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2009年09月07日:日本農業新聞

全農チキンと生活クラブ生協 米育ち鶏肉本格始動

来春から年100万羽

 JA全農チキンフーズは“米育ち”の鶏肉の大規模販売に年明けから乗り出す。群馬県内の農場で国産肉用鶏「はりま」を生産し、生活クラブ生協連合会を通じて19都道府県の生協会員31万人に販売する。年間300トンの飼料米を使い、100万羽を出荷する予定。これまで豚肉や鶏卵で飼料米を使った大規模な事例はあるが、鶏肉は全国で初めて。
  鶏肉は生産会社の群馬農協チキンフーズが生産する。飼料米を5%配合した餌を、約30日齢から60日齢の出荷まで与える。配合飼料に含まれるトウモロコシを米に置き換えた実験では、食味はほとんど変わらず、従来の飼料より鶏の増体が良い結果が出た。長澤育男社長は「米の飼料への移行は万全」と手応えをつかんでいる。
  飼料米はJA全農グループが集荷。この取り組み用に、今年産米は栃木産を中心に300トンを確保した。東日本くみあい飼料が飼料を製造し、年明けから鶏に給餌できるようになる予定。来年産以降は配合比率を10%まで高められるよう、引き続き集荷を強化する。
  食料自給率向上を旗印に、生活クラブ生協連は豚肉で“米育ち”を販売しており、鶏肉でも機会を狙っていた。今後は群馬県のほか、山口県の産地でも飼料米による鶏肉生産を他社にしてもらい、全国で200万羽規模に拡大したい考え。
  同生協連の試算では、鶏一羽が食べる飼料米は、5%配合の場合300グラム。生産コストは飼料米の売買価格によるが、鶏肉1キロで従来より4、5円高い程度にとどまる。鶏肉の生協会員への販売価格は未定だが、「生産者のコストに応じた適正価格にする」(同生協連畜産課)と、ほとんど値上げしない方針だ。