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2013年04月24日:食べもの通信5月号(507号)

生活クラブ生協 化学調味料やめて40年 無添加の製品化に全力

化学調味料NO!実践(6)

 発足40年になる生活クラブ生協は、化学調味料を使わない方針を貫いています。「安全」「健康」「環境」を第一に考え、売るために作られた「商品」の問題点を見直し、信頼のおける生産者とともにこだわりの消費材(※)を誇りにしています。
 組合員34万人、21都府県にある組織の事業連合が生活クラブ連合会です。事業部加工食品・水産課長の志村保幸さんにお聞きしました。

【無添加のポークウインナー 開発内容・経過等を全公開】

 化学調味料はもちろんですが、添加物に関して「疑わしきは使わず」の予防原則を貫き、使用したものは公開することにしています。昨年来、TPP攻勢が強まるなか、国産の無添加製品の開発に力を注いでいます。
 その一例としてポークウィンナーを紹介しましょう。
 まず、開発品の内容や経過をていねいに記載したものを公開しています。一般に市販されているものと比較すると、その差異がよく分かります。
 生活クラブの原材料費は一般のものより2倍もかけていること。肉の構成比は約73%(一般は44%)。食品添加物は不使用ですが、一般は調味料(アミノ酸等)など5種類も使われています。結着剤のリン酸塩を使い水分を加えて増量し、エキス類や化学調味料(アミノ等)で味をつけていることが分かります(表参照)。価格は53%も高いのですが、肉の量・品質などをみれば、決して高いものではないことも理解できます。
 興味深いデータがあります。「組織全体で1年間に52tの食品添加物を削減した」(2010年度)と公表しています(調査対象の添加物は20品目)。
 志村さんはさらに続けます。
 高齢化、核家族化の中で共同購入班が減り、個配を望む割合が増え、新たな活路が求められています。
 現在、38店あり、そのひとつ東京都練馬区にあるデポー石神井店は、開店6年目で地域密着で親しまれています。

【調味料などの消費材を開発 本物志向で組合員に好評!】

 店頭には一般のスーパーなどにはない消費材がずらりと並んでいます(写真)。なかでも独自の基準で作られたオリジナルの消費材が人気。独自のマークがついています。毎日使う調味料が中心で、みそ、しょうゆ、マヨネーズ、五目ずしの素、かつおの削り節など約100目あります。
 近年は「アミノ酸等」の表示がされたものがあふれるなかで、地道な無添加運動の積み重ねで、コンブやかつお節など本物を愛用する人が増えています。同店は、組合員が直接運営に参加するワーカーズコレクティブによる運営方式をとっています。
 マネージャーの金山啓子さんは、「シニア世代が中心の参加型の生協運営が誇りです」と話します。(家栄研編集委員会)

(※)生活クラブ生協の扱う食品や生活雑貨は利益を得るための商品でないために「消費材」と呼んでいます。