生活クラブ活動情報

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放射能から子どもたちを守るために~リフレッシュツアーと甲状腺検査を続けていきます 復興支援第7次カンパのよびかけ

2011 年3 月11 日の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の事故から6 年が経ち、現地の状況を伝える報道は減りつつあります。しかし、私たちは決して忘れません。
今なお暮らしの再建に苦しんでいる方や放射能汚染に不安を抱えている方に対し、生活クラブは息の長い支援を続けます。

2016 年に開催した各地のリフレッシュツアーの一部を紹介します。

ぐるっと長野地域協議会※(長野県塩尻市)
ツアーでは子どもたちが放射能を気にせず、外遊びで心身ともにストレスを発散できました。

生活クラブ埼玉(山形県寒河江市)
ツアーの参加者。2015 年度から福島県だけではなく栃木県の組合員の子どもも参加できるようにしました。

生活クラブ千葉(千葉県千葉市ほか)
ツアー参加者と主催者による大人だけの談話会は、福島の現状や放射能への不安を共有する場になっています。

生活クラブ東京(東京都あきる野市)
子どもたちの笑顔が見られることが、ツアー主催者や付き添う親の一番のよろこびです。
 

※ぐるっと長野地域協議会:長野県の生産者(長野親生会)と生活クラブ(長野、神奈川、連合会)による地域連携の組織

カンパは復興支援への参加のひとつ

生活クラブ連合会理事  生活クラブ千葉理事長 木村庸子さん

チェルノブイリ原発事故の知見から、放射能の影響は長期間に及ぶことがわかっています。日本でも東京電力福島第一原発の事故により、放射能汚染が広がりました。私たちはこの現実から目をそらすことなく、未来を担う子どもたちを守る必要があります。
生活クラブは放射能の影響が少ない地域に子どもたちを招くリフレッシュツアーと、甲状腺検査活動を、2020 年度まで継続することを決めました。これらは困っている仲間に対しできることから助け合っていこうと始めた活動で、カンパで賄われています。カンパは復興支援活動への参加方法のひとつです。ぜひあなたも参加してください。

多様な支援をこれからも続けていくために

2016 年春に実施した復興支援第6 次カンパでは、4,376 万4,514 円が寄せられました(2016 年10 月現在)。
ご協力ありがとうございました。

生活クラブはカンパをもとに放射能から子どもを守る活動を実施するとともに、公益財団法人「共生地域創造財団」を通じ、被災地で生活に困っている人の自立を支援しています。
「共生地域創造財団」は、生活クラブとNPO ホームレス支援全国ネットワーク、グリーンコープ共同体の三者が、東日本大震災の復興支援のために設立した団体です。現在は宮城県石巻(いしのまき)市や岩手県大船渡(おおふなと)市を中心に、相談事業や就労訓練など生活困窮者の支援をしています(詳しくは4 月3 回配達の復興支援ニュースで紹介する予定です)。
いずれの活動も長期的に続けていくためには、資金が必要です。復興支援第7次カンパへのご協力をよろしくお願いします。

組合員の方へ第7次カンパ申込方法はこちら

甲状腺検査活動はこれからが重要

チェルノブイリ原発事故では5年後から子どもの甲状腺がんが増え、10年後に発生のピークを迎えました。
生活クラブは「福島の子どもと知る権利を守る活動」として甲状腺検査活動を、検診者数を拡大してこれからも行なっていきます。

子どもの甲状腺がんは、予想を上回る割合で発生

私たち生活クラブの甲状腺検査活動は、福島県が県民健康調査として行なっている子どもの甲状腺検査結果との比較や、全国で健康に不安を感じている子どもの甲状腺の早期検診などを行なっています(図1)。
福島県の県民健康調査では、甲状腺がんやその疑いがある子どもは183人に及んでいます(表1)。専門家は子どもの甲状腺がんの発生を当初100万人に1人と予想していましたが、それをはるかに上回る約2000人に1人の割合で発生している状況です。
私たちは、この現状を見逃すことはできません。チェルノブイリ原発事故の10年後に子どもの甲状腺がんの罹患率がピークを迎えたベラルーシの経験をふまえ、甲状腺検査活動を2020年度まで継続します。2015年度は合計799人(表2)だった検診者数を1000人まで拡大し、福島県が実施した検診の結果との比較をめざしていきます。

