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2010年10月19日:庄内日報

遊佐で国際パプリカフォーラム

ハンガリー、韓国の生産者招き 先進的な栽培技術学ぶ

ハンガリーと韓国の先進的な栽培技術を学んだ国際パプリカフォーラム

  野菜のパプリカの特産化を進める遊佐町で17日、ハンガリーと韓国の生産者を招いた「国際パプリカフォーラム」が開かれた。大規模生産や有機栽培など両国の生産者の取り組みが報告され、地元の生産者たちが生産拡大に向けた課題などを探った。
 同町では、姉妹都市を締結するハンガリー・ソルノク市とのつながりで、2003年からパプリカの栽培が始まった。ハンガリーはヨーロッパの主力生産地の 一つで、これまでに同町の若手生産者7人が「パプリカ留学」として研修に訪れている。同町で生産されるパプリカの大半は、遊佐の米で取引のある生活クラブ 生協を通じて流通している。一方、国内で消費されるパプリカの8割以上が輸入で、その多くが韓国産という。
 町のパプリカ栽培は栽培者数67人、栽培面積4.5ヘクタールに広がり、今年の販売計画で1億円を目標とするまでに拡大している。こうした状況の中、先 進的な取り組みを学んで栽培技術の向上を目指そうと、生産者や町などで組織する実行委員会(高橋良彰委員長)が初の国際フォーラムを企画した。
 同町の遊楽里で聞かれたフォーラムには、ハンガリーの13人、韓国の2人を含む関係者約100人が参加。県庄内総合支庁産地研究室の古野伸典専門研究員 が生産拡大をテーマに基調講演し、「遊佐町は生産者数では国内最大の生産組織となり、市場の評価も高い。鉄骨ハウスでの養液栽培が多い中、遊佐では低コ ストのパイプハウスによる土耕栽培で取り組まれているが、土耕では土壌病害の発生が問題となる」とし、接ぎ木苗の導入、収穫の波を小さくする摘果方法や安 定着果のための追肥技術の検討がさらに必要と指摘した。
 引き続きシンポジウムを行い、ハンガリーと韓国の生産者ら4人が現状報告。ハンガリーの種苗会社代表のフェイエシュ・ヨーゼフさんがコンピューター制御 による水管理、ロックウールを使った栽培など最新の栽培方法を紹介し、生活クラブ生協と交流のある韓国の生協と契約栽培している韓国の生産者組織代表の ナ・キポックさんは木酢液による種子消毒、液肥や天敵の昆虫を活用した害虫駆除などの有機栽培の取り組みを報告。遊佐産パプリカを購入している生活クラブ 連合会の鵜沢義弘さんが「米を通じて遊佐産の農産物にはクラブ員の共感が広がっている。今回のような技術交流で栽培技術を高め、クラブ員が安心して食べら れるパプリカを生産してほしい」と呼び掛けた。
  生産者代表で遊佐町畑作部会パプリカ専門部の阿部浩部会長が「生産者全員がエコファーマーの認定を受け、栽培に取り組んでいる」など同町の栽培状況を報告し、参加者と発表者らが意見交換するなどして栽培拡大への取り組みを研修した。