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2013年12月05日:生協流通新聞

生活クラブ 除草剤耐性の38検体発見─内陸部への汚染拡大懸念

GMナタネの自生調査

 2005年から、荷揚げされる港湾や製油所に通ずる幹線道路の周辺などで、こぼれおちたGM(遺伝子組み換え)ナタネの自生調査を行っている生活クラブ。今年の調査では、除草剤ラウンドアップに抵抗力を持つ15検体と除草剤バスタに抵抗力のある23検体が見つかった。 
 今年は、19都道府県で採取した昨年より50検体以上多い470検体に対し、検査紙を使った1次検査(タンパク質検査)を行い、そのうち26検体については、より精密なPCR検査(遺伝子検査)を行った。1次検査で陽性反応があったのは43検体あり、PCR検査で陽性が確認されたのは38検体だった。
 そのうち、除草剤ラウンドアップに抵抗力を持つものが15検体、除草剤バスタに抵抗力を持つものが23検体。
 今年の調査ではラウンドアップとバスタの両方に抵抗力のある検体は見つからなかった。また、昨年確認された「隠れGM」(PCR検査で組み換え遺伝子が確認されるにもかかわらず、それによってできるはずのタンパク質が確認できないナタネ)も、今年は確認されなかった。
 9月に行われた国の対応を求める院内集会で、生活クラブ千葉の神谷洋子氏が単協の活動を報告。
 千葉県では、輸入されたナタネの種子が千葉港から油脂会社に輸送される途中にトラックからこぼれ落ち、アスファルトの隙間のわずかな土や歩道の街路樹の植え込みで自生していると述べ、GMナタネ同士や非GMナタネと交雑し繁殖している可能性があり、汚染拡大への懸念を表明。
 また、生活クラブ連合会・理事の朝倉順子氏は、「これまでGMナタネが見つかったことのなかった東京と神奈川の内陸部で、1次検査で陽性の検体が確認され、港周辺では今年もGMナタネが見つかっている。これまでGMナタネが見つからなかった内陸部などでも、1次検査で陽性反応があった検体があり、継続して調査を続けていくことが必要である」と報告。
 しかし、国は「GMナタネの自生は確認しているものの、大規模に群生することはなく、生物多様性には影響がない」との姿勢をとっている。