生活クラブ活動情報

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「ビオサポーター交流集会」を開催しました

生活クラブ連合会は11月8日、新宿文化センター小ホールにて「ビオサポーター交流集会」を開催しました。全国からビオサポーターや理事など約100名が集まり、ビオサポ活動が各地域でどのように進んでいるのか、積極的な交流が行われました。

集会は、神奈川の藤田ほのみ理事長のご挨拶から始まりました。「食べもの半分、食べ方半分」というテーマのもと展開してきたビオサポ活動が4年目をむかえたことへの喜びを語り、今日の交流集会を各単協の活動に活かしていこうと参加者に呼びかけました。

※ビオサポとは「生命を意味する『BIO』と『美を』をかけ、生命力あふれる健康な食生活をサポートしていくという意味の生活クラブの造語。そして、「ビオサポーター」とは、「ビオサポ」を生活クラブの組合員にはもちろん、地域に広げる役目を担う人たちです。

いま、子どもたちの体と食があやうい

前半は、西日本新聞社 企画開発部 編集委員である佐藤弘さんの講演です。佐藤さんは長年記者として「食卓の向こう側」という連載を続けられ、生活クラブの情報誌「生活と自治」に寄稿して下さったこともあります。

「みなさん。私が今、気になっていることをちょっと聞いてください。」そんな一言から始まったお話は、子どもたちの体温が下がっているということ。低体温は免疫力の低下を招き、さまざまな問題が指摘されています。では、どうして?低体温の原因は多くあるものの、「旬でない野菜を一年中食べていること」を例に挙げ、「食べもの」の大切さを訴えます。

そんな中、ある大学で調査した学生たちの食生活を紹介するスライドは、「ええー!」と声が上がる内容が次々と。朝はなし、昼はお菓子と炭酸飲料、夜はピザ1枚…。300枚の調査票の7~8割がこのような内容で、これが現実の一つだということでした。この学生たちには、食べものが体を作っているという認識がなさそうなことや、自分で調理することもできないといった問題点を目の当たりにし、参加者は衝撃を受けました。

隣同士で意見交換をしたり、マイクを回して質問に答えたり、佐藤さんのユーモアあふれるトークに、どんどん引き込まれていきました。

ビオサポ活動に“噛む”視点を

続いて、話題は「食べ方」について。
「とある保育園では、玄米和食の献立を提供していて、まず100回噛ませるそうです。どんなに栄養がある食事でも、きちんと噛まなければ十分に消化されないことも。やわらかい食事や細かく刻まれたものに慣れ、噛む回数が減っている現代では、子どもの歯並び・噛み合わせの悪さや歯肉炎の増加などの問題が起こっています。何を食べるかはもちろん、よく噛んで食べるという「食べ方」も、同じくらい大切」と佐藤さんは訴えます。会場からは「ああ~!」と気づきの声が上がりました。

最後に、佐藤さんはご友人の北折一さん(元・NHKためしてガッテンディレクター)の言葉を引用し「プロでないからこその①世間話力②入り込み力③気づき力が、ビオサポーターにはある。ビオサポ活動に“噛む”視点をプラスして、日本を元気にしてください!」と参加者へのメッセージを結びに、講演は終了しました。

体験し、感じてもらうことでビオサポを広めていこう

後半は、多摩南生活クラブ(東京都)・生活クラブ愛知・生活クラブ都市生活(兵庫県)のビオサポチームからの活動紹介です。

多摩南:「目覚ましい成果があった活動ではなく、細々と続けてきた活動です」という言葉の通り、広報誌でビオサポレシピを毎月紹介し続け、管理栄養士による調理教室では栄養情報も紹介。また「清涼飲料水ができるまで」を誰でも説明しやすいよう紙芝居をつくるなど、地道な努力と工夫が感じられる活動が報告されました。

愛知:「ビオサポ活動を通して、ベテラン組合員と若年組合員の“共育(ともいく)”を行なおう」というテーマを掲げ、子育てママ向けの「添加物」「野菜の食べ方」講座や、子ども向けの実験型講座も開催したことが報告されました。また、自分たちの知識を広める学習会を行なうなど、運営メンバーの向上心が伺える内容でした。

都市生活:「食育」を通した生活クラブの認知度アッププロジェクトと連携し、ビオサポーター参加者を募り、神戸市の食育イベントでデモンストレーションや幼稚園でのビオサポ講座開催、生協祭でのブース出展などについて紹介されました。生活クラブの中だけでなく地域との関わりが感じられる活動が目立ちました。

どのチームも、生活クラブがビオサポ活動を紹介しやすいよう制作した「ビオサポツール」をもとに、自分たちなりに工夫している姿が見られました。ビオサポ講座に参加する人の視点に立ち、「実際に作ってみる」「味わってみる」といった体験を通した気づきを大切にしていることが伝わりました。

その後の質疑応答では、開催された講座の反応や講座で扱われた食材についてなど、熱心な質問が続きました。質問に加え、せっかくの機会だからと各地域での活動も紹介され、参加者にとって有意義な時間となりました。

そして、生活クラブの「健康な食」推進課で制作した「ビオサポ活動支援ノート」の紹介がありました。まず、7日間分の朝・昼・晩に食べたものを書き込むことで「食のセルフチェック」ができ、食生活の問題点がわかるようになっています。次に、野菜不足や間食が多めなど、自分の問題点に沿った改善アイディアが紹介されています。最後に、そのアイディアを活かした食生活改善トライアルページがあり、楽しみながら健康的な食生活にチャレンジすることができる、という内容が紹介され、参加者に実践を呼びかけました。

食に関心のあるすべての人に参加してほしい

最後は、生活クラブ千葉の木村庸子理事長のご挨拶でした。佐藤さんのお話を聞き、食生活の反省点を子育て世代に伝えていきたいという思いと「知識はきちんと、実践はおおらかに」という活動の姿勢が参加者へのメッセージとして伝えられ、閉会となりました。

今回の交流集会は、これから各地域でビオサポをどのように活用していくか、たくさんのアイデアと元気をもらえる場となりました。

(2017年12月4日掲載)