キロ)を計画しています。

 

豚肉だけじゃない!他の畜産物にも広がる「こめ育ち」への挑戦

平田牧場から始まった飼料用米の給餌割合を増やす取り組みは、牛肉・牛乳・鶏卵・鶏肉と、すべての畜産分野に広がっています。酪農生産者は年間170トン、牛肉生産者は240トン、国産鶏種「はりま」の生産者である秋川牧園と群馬農協チキンフーズでは、合計で年間1,300トン。また国産鶏種「さくら」「もみじ」の鶏卵生産者は、7生産者のうち6生産者の総量で年間3,300トンの飼料用米を使用しています。

生活クラブ34万世帯で全国の6.6%もの飼料用米を使用!

2014年には、生活クラブが供給する畜産品に使われた分だけで、全生産量の約6.6%を占める11,000トンの飼料用米が生産されました。そして2015年は全国的にも飼料用米の作付けが進み(*2)、生活クラブの畜産品への使用もさらに拡大し、全生産量の3.3%と高い比率を占めています。日本の人口(約1億2,700万人)と生活クラブ組合員家族の人数(組合員数約34万人×2.5人=約85万人)とを対比すれば、生活クラブの組合員が支える飼料用米の生産規模がいかに大きいかが分かります。


 

生活クラブと全国で比較した飼料用米作付面積

※2015年度の「全国」の値は農水省による9月末現在の速報値。

生協の中でも日本最大規模! 他生協とくらべてみました

※生活クラブの数値は、生活クラブ連合会農畜産課の集計による前年度の飼料用米集荷実績(生活クラブ生産者向け・玄米90%換算)。2015~2016年度は計画値。

主食の二倍! 飼料用米が水田を守り自給力を支えています

生活クラブでは2015年度の計画で年間13,410トンの飼料用米を使用します。2016年の作付計画ではさらに17,000トンにまで広がる見通しです。これは、主食用米約8,000トンの2倍以上。生活クラブは飼料用米を活用することによって2,800ヘクタール以上の水田を守っていることになるのです(2016年作付計画=10アール当り収量が平均600キロとして計算)。

飼料用米で奪わない「食」、奪われない「食」をめざします

世界的な食料争奪戦が激しさを増す中、畜産飼料のほとんどを海外に依存する日本の食のあり方を見直す時が来ています。生活クラブと生産者が築いてきた飼料用米の取り組みをさらに拡大することで、外国や多国籍企業に「食」の主導権を渡さない=奪われない「食」と奪わない「食」をめざしていきます。

 

(*1) 生活クラブ連合会会員生協のうち、関西地方の6単協が供給する豚肉の提携生産者は、徳島県阿波市の「石井養豚センター」です。飼料には、NON-GM・PHFの穀物原料に加え、国産飼料用米も配合しています。
(*2) 政府の交付金増額により、2015年度に全国の飼料用米生産が急速に伸びました。コメの消費量減少に対応した農家所得減への対策ですが、輸入トウモロコシとの価格差が少なくなりつつあることも増産の背景です。