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2014年07月20日:生協流通新聞

PB化でAW食品の普及を

JFAWI ブランド認証へ需要開発 EUでの先進取り組み参考に

AW食品の普及やブランド認証などについて討論

生協も参加し「家畜福祉」シンポ

 農業と動物福祉の研究会(JFAWI)は7月5日、武蔵野市の日本獣医生命科学大学で、アニマルウェルフェア(AW)食品の「流通やブランド化について考える家畜福祉シンポジウム「OIEとEUが開発しているアニマルウェルフェア畜産食品の需要システムを我が国でいかに実現するか」を開催した。
 シンポジウムには、生協から生活クラブ連合会・事業管理部長の吉田弘之氏、パルシステム連合会・産直開発課長の高橋英明氏、東都生協・専務理事の風間与司冶氏のほか、イオンリテール、レストランエルパソ、有難豚(ありがとん)チェーンの流通企業・レストランの業者がパネリストとして参加。
生活クラブ連合会・吉田事業管理部長 第一部では、日本獣医生命科学大学名誉教授の松木洋一氏(世界の家畜福祉基準の策定状況とアニマルウェルフェア畜産の動向)、同大教授の植木(永松)美希氏(EUと日本のアニマルウェルフェア畜産食品の現状)、帯広畜産大学講師の瀬尾哲也氏(日本のアニマルウェルフェアに対応した飼養管理指針とその評価~乳用牛を中心に)などが講演。
 AW畜産の先進国であるEUでは基準作成と振興補助政策が確立され、2012年に従来型の採卵鶏のケージが禁止され、13年には豚のストール飼育も禁止。また、市場経済によるAW商品ブランドとしてウェルフェア・クオリティ(WQ)の研究開発を進め、スーパーや生協などでは認証マークを付けて販売している。
 日本ではまだ対応が始まったばかりで、農林水産省では畜産技術協会に委託し、13年3月に採卵鶏・豚・ブロイラー・乳用牛・肉用牛・馬のAW飼養管理指針が完成したに過ぎない。
パルシステム連合会・高橋産直開発課長 AWブランドの認証制度を実現するには、消費者のAW食品に関する認知度アップが前提となるが、生協の取り組みでは生活クラブの国産鶏種「はりま」への取り組みやパルシステムの「コアフード」による畜産品開発、「放牧酪農牛乳」の取り組みなどが参考になるという。
 パネルディスカッションではAW食品の需要拡大について、消費者への認知を広めることが「持続的な食品」としてのブランド化にもつながり、「生協などがPBを使って積極的にビジネスのなかで使い、その競争が起こるようになると一般の人にも認知されるようになるのではないか。意識的にPBブランドをつくって、どんどん宣伝して欲しい」という意見も出された。