生活クラブ活動情報

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お米の未来は、食べる約束から

日々の主食として欠かせないお米ですが、生産者は厳しい状況におかれています。
「より安心でおいしいお米を届けたい」との思いに、食べる約束をする「予約」でこたえませんか?

「遊Y0U米」を作っている遊佐町共同開発米部会の部会長、尾形長輝さんにお話を伺いました。

「食べる約束」がもたらすこと

遊佐町は、全国的に見ても若い生産者が多い地域です。その背景には生活クラブとの提携があると思っています。
組合員のみなさんが「予約」をしてくれると、産地は消費量の見通しが立ち安心してお米を作ることができる。そうすれば収入が安定し、若い人も農業をやろうと思えます。「作り続ける」ために後継者は欠かせません。みなさんの「予約」が後継者づくりを支えているんです。
また、私たちは交流会などで、実際にお米を食べてくれる人と話すことができます。こんな機会は、生活クラブと提携していなければ、なかなかありません。交流会では農薬や使っている水についてなど色々な質問をうけるので、こちらも勉強になります。「組合員がもっと喜んでくれるように」という気持ちから、熱心な生産者が増えています。

お米を食べる量は減る一方

ただ、生活クラブの組合員は増えていますが、お米を食べる量は年々減少しています。食べてくれる人がいなければ農家は作物を作り続けることができません。高齢化なども重なって、農業をやめてしまう人や他の作物に転作する人もいます。ただ、稲作をやめた土地でふたたびお米を作るには時間がかかります。だから、「お米を作り続けること」が大切だと考えています。
どうしたらお米をもっと食べてもらえるか、これが生産者全体の課題だと思います。例えば黒磯米は新品種に更新してブレンドの内容をリニューアルするとのこと。上伊那では水分量の管理でお米のおいしさを保つ新しい管理方法に挑戦すると聞いています。今回お届けするのは各産地の生産者ががんばって作った「より安心でおいしい」新米ですので、ぜひ食べてくださいね。

つくる人とたべる人の良い関係を作る「予約」、あなたも始めませんか?

 

JA庄内みどり/遊佐町共同開発米部会

遊YOU米

遊佐町共同開発米部会メンバー約427戸が栽培/部会員全員が一般の栽培基準16成分回数の半分

組合員との協議でうまれたオリジナルブレンド米

山形県庄内平野の北端にある遊佐町。地域の稲作農家約1,000人のうち約半数が生活クラブのお米を栽培しています。組合員の「安心できるお米が食べたい」との声に産地がこたえ、地域の一般的な農薬使用基準16成分回数に対し、部会全員が8成分回数を達成しました。さらに、除草剤のみの3成分米、無農薬栽培の実験米にも取組んでいます。毎年おこなわれる「庄内交流会」で組合員が産地を訪れて産地について学び、生産者と意見交換などをしています。

〈遊YOU米〉普通精米・無洗米・玄米/ひとめぼれ・どまんなか胚芽精米/ひとめぼれ

 

遊YOU米実験米 山形95号

遊佐町共同開発米部会では2003年から無農薬・無化学肥料栽培米の実験に取組んできました。実験で培った技術を生かし、遊YOU米の更なる栽培技術の更新に繋げていきます。予約のみの取組みです。予約=「食べる約束」で生産者のチャレンジを支えましょう。
 

自然災害や新たな農法に備えて「共同開発米基金」を積み立てています。
生活クラブとJA庄内みどり遊佐町共同開発米部会では共同開発米事業の安定と推進のため、玄米価格の0.5%を双方で拠出し運用する「共同開発米基金」を積み立てています。基金は自然災害時の減収補償、減農薬やコスト削減のための農法開発などに使われます。遊YOU米の価格に5㎏袋7円、3㎏袋4円をそれぞれ上乗せしています。

JA上伊那/減農薬米生産者協議会

上伊那アルプス米

宮田村と伊那市東春近の2地域で約500戸栽培/一般栽培基準12成分回数に対し9成分回数に削減

水分量調節にチャレンジしています

上伊那アルプス米は、生活クラブの指定地区である宮田村と伊那市東春近の2地域で約500戸が栽培し、農薬削減に取組んでいます。また、季節に合わせたお米の水分管理に挑戦しています。たとえば、新米の季節には水分量を高めに、夏場は傷まないように少し水分量を減らすことで、一年を通じてよりおいしいお米を目指す取組みです。生活クラブのよやくらぶは、こうした産地の取組みも支えています。

〈上伊那アルプス米〉コシヒカリ

 

JA加美よつば/JA加美よつば稲作部会

ささゆた香・まなむすめ

JA加美よつば稲作部会のうち79名が栽培/一般栽培基準17成分回数に対し2~10成分回数に削減

力を合わせて、低コストでおいしいお米を

JA加美よつばは奥羽山脈を源流とする水の豊かな土地で、野菜などの産地としても提携しています。また、農業機械や作業の共同化によって省力化やコストダウンを図る「集落営農」を積極的にすすめてきた産地でもあります。ここで栽培している「まなむすめ」という品種は、冷害や病気に強いため、安定生産が可能です。また、粒がしっかりしていて食べごたえがあり、リーズナブルな価格も魅力です。

〈ささゆた香〉東北194号 〈まなむすめ〉まなむすめ

 

JAなすの/どではら会

黒磯米

どではら会の会員30人が栽培/ 一般の栽培基準が16成分回数に対し、半分以下

食味の良さに定評がある「なすひかり」

「お米をおなかいっぱい食べてほしい」との意味をこめた「どではら会」の黒磯米。
コシヒカリとひとめぼれのブレンド米でしたが、ひとめぼれから「なすひかり」に変更します。
減農薬栽培の安心はそのままに、よりおいしいお米になりました。

〈黒磯米〉コシヒカリ・なすひかり

今年もみんなで!“生き物調査”を実施しました

どではら会は、減農薬・減化学肥料に特に力をいれている産地。その一環として、年に一度、組合員との交流を兼ねて生き物調査を実施しています。生活クラブとの提携をきっかけに減農薬の取組みをはじめたところ、田んぼには様々な生き物が戻ってきたそうです。その分、田んぼの雑草が増えてしまうため、水田に深く水を張り雑草の育成を防ぐ栽培方法を導入するなど、さまざまな農法を実践しています。
生き物調査当日、普段はなかなか入ることのできない田んぼに入って、夢中で生き物探しをする子どもたち。オタマジャクシやドジョウなど、様々な生き物を発見できました。
農薬についての知識がなくても、生き物とともに育っているお米を間近でみること、それを作っている人たちとふれあうことは、食べることへの感謝の気持ちとなって子どもたちの心に残っていくのではないでしょうか。
*写真:どではら会の生産者と、生き物調査に参加した組合員家族

 

*このページのトップ画像について…
遊佐町共同開発米部会の若手の皆さん。私たちが食べるお米を作り続けてくれる頼もしいパートナーです。

 

【生活クラブ ビジョンフードよやくらぶカタログ 2016年45週号(11月2回)記事転載】