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2015年07月14日:日本農業新聞

生協にバター・牛肉販売10年 強まる生・消の絆─JA中春別

「安全・安心」が評価 生産現場で搾乳体験も

ミルキングパーラーで搾乳体験する「夢都里路くらぶ」の会員ら(別海町で=JA中春別提供) 根室管内JA中春別が生活クラブ生協連に別海町産バターなどの販売を始めて10年目を迎えた。バターの在庫対策として両者が連携し、北海道チクレンの協力で牛肉とのセットを全国販売したのがきっかけ。今年度はバター(100グラム入り)6万個を出荷する。酪農家がもと牛まで育て、肥育農家が育てた牛肉もチクレンを経由して同クラブ会員に届く。JAは、農家の生産意欲向上と消費者との絆づくりにつながる取り組みとして期待を寄せている。
 JAと同連との取引は、2006年にJAが取り組んだバターなど過剰在庫の解消運動がきっかけ。同連との間で物流実績のあるチクレンが、牛肉とバターをセットにした商品を開発しようとJAに声を掛けた。
 バター単独での売り込みに限界を感じていたJAや同女性部も、バターにしょうゆを加えたソースを考案。牛ロース4枚とバター2個をセットにして「JA中春別女性部推薦おすすめメニュー」と銘打ち「牛肉のシャリアピンステーキ」を売り始めた。中元、歳暮ギフトで2700ケース、バター5400個を販売した。
 07年には、べつかい乳業興社が手掛けるバター商品「べつかいのバター屋さん」の品質とおいしさが評判となり、バターだけで年間4万3000個を販売。10年からはクリスマスシーズンに向け、ケーキなどに必要な無塩バターも販売した。
 生活クラブの会員は、食材の安全・安心を重視し、JA産生乳から生まれる乳製品や、ホルスタイン雄子牛を肥育もと牛まで育てる過程を高く評価しているという。同クラブが組織し生・消の交流を後押しする「夢都里路(ゆとりろ)くらぶ」の会員らは、毎年JAを訪れて搾乳作業などを体験する。一方、JA女性部も同クラブに出向き、関係者との交流を重ねるなど、今や生・消の絆づくりを担う取り組みになった。女性部の齋藤道子部長は「これからも食べ物を通して産地の顔が見える生産を続けたい」と、絆の大切さを語る。