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軽やかにおしゃれに持ち歩けるリターナブルボトル 「Rドロップス」が新登場!

Rドロップス

生活クラブ生協連合会ほか全国6生協で規格統一したリターナブルびん(Rびん)の再使用を進める「びん再使用ネットワーク」が、このたび大学生や市民団体と一緒に携帯可能なリターナブルボトル「Rドロップス」を開発しました。軽くて持ち運びやすく、しかもスタイリッシュなデザイン。この冬、若者を中心に「Rびん」ブームが巻き起こるかもしれません。

「ペットボトルは環境にいい」と考える若者たち

 「リターナブルびん」。生活クラブではパスチャライズド牛乳やみかんジュース、ケチャップのびんなどを回収して再使用していることから、組合員ならおそらくみな知っている容器ではないでしょうか。でも、一般の大学生や市民はどうでしょう。
  「ペットボトル入りの飲料が普及してからというもの、リターナブルびんの存在すら知らない、という若者も多いのです。これから社会にRびんを広げていくには、まずはペットボトルを持ち歩く若い世代にアピールしていかなければ」。そう話すのは、びん再使用ネットワーク事務局長で、生活クラブ連合会組織運営室の山本義美です。
  今、若い人の間で「ペットボトルはリサイクルできるから環境にいい」と勘違いされたまま、ペットボトル入りの水や清涼飲料水を持ち歩くスタイルが定着しています。ペットボトル容器があまりにも爆発的に普及したため、一升びんやビールびん(あるいは炭酸飲料水の小びん)を回収するという、かつては当たり前だったリユースの仕組みが廃れてしまいました。その結果、回収されずにゴミになるペットボトル容器が増える、容器を収集・分別・保管してリサイクルに回す自治体のコストがかかりすぎるなど、結果的に環境面でも財政面でもマイナスになっています。「3R」=リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の中で、実はリサイクルは最も優先順位が低い。つまり、環境負荷が大きいのです。
  ペットボトルよりもリユースびんを使えば、エネルギー負荷をぐっと少なくすることができます。CO2排出量で換算すると、びん再使用ネットワークで使用している超軽量Rびん(ガラスびんの外側をウレタン樹脂でコーティングすることにより、従来のガラスびんよりも約40%軽量化したもの)では、20回使用すればペットボトルの約3分の1にCO2を減らすことができます。製造・流通・リサイクル・廃棄まで通したライフサイクルでのエネルギー使用量では、スチール缶など使い捨てのワンウェイ容器に比べ、約6分の1。21世紀の環境問題を考えれば、リサイクルからリターナブルへ戻すのは必然のこと、と言えます。

スタイリッシュなデザインの「Rドロップス」

そこで、若者をはじめ一般市民にリユースの大切さを知ってもらおうと、今年3月、びん再使用ネットワークでは環境問題に取り組む大学生や市民団体とともに「携帯用リターナブルボトル・調査開発プロジェクト」を立ち上げました。千葉大学のISO委員会や大阪教育大学の学生、大学生協担当者らと意見交換を行い、若者のライフスタイルに沿うような「軽く、おしゃれで、かつスタイリッシュ」なデザインを目指しました。
  ふだん、若者が持ち歩く500mlのペットボトル飲料は、容器と中身を合わせた重さは約520g。それよりも軽くしようと、容器の重さ、容量など、飲みやすさ、携帯のしやすさなどを考慮しながら規格を検討しました。その結果、女子学生が飲みきれる容量である300ml、軽量Rびんを採用して重量は175gに。合わせても475gと、500mlのペットボトル水よりもちょっと軽くて小ぶりな大きさになりました。リターナブルびんの回収は基本的に大学内で行いますが、飲みきれずに家に持ち帰ってリユースされない、という心配もなさそうです。
  びんの形は水が滴る「しずく」を連想させるスタイリッシュさが売り。「Rドロップス」の愛称と、Rびんの「R」のマークをあしらったペンギンのイメージキャラクターは、どこか可愛らしく女性の心をつかみそうです。
  山本は付け加えます。「リターナブルびんの方がペットボトルよりも中身を美味しく飲めるのですよ。プラスチックの容器はどうしても空気を通す性質があるので、中身が酸化して味が劣化しやすい。ガラスびんは空気を通さなので、美味しさが長持ちするんです」

大学生協や公共施設などで実験的に取り組み

Rドロップス・ポスター

この「Rドロップス」のプロジェクトが、地域循環型社会の構築、および省エネルギーの促進につながるとして、「平成19年度経済産業省委託事業(エリア限定型の携帯可能リターナブルびん利用・流通システムの構築)として採用され、今冬から本格的に普及活動に取り組むことになりました。
これは、地域を限定した形でのリユース事業ということで、具体的には大学生協などの限定エリアで「Rドロップス」に飲料を充填しテスト販売し事業モデルを探るとともに、「Rドロップス」の環境負荷削減効果についてLCA(=ライフサイクルアセスメント。製品の製造、流通、廃棄などのライフサイクルにかかるコストやエネルギーの計算)分析などを行います。また、ポスターやチラシ、パソコンや携帯電話のWEBサイトなどで積極的なPR活動を行う、著名人にアピールしてもらう、WEBサイトから幅広い意見を募集するなど、社会ブームを巻き起こすようなしかけです。「今後は飲料メーカーに呼びかけて、リターナブルびんを積極的に使う社会の流れをつくっていきたい」と山本は意気込んでいます。
「Rドロップス」が生活クラブのRびんとしてデビューするのはもう少し先になりそうですが、それよりも早く若者たちが「リユース」をかっこいいと支持する日が来れば、望外の喜びですね。

 

Rドロップス・バナー

●「Rドロップス」のWEBサイトはコチラからご覧ください。
●「Rドロップス」の紹介チラシ(RDFファイル・618KB)は、コチラからダウンロードできます。

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