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2011年07月05日:生協流通新聞

生活クラブ 被災免れた「焼うに」販売

岩手・重茂漁協の復興を支援

 「津波被害を免れた冷凍庫の『焼うに』とワカメ販売」─。生活クラブ連合会は7月から、東日本大震災の津波被害から免れた重茂漁協の『焼うに』とワカメの販売を始めた。停電などの悪条件のなかで必死に守り抜いた冷凍庫の『焼うに』は希少品で、市場では高値で販売されるが、生活クラブとの長い提携関係や被災に対する献身的な支援に応えるため、同生協の組合員に食べてもらうことにした。登場するワカメは50円の支援金が付いた『復興支援・重茂産わかめ』として供給する。

支援金付き「わかめ」も登場

アワビの貝殻に盛り付けたウニを貝の下から直火焼

 生活クラブ連合会は7月4日の週から、東日本大震災の被災から免れた重茂漁協(岩手県宮古市)の「焼うに」の取り扱いを再開した。価格は80グラムで税込み1701円。
 同漁協では多くの船や漁業施設が被害を受けたが、最大規模の冷凍庫は被害を免れることができた。庫中には「焼うに」や「わかめ」などが保管されており、停電中も大型発電機を確保して保冷温度を確保した。
 被災から必死に守り切った冷凍庫内の焼うになどは希少品で、市場では高値で販売される可能性はあるが、生活クラブとの提携は30年以上におよび、今回の地震での献身的な支援に対する感謝の意味も込めて、生活クラブの組合員に食べてもらうことにした。

 

原藻は10年産と震災直前までに収穫された11年産 また、漁協の冷凍庫に保管されていたワカメの原藻を最大限利用するため、生活クラブでは7月18日の週以降で50円の支援金が付いた『復興支援・重茂産わかめ』(300グラムで税込み735円)を計画。通常企画は1等級のみだが、今回の取り組みは1等級・2等級込みとなり、原藻は10年産と震災直前までに収穫された11年産を使う。
 その後も、同漁協が守り抜いた冷凍庫内の原料を大切に使用し、「茎わかめ」や「きざみこんぶ」、「重茂産乾燥カットわかめ」などの取り組みを予定している。
 「焼うに」は、アワビの貝殻にキタムラサキウニの身7─8個分を盛り上げて貝の下から直火焼きにしたもので、ウニの風味が生きた三陸地方の特産品。冷凍庫に保管されていた「焼うに」は約2万3500個で、これを利用することは漁再開後に水揚げされた魚介類の保管場所を確保することにもなり、復興ステップを次に進めることにつながる。
 宮古市南部の太平洋岸にあり、本州最東端に位置する重茂半島は、今回の大地震と津波で漁船や養殖施設が壊滅的な打撃を受け、ワカメも原藻などを保管していた冷凍施設が津波にのみ込まれたが、海岸から数キロメートル離れた高台にある冷蔵施設は被災を免れ、ここに保管されていた「焼うに」とワカメについて支援企画として取り組むことになった。