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2010年08月30日:日本消費経済新聞

生活クラブ ノンGMトウモロコシ継続使用

 トウモロコシなど畜産飼料の多くを米国などからの輸入に頼る日本。しかし、その米国では生産されるトウモロコシのほとんどが遺伝子組み換え (GM)トウモロコシだ。こうした中で遺伝子組み換えではない(nonGM)トウモロコシを確保していくためには「nonGM種子の確保」「生産者の確 保」「分別集荷と流通」が不可欠な要素となる。日本にGM作物が輸入され始めたのが96年、以来一貫して「GM作物、食品は基本的に取り扱わない」ことを 表明してきた生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ連合会)理事会は、「今後継続的にnonGM種子を利用していくのか」との種子メーカーか らの問い合わせを受けて、中長期(5-10年)にnonGM飼料を継続していくことを決めた。

種子メーカー、生産者と協力 利用結集目指す

nonGMトウモロコシの試験圃場を視察する<br />生活クラブ連合会の生産者や職員<br />(写真提供:JA全農)

 生活クラブ連合会では「GM作物、食品を扱わない」と決めた97年から同生協で扱う商品(消費材と呼ぶ)を一つひとつ見直し、GM原料を排 除してきた。畜産飼料に関しても定期的に現地調査を行ってきたが、09年にはJA全農の協力のもと、種子メーカー・パイオニア社、生産農家、穀物集荷業 者・CGB社とによるnonGM飼料の生産・流通プログラム「バウチャープラス」を開始した。プログラムは、nonGM種子の研究と供給をバイオニア社が 行い、契約農家が作付・生産し、CGB社がそれを買い取るという仕組みになっている。
 生活クラブ連合会では昨年9月に職員、生産者、組合員が現地を視察した。その際にCGB社の担当者は「このプログラムを支えるのは日本の消費者のnonGMトウモロコシがほしいという声」と述べていたという。

全農グレインの穀物輸出用エレベーター。<br />生産されたnonGMトウモロコシがここに<br />集められる(写真提供:JA全農)

 種子生産メーカーのパイオニア社からはJA全農を通じてnonGMトウモロコシ種子の日本における需要についての打診があり、JA全農からは6月 に「バウチャープラス」プログラムを長期継続させるためにはnonGMトウモロコシを(1)安定供給し、(2)GM混入率を低減させ純度を維持し、(3) 流通コストの増加を抑制、することが必要で「カギとなるのは需要の結集と種子供給と生産基盤の確保である」との提案がなされた。生活クラブ連合会はJA全 農の提案を受けnonGMトウモロコシを中長期確保していくために畜産飼料の利用結集を継続することを確認した。また、さらに需要を拡大するために国内における飼料用需要の拡大や食品工業向け需要の取り組み、韓国等アジア諸国への利用の拡大など検討する必要があるとしている。
今年10月には連合会、提携生産者、組合員が渡米し、中長期のnonGM種子供給についてパイオニア社やCGB社と協議する。

 【生活クラブ連合会】
  北海道から兵庫県まで21都道府県33生協が参加する。組合員数は約35万人。消費の在り方が今と次世代の生命・環境のあり様を規定するとし、扱う商品 (消費材)の安全性や有害物質の削減、食の自給力の向上、ごみの削減とリユース等を原則に掲げる。こうした活動が海外でも評価され、89年には「ライト・ ライブリフッド賞」、95年には「われら人間:50のコミュニティ賞」を受賞している。