生活クラブ活動情報

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もんじゅは廃炉でも核燃料サイクルは止まらない? 阻止ネット「もんじゅ視察ツアー」に参加

生活クラブは阻止ネット(*)に参加し、六ヶ所再処理工場の稼働を止めるための活動を全国の団体と協力してすすめています。政府は昨年12月、六ヶ所再処理工場と並んで核燃料サイクルの中核をなす「高速増殖炉もんじゅ」の廃炉を決定しました。それなのに、核燃料サイクルが止まらないのはなぜか。高速炉の問題点を学び、これを止めるために努力してきた地元の方々と交流するため、11月5日から6日にかけて、生活クラブからの16人を含む39人で福井県を訪れました。

(*)「六ヶ所再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク
http://www.soshinet.org/

「もんじゅ廃炉!核燃サイクルを止める全国集会」

もんじゅが1995年にナトリウム漏れ火災事故を起こしてから22年間、もんじゅの廃炉を求めて運動を続けてきた「原子力発電に反対する福井県民会議」。ツアー参加者たちはまず、この県民会議が主催する全国集会に参加しました。

集会は、もんじゅ廃炉の決定を受け、「もんじゅ勝利宣言集会」として開催されました。弁護士の海渡雄一さんは、「もんじゅ訴訟」で明らかになった高速炉の危険性について解説し、「もんじゅ訴訟を提起しなければ、もんじゅ廃炉はなかった」と振り返りました。もんじゅの廃炉が決まったものの、政府は高速炉の建設を諦めたわけではありません。

「もんじゅの廃炉は終着点ではなく核燃料サイクル・原発全体を止めていく出発点.市民の監視がこれまで以上に求められていることがわかりました」と、生活クラブ静岡の平山和美さん。集会の最後には、参加者全員が「核燃サイクルを廃止せよ!やったね。もんじゅ廃炉」のプラカードを掲げ、今後の活動への意気込みを新たにしました。

原子力関連施設がひしめく敦賀半島へ

福井県にある敦賀半島には、美浜原発、もんじゅ、敦賀原発、ふげん(廃炉)、若狭湾岸にはさらに、大飯原発、高浜原発も並んでいます。ツアー二日目は、「森と暮らすどんぐり倶楽部」代表の松下照幸さんに案内をお願いし、美浜原発、もんじゅ、敦賀原発の現地を回りました。松下照幸さんは、元美浜町議会議員。美浜原発、もんじゅの危険性を告発してきました。松下さんは、「はじめは原子力発電に反対することで、命の危険にも晒されるような圧力を受けましたが、次第に地元の理解者も増えてきました」と、キャンプ場経営や地元農産物の加工事業など原子力に頼らない暮らしの実践について話しました。

もんじゅでは、職員の案内で、もんじゅ機器全体の50分の1の縮小モデルなどを見学し、金属ナトリウムを包丁で切る体験をしたり、ナトリウム流動装置で金属ナトリウムが溶ける様子を見ました。もんじゅの構内では、海抜67mにある展望台よりもんじゅの全景を一望しました。

「日本に53基の原発がありますが、そのうち敦賀半島に高速増殖炉もんじゅと13基もの原発があるということを、半島を車で回ることで実感しました」と、生活クラブ神奈川の藤田ほのみさんは旅の感想を語ります。「日本海はとても青く美しく、そこに立つ原発の施設とのギャップに、違和感を覚えました」。

2018年2月1日(木)には、日比谷コンベンションセンターでもんじゅ視察ツアー報告会が開催されます。

チラシ(PDF)はコチラから

【2017年12月15日掲載】