被害状況が不明だからこそ、私たちは検査結果を蓄積する

 私たちの活動を監修する道北勤医協・旭川北医院の松崎道幸医師は「生活クラブの甲状腺検査活動により、子どもの甲状腺は短期間のうちにのう胞や結節ができたり消えたりするなど変化する可能性がわかってきました」と、活動の成果を述べています。
 福島第一原発の事故から約6年が経ちますが、子どもの甲状腺がんの発生は地域的な広がりをふくめ予想がつきません。被害状況の全容がわかっていないからこそ、私たちは独自に検査を続け、データを積み重ねていくことが重要だと考えます。これからも甲状腺検査活動を続け、結果を報告会やWEBで公開していきます。

*右上写真:検査結果がまとまり次第、毎年、報告会を開いています(2016年開催の報告会)

「3・11甲状腺がん子ども基金」と連携し、甲状腺がんの子どもを支援します

甲状腺がんになった子どもと家族は経済的・精神的に苦しんだり、長期治療が必要になったりしています。また福島県民以外には、国の支援は行なわれていません。NPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」は、甲状腺がんになった子どもへ療養費の給付や相談事業などを行なう団体です。生活クラブは復興支援第7次カンパから100万円を寄付し、同団体と連携して甲状腺がんの子どもと家族を支援していきます。

福島を忘れずに。つながっていきましょう!

福島県による子どもの甲状腺検査の状況と、生活クラブふくしまが進める甲状腺検査活動について理事長の大津山ひろみさんに聞きました。

甲状腺がん増加と逆行し、検査規模を縮小する動きが

生活クラブふくしま理事長 大津山ひろみさん

福島県の県民健康調査では、甲状腺がんが見つかる子どもが増え続けています。ところが県は、推定される被ばく量などから「放射線の影響とは考えにくい」としています。医師のなかには、検診は治る甲状腺がんまで発見する「過剰診断」だとの意見もあります。そして、震災時に18歳以下だった子どもを対象に2年に1回行なっている甲状腺検査の縮小が取り沙汰されています。
しかし甲状腺がんが見つかった子どもの手術症例では、96%以上が手術すべき患者だったと報告されています。子どもの甲状腺がんは「進行が早い恐れがある」と指摘する医師もおり、検査規模を縮小する動きは子どもの健康を第一に考えてのこととは思えません。

子どもや親の気持ちを考えた生活クラブの甲状腺検査活動

生活クラブふくしまが進める甲状腺検査活動は1年に1回の検診で、医師の説明を聴きながら受けることができます。2016年度には協力いただける医師が増え、3地域で実施できるようになりました。子どもが検診を受けた組合員から、「ていねいに診てもらい、安心できた」などの感想が寄せられています。この活動はすべて復興支援カンパで賄われており、全国の組合員のみなさんに、あらためてお礼を申し上げます。
甲状腺検査活動で痛感するのは、「放射能汚染には県境がない」ことです。福島県以外でも放射能汚染が比較的に高い地域では、検査活動を充実させたほうがよいと思います。
福島では放射能への不安を口にすると、復興を邪魔すると捉えられる風潮が見受けられます。組合員どうしの結びつきを強め、福島との連帯を今後もお願いします。

*写真:笹木野みやけ内科外科の協力により福島市でも始まった甲状腺検査活動

生活クラブ生協の組合員のみなさまへ
「復興支援 第7次カンパ」へのご協力をお願いします

【配送ご利用の方】

  • 取組期間2017年5月2回(18週)までの注文書 
  • 申込方法:注文書裏面の6桁番号記入欄に下の6ケタの注文番号を、数量欄に申込み口数をそれぞれ記入してください。
    1口500円で、何口でも申し込めます。
    ※インターネット注文「eくらぶ」では申し込めません。
  • 注文番号 295639
  • 支払方法:共同購入代金と一緒に引き落とします。集金月は、集金明細表でご確認ください。(「東日本大震災カンパ」と記載)。カンパ金は非課税・割戻し対象外(班購入では4%還元対象外)です。
  • このカンパは特定組織への支援金を含むため税制上の優遇措置の適用対象外です。
  • ※生活クラブ北海道では注文番号が異なります。

【デポー(店舗)ご利用の方】 (東京/千葉/神奈川)

  • 《東京・千葉・神奈川のデポー》デポーでお配りする「生活クラブOPINION 復興支援ニュース」のカンパ申込み用紙にご記入・提出をお願いします。
    1口500円。カンパ口数をご記入ください。
  • カンパ申込用紙提出締切りは7月31日(月)です。デポー購入代金と一緒に引き落とします(9月)。

『生活クラブOPINION 復興支援ニュース』 2017年3月4回(11週) 掲載記事を転載しました。

【2017年3月6日掲載】