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<災害対策・第83報>相馬市・新地町状況報告No.7

 

生活クラブふくしま  土山雄司専務理事

2011年6月3日掲載

 
ふくしま単協へのご支援、誠にありがとうございます。

 震災以来、相馬市・南相馬市・新戸町への救援物資と生活支援物資の搬入を行なってきました。相馬市・新地町ではすべての被災者が今後1カ月以内で仮設住宅への入居が決まりました。そこで、今まで行なってきた行政への救援物資の搬入は6月初旬をもって終了します。
 震災直後、津波の被害や福島原発の事故により物資が入らず、新地町の避難所では1日の食事の支給がおにぎり1個の時から、生活クラブ連合会からの救援物資と燃料の支援によって何とか救援活動が続けられ、被災された多くの方々から感謝されています。
 また、放射線量がある程度低下しふくしまセンターが復旧したことにより、4月下旬からは連合会・東京・埼玉単協からトラック・人員のご支援を受け、救援と生活支援活動が順調に行なうことができました。連合会並びに各単協に深くお礼を申し上げます。
 福島第1原発事故に伴う放射能汚染問題については、長期化する見通しは避けられません。福島の地にある原発事故により放射能と向き合う生活を余儀なくされている全国の多くの組合員と生活クラブの自主基準さえも再考しなければならなくなった状況は、生活クラブふくしまとして反原発に対しての取組の弱さを悔恨に思っています。
 そのうえで、福島に住む私たちは長期に渡って放射能と共に暮らさなければなりません。しかし、この地を去ることも出来ませんし、見捨てることもしません。放射能という見えない脅威に対して冷静に粘り強く対処し、生活と子どもたちを守りながら、被災にあった東北の生産者の消費材と元の自主基準に沿った消費材を手にすることができるように努めたいと考えています。 
 絶望の淵から抜け出すには、希望を信じるしかありません。生活クラブふくしまは、組合員一人ひとりが、希望をもって生活クラブの活動に参加することが、福島県と東北の本当の再生への一助になるような活動を進めていきます。
 

救援物資の搬入から生活支援の活動について

1.仮設住宅での共同購入活動について

 新地町では5月中に、相馬市は6月中に仮設住宅への入居が終わります。それに伴い行政への救援物資の搬入は6月初旬をもって終了します。新地町は、5月25日をもって終了しました。当日は、救援物資の他に連合会から提供のあったぬいぐるみと絵本を新地町の3保育園に寄贈しました。
 被災者は仮設住宅へ入居されますが、仮設住宅は概ね不便な所にあり買い物もままなりません。また、高齢者は車に乗れない人もおり、今までとは違う住環境で戸惑いも多いと思います。そこで、仮設住宅での共同購入を考えています。5月27日(金)に兵庫県の生活クラブ生協都市生活の角田専務をはじめ職員の方々に相馬市・新地町に来て頂きました。生活クラブ生協都市生活から、阪神淡路大震災での仮設住宅での支援活動のノウハウを学び、今後の仮設住宅での共同購入活動に生かします。


5月25日最後の救援物資を西村理事(左)から新地町役場の職員へ連合会からのぬいぐるみ、絵本を新地町の3保育園に寄贈しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.支援りんごの取組に向けて

 復興には、被災者の収入基盤を確立しなければなりません。浜通りの主な産業は農業と漁業です。どちらも、震災と原発事故により大きな打撃を受けています。新地町は放射線量が県内でも少ない地域ですが、漁業は壊滅的で農業も風評被害を受けて厳しい状況にあります。
支援するりんご園の果樹 そこで、ふくしま単協としては復興の一助として、組合員が栽培するりんごを単協独自で取組む事を決定しました。それに向けて、震災等で遅れているリンゴ園の摘果や下草刈りを職員もお手伝いをします。特に、放射汚染対策として、今までは雑草を集めてりんごの木の緑肥として活用してきましたが、今年からは下刈りをした雑草を畑から出すような対策を行ないますので、そのお手伝いをします。
 被災した地域の復興のために私たちは食べ続けますが、何とか放射能からの影響を低減させる努力も進めて行きます。


福島原発事故に伴う放射能汚染問題への対応について

1.高感度の放射能測定器の購入について

 連合会からのカンパ金と愛知単協理事会・埼玉単協職員評議会から頂いたカンパ金を基に、高感度放射能測定器を購入しました。この測定器を使って、組合員組織エリア内の放射能ハザードマップを作製します。各支部で、マップ作りに参加する組合員を募り、測定器を使って子供の遊び場や公園等の放射能測定を行い、マップ作りを行ないます。放射能測定器の使い方及びマップ作りについては、連合会品質管理部の槌田さんに協力してもらい精度を高めるように努めていきます。
作製したマップは公表し、市民に活用してもらうと共に行政に対して放射能汚染対策の働き掛けを行ないます。

     
2.浜・中通りの組合員への水の無償供給について

 グリーンコープより、10ℓ(キュービック箱)の水を249箱もらいました。それを、水道水を心配している浜・中通りの乳幼児をかかえている組合員に無償提供を行ないます。


3.講演会の開催について

 原発問題や放射能汚染について、講演会を7~8月に開催します。開催主旨としては、原発事故を知る事と放射能から子供たちをどう守るかを考える為に、単に安全を強調したり不安を煽るのではなく、福島県に今後も住み続ける為の方策が示せるようにしたいと考えています。

 

福島県には、現在停止中ですが稼動が可能な原発が、第1原発の5・6号機と第2原発の1~4号機の計6基が残っています。ふくしま単協としては、この原発の速やかな廃炉に向けた活動と子供たちへの放射能汚染の影響を、少しでも減らす為の活動を優先して取り組みます。

 

福島の復興支援、前のお知らせ

<<第54報>> 相馬町、新地町状況報告NO.6(5月6日掲載)

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