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2010年04月20日:生協流通新聞

絆づくりに“ポイントさん”─福祉クラブ生協が実践報告

地域再生へ協同組合セミナー

地域での「参加型福祉」について報告する<br />喜代永理事長

 組合員と多様な地域住民・組織とが連携した「新たな協同」のあり方を探る「協同組合研究セミナー」が東京で開催され、地域の多様なニーズを汲み上げて活動に反映している福祉クラブ生協(神奈川県)の取り組みが報告された。
 人間の“絆”の希簿化が進むなかで、「地域社会の再生と新たな協同の可能性を考える」をテーマに協同組合経営研究所、JA総研、全国農業協同組合中央会が開催。
 鳥取県八頭郡智頭(ちづ)町の寺谷誠一郎町長が基調講演を行い、山林面積が9割以上を占め、高齢化が進む中山間地での「町おこし」について報告。同町では、東京の大手企業と組んで、社員の仕事上のストレスからの解放など、町内にある病院と連携しながら半日は農業をし、あと半日は仕事をするという新方式の「企業誘致」により、“みどりの風が吹く疎開のまち”をアピールしている。
 福井県立大学の北川太一教授による問題提起に続き、福祉クラブの喜代永真理子理事長が「ワーカーズ・コレクティブ(W・Co)が創るお互いに助け合う参加型福祉」、熊本県の「よってはいよファクトリー」がJA店舗の運営受託や農家レストランの経営など農村女性起業による多様な事業展開、みなみ信州農協・まつかわ地域事業本部が「住民主体によるJA生活店舗の活性化」について実践報告を行った。 喜代永理事長は、協同組合方式による「参加型福祉」の仕組みについて説明。世話焼きW・Coで現場を担当する“ポイント”について、地域で「絆」をつくっていく基礎的な組織であり、自分の近所に住む7─8人の組合員に週1回の消費材を宅配しながら日常的にコミュニケーションのとれる間柄を築いていると強調。この“ポイント”を中心にしたニーズ把握から次のサービスを割出し、地域ニーズを汲み上げながら、必要なことは自分たちでつくっていくという「新たな協同の可能性」について指摘した。