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2015年01月20日:農業協同組合新聞

飼料用米給餌量を2倍強に 生活クラブの「こめ育ち豚」

平田牧場で育てられているコメ給餌豚生活クラブ生協連は、飼料用米を給餌した「こめ育ち豚」(平田牧場の平牧三元豚)を供給しているが、今年2月出荷分から飼料用米の給餌率をアップすることにした。

飼料用米で育てられている豚

 現在、平田牧場では「こめ育ち豚」の肥育後期に与えるエサに10%の飼料用米を配合しているが、この2月出荷分から、肥育前期10%・肥育後期15%(平牧金華豚では肥育後期20%)にアップする。
 このことで、1頭当たりの飼料用米給餌量は19kgから39.6kgに2倍強増加することになり「自給率が向上する」と生活クラブではコメントしている。
 生活クラブと平田牧場では、1996年に肥育後期に飼料用米3%の給餌を開始し、2005年から08年にかけて10%から60%までの給餌試験を行い検証。その結果をもとに給餌率の拡大は可能と判断している。

給餌量73.5kgの試験飼育も

 生活クラブでは、今後さらに飼料用米の生産・利用を拡大し、飼料自給率の向上をめざして、肥育前期15%・肥育後期30%、1頭当たり約73.5kgの米を給餌する試験飼養を始める。試験中の肥育豚は5月以降に通常の肥育豚と一緒に出荷する予定にしている。
 生活クラブ向け平牧三元豚は200日肥育で生涯約365kgの飼料消費量なので、飼料用米消費73.5kgは約20.1%ということになる。
 飼料用米の給餌量を増やした豚肉の食味については、理化学分析では脂肪融点が下がって口の中で溶けやすくなったという結果が出ており、同生協消費委員会の試食では「変わらず美味しい」「コクを感じた」「旨味、甘みが増した」という声があったという。
 飼料用給餌量を増やすことができるのは、2014年度から経営所得安定対策」に替わり「水田活用直接交付金」が施行され、最大10万5000円/10aの補助金となり、作付面積及び生産量が大幅に増えたことによる。平田牧場向け各産地(JA庄内みどり、JA加美よつば、栃木県開柘農協)の14年産飼料用米収量は6760t(予測)で、13年産比154%となっている。