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2009年12月07日:日本消費経済新聞

びん再使用ネット─再使用容器普及が課題

ワンウエー転換をと集会

容器の再利用促進について活発な意見を交わす参加者たち

 びん再使用ネットワーク(東京都新宿区)主催の「リユース集まれ!リターナブルびん普及プロジェクト関西集会」が大阪府立労働センターで11月7日開かれ、瓶や食器、菓子容器などの再利用や資源としての有効活用について、各地の取り組み事例報告や意見交換などを通じて参加者たちがアイデアを持ち寄り、環境にやさしいリユース(=リターナブル、再使用可能の意)容器の普及へ思いを新たにした。
 意見交換会は寺嶋英介生活協同組合連合会きらり役員室室長の進行で、まず中村秀次同ネット代表幹事が新開発のリユース瓶「Rドロップス」について説明。「どうして環境にいいリターナブル瓶が減っているのか。学生さんからは『ペットボトルはリサイクルされて環境にいい』という答えが返ってきた。(流通を促そうと)Rドロップスを開発した」と、大学生の協力でデザインや携帯性に優れた涙のしずくのような形のRドロップスを作成した経緯を説明。張り付けるラベルも生産効率の高い面積の大きなものからガラスの透明感を生かせる面積が小さな帯状のものに代えたところ、アンケートで「かっこいい」「おしゃれだ」と意見が寄せられたという。第1号の反省点をもとに飲料メーカーが利用しやすいものをと工夫した第2号を作成。「炭酸飲料も詰められるが小さなメーカーだけで作り続けることは難しく、普及が課題」と述べた。 
 参加者からも発言が相次いだ。「リターナブルは返すこと、戻すことが大切なのでまずはクローズド(閉鎖市場)でやってみては。大学生協での取り組みはいい試み。学校給食の牛乳は紙パックから瓶に戻す。繰り返し使え環境負荷が小さいということを学べる」「リユースを広げていくのは並大抵のことではない。世の中がワンウエー容器に進む中、元に戻すのはなかなか難しい。この秋大手居酒屋チェーン店で取り入れてもらったがこの動きは大きい。リユースヘと戻すには非常に時間がかかる。消費者の皆さんの協力を」「C02(二酸化炭素)を25パー減らすということだがいまは(リユースして)洗瓶してもこれにカウントされていない。洗瓶についてもC02削減にカウントしてもらえるようにしてほしい」
 「飲食店市場でリユースが進めばコストも下がる。国や地方などの公共施設がリユース容器を率先して採用するよう市民が声を上げるのも大きなパワーになる。回収拠点をはじめインフラ整備も必要では」「ビール瓶はデポジットがあるのでお店に返そうという習慣が残っているが、若い人たちにはそうした意識が薄い。デポジット制を見直すことも大切」「名古屋ではリユース瓶の『10円買い上げ』をしている。方法としてそうした形で価値を与えるというやり方もあるのでは」「ごみ処理におカネが使われていることを市民にきちんと知らせることが大切。企業はきちんと知らせ、市民も明らかにしてもらうよう求めるべき。樹脂のプリン容器には処理費用として何円の税金が必要だが、ガラス容器だと費用がかからないということを明らかにすべき」と多彩な意見があった。
 また意見交換に先立ち各地からの報告として、既存の清酒用リユース瓶を用い、ほうじ茶を詰め大学生協などで販売した「茶びん」、イベントや大学祭模擬店で用いる食器、プリン容器、焼酎瓶など各地で取り組まれている再利用の事例が伝えられた。イベントではコントの披露や、リユース瓶を用いた飲料の試飲、再使用容器を用いたプリンの試食など行われた。