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<災害対策・第54報>相馬市・新地町状況報告No.6

生活クラブふくしま  土山雄司専務理事

2011年5月10日掲載

 被災地への救援物資の提供と生活クラブふくしまへのご支援、誠にありがとうございます。

つながる、乗り越える

小学校の校庭に山積みされた表土 ラジオから流れる猪苗代湖ズの『I love you & I need you ふくしま』を聞きながら、相馬市・南相馬市・新地町へ救援物資と消費材の配達を連合会と東京・埼玉単協の支援を受け継続しています。
 組合員から、「福島県内でも、知人がホテルに泊まろうとして相馬市から来た、と言ったら宿泊を断られた」という話を聞きました。県内であっても、浜通りに住む人たちに対して言われない偏見と差別は本当にあった事に愕然としています。また、前回も報告しましたが中通りの学校の校庭や公園で、放射線量の高い状態が続いています。放射線量の高い校庭の表土を削っているのですが、結局捨てる場所がないので校庭に山積みになっています。今、私たちは津波の被害と放射能汚染というどうしようもない現実を見つめ続けなければなりません。地震・大津波・原発事故・放射能汚染・将来の発症の恐怖・風評被害・偏見と、この2ヶ月間福島県は悲劇と苦悩が折り重なっています。

 それでも、私たちは福島が好きです。組合員の息子さんが、メキシコの方と5月3日に、相馬市の浜辺でボランティアスタッフに支えられて結婚式を挙げました。その後の披露宴は、結婚式の参加者による津波で荒れた浜辺の清掃、披露宴のご馳走は生活クラブの救援物資のお肉入りのカレーでした。これからは、一つ一つの幸せや喜びを見つけ、悲しみや苦しみを乗り越えたいと思っています。懸命に浜通りの町を再生したいと活動している人たちの為に・・ぜひ福島を好きに、そして必要だと思って下さい。

 

避難所への生活物資の搬入について

 新地町では、4月29日から仮設住宅の入居が始まっています。それに向けて、5月2日に連合会と埼玉単協からの生活支援物資の食器や漆器、生活用品を避難所にいる組合員と相馬の西村理事、東京単協の村上専務とで新知町保健センターの避難所に搬入しました。避難所で生活している人たちは、津波で全てをなくしているので家財道具は何も持っていません。また、仮設住宅は必要最低限のものしか揃っていませんので、生活はままなりません。私たちが持ってきた生活用品を本当に喜んでくれました。特に、まな板と包丁は大変な人気でした。
 避難所の人たちが手分けをして梱包をとき、必要なものを分け合って、大量に運び込んだ生活用品が、ほとんど残らず被災者の手に渡りました。後で組合員から避難所の人たちから手を取って感謝されたこと、急須を渡したおばあさんが、泣いて喜んでくれた話を聞いて胸が熱くなりました。
 新知町の役場と避難所には、埼玉単協と栃木単協から頂いた被災者への応援メッセージを貼ってもらっています。『生活クラブ』でつながる事で、新地町の組合員と被災者は感動と勇気、生活の支えをもらっています。本当にありがとうございます。
避難所での生活支援の分け合い埼玉・栃木単協の応援メッセージ

 

仮設住宅での共同購入に向けて

 救援物資(野菜)の分け合い避難所にいた組合員も仮設住宅での生活が始まりました。それに伴い、班の共同購入を仮設住宅で再開します。震災前は5人班でしたが、他県への避難などで、まずは3人から出発します。

また、今まで救援物資は行政や幼稚園等に搬入してきました。今回は、直接仮設住宅に持って行き、仮設住宅に住む人たちで分け合いました。町から離れ、お店がなく老人宅も多い仮設住宅で、生活支援のあり方を模索したいと考えたからです。今後は、仮設住宅での共同購入を通して、被災者への生活支援活動を進めて行きます。

支援りんごの取組について 

 りんごの花が一面に咲いています組合員でりんご農園を営んでいる方は、放射能の風評被害を予測してりんごの生産を諦めかけていました。生活クラブからのりんごの取り組みの申し入れに本当に喜んでくれました。特別栽培のりんごの生産を行なっている方ですが、生活クラブの自主基準とのすり合わせを行い放射能調査の上、単協独自で秋からの取り組みを進めています。せっかく丹精込めて安全に配慮し栽培したりんごを、組合員が美味しく食べる事で、組合員を支えたいと考えています。

 

福島の復興支援、前のお知らせ

<<第51報>> 相馬町、新地町状況報告NO.5(5月6日掲載)

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