生活クラブ活動情報

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まるごと栃木 生産者を訪ねる旅 約100名で行ってきました!

コメ農家が作る飼料用米・稲わらを酪農・畜産農家に供給し、家畜のふん尿を堆肥化してコメや野菜の生産者に還元するなど、「地域内資源循環」「耕畜連携」をめざす取り組みが「まるごと栃木」プロジェクトです。
9月24日、この「まるごと栃木」の提携生産者(*)を訪問し見学・交流する「2016『まるごと栃木』生産者を訪ねる旅」が開催され、首都圏・関東各地から約100名の組合員が参加しました。
参加者は4グループに分かれて、各集合地から順番に生産者を訪問します。那須塩原市の新生酪農栃木工場に集合したグループの訪問先を例に、当日の様子を紹介します。

刈取り機は迫力いっぱい! 箒根酪農・熊倉牧場

まず向かったのは、「パスチャライズド牛乳」の原乳を生産する酪農家の熊倉牧場です。ここでは乳牛の飼料となるデントコーン(飼料用の大型トウモロコシ)の刈取りを見学する予定でしたが、前日までの雨で畑がぬかるんでしまい、残念ながら中止に。
代わりに刈取り用の機械を少しだけ動かして、デントコーンが砕かれる工程を見学しました。とても大きな機械が一瞬のうちにデントコーンを粉砕し、トウモロコシの姿からバラバラの飼料となっていくシーンには圧倒させられました。

黄金色に実る田んぼいっぱいの黒磯米 佐藤農場

続いては、国内屈指の清流といわれる那須連山の伏流水で育つお米「黒磯米」の佐藤農場を訪ねました。コンバインで稲を収穫するところは都合が合わず見られませんでしたが、収穫したお米を乾燥する機械や、広い田んぼ一杯に黄金色の黒磯米がたわわに実っている美しい風景を見学することができました。
 

地域内で生産された飼料で育つ肉用牛 イソシンファーム 

次に訪ねたのは肉牛生産者です。イソシンファームは、ホルスタイン種の雄牛「栃木開拓牛」と、ホルスタインと和牛の交雑種である「ほうきね牛」の生産者。酪農家から譲り受けた小さな子牛を約2年かけて立派な肉用牛へと育てています。ここでは肉用牛育成の大変さを学びました。
また、飼料用として収穫した稲が、保存ラップにくるまれた筒状の大きな塊=ホールクロップサイレージ(WCS)になるまでの工程も見学しました。WCSとは、とうもろこしや稲など、栄養価の高い子実が目的の作物を茎葉部分まで一緒に収穫・貯蔵し、乳酸発酵させて畜産飼料(サイレージ)にしたものです。繊維質の多い茎葉部分まで含めることで、牛の体に合った栄養バランスの良い飼料となります。

まるごと栃木は電気も生産! 生活クラブSOLAR栃木発電所

最後に訪れたのは「まるごと栃木」の生産者が各地の生活クラブとともに協力して設立された太陽光発電所です。生活クラブの各単協でも、この10月から本格的に電気の共同購入がはじまっています。
「生活クラブSOLAR栃木発電所」の設備容量は1,600kW。年間発電量は一般家庭約450世帯分の消費電力量にあたります。生活クラブは再生可能エネルギーの活用とその普及をめざしていますが、「まるごと栃木」でも食料だけではなく再生可能エネルギーの生産にも積極的に取り組んでいることが分かりました。

 

牛乳、お米、お肉、そして電気(!)まで、「まるごと栃木」の生産の現場を自らの目で確かめ、体験し、生産者とも交流できた今回のツアー。雨の影響で予定を変更した訪問先もありましたが、それもまた自然と共存する生産の様子そのものだと感じられました。また、みんなで学ぶことを楽しみ、生産者のみなさんも組合員との交流を大事にしてくれている様子が感じられ、とても印象に残るツアーとなりました!
「まるごと栃木」の体験は、それぞれの単協で、あるいは連合会全体の利用よびかけの取り組みを通じて、今後大いに役立つことでしょう。

 

(*)まるごと栃木生活クラブ提携生産者協議会=食料自給率の向上を図る「耕畜連携」の推進を主な目的とする協議会。水稲・青果物・牛乳・食肉にわたり、栃木県は極めて重要な提携産地です。飼料用作物の生産と循環を柱に、提携関係をさらに強めて安定的な生産基盤作りのモデル化をめざしています。
構成団体:どてはら会(黒磯米生産農家の会)/JAなすの/全農栃木/栃木県開拓農協/箒根酪農協/新生酪農(株)/生活クラブ東京/生活クラブ栃木/生活クラブ連合会
オブザーバー:那須塩原市/那須振興事務所
 

【2016年10月26日掲載】