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2008年11月10日:コープニュース

生活クラブ生協連 国産鶏種「はりま」ヒナの餌付けを開始

「はりま」のヒナ

 生活クラブ生協連とその生産者は、国内肉用鶏生産の自給率向上を目的に、2001年4月から国産鶏種を採用、生産・普及の取り組みを開始している。
 国内自給率を上げることで、鳥インフルエンザなどの海外での悪性伝染病の発生等の不測の事態による親鶏調達リスクヘ対応でき、その影響を少なくすることができる。
 また、日本の気候風土に適応した鶏種の確保は「地産地消」という観点からも意義が大きく、日本人のモモ肉嗜好に合わせた育種改良ができるというメリットもある。
 現在の生産・消費高は08年の実績で餌付け羽数180万羽。09年は190万羽を予定している. 5ヵ年で、当面の目標としたヒナの再生産ロット200万羽が達成される見込みだ。
9月26日、新たに国産鶏種「はりま」の餌付けをすることになった生産者鹿川グリーンファーム藤岡農場で、ヒナの餌付けや飼育状況の見学会が行われた。それまで「はりま」の生産は、秋川牧園と群馬農協チキンフーズで行われていたが、供給量増加による生産農場の拡大を検討。
 群馬農協チキンフーズで、新たな農場を探していたところ、採卵鶏のヒナの育種をしていた鹿川グリーンファーム藤岡農場が職員の高齢化などにより閉鎖を予定していることを知り、「はりま」のヒナの餌付けを打診。設備や衛生管理環境がある程度整っていること、また採卵鶏のヒナの育成より作業員担が少ないこともあり、生産委託を結ぶ運びとなった。
 今回の見学会参加者は、群馬農協チキンフーズの関係者、生活クラブ組合員、生活クラブ連事務局員らで、その日の朝に生まれたというヒナの餌付けの様子を視察。この時点で約40グラムのヒナは、7日で150グラム、11日で190~200グラムになり、出荷する60日後には2.9キロになるという。
 「はりま」は、60日という一般ブロイラーより長めの飼育期間と、開放鶏舎・平飼いのゆったりとした飼育環境、非遺伝子組み換えの餌で、無薬で育てられている。それにより、安全で肉質がしまり歯ごたえのある、コクのある味わいの鶏肉になる。組合員からの評価も高く、08年は、対昨年比で、110~120%の供給が見込まれる。
 藤岡農場では、60日のオールインオールアウト飼育で、年間17万8000羽の生産を予定。これは、全体の目標の約1割にあたる。 
 見学会に参加した生活クラブ連畜産課の八巻さんは、「増体率、育成率、飼料効率を向上させ、無駄のない生産で安定した供給を続けたい。安全でおいしい国産鶏の自給率アップを目指したい」と語った。