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<災害対策・第92報>相馬市・新地町状況報告No.8

 

生活クラブふくしま  土山雄司専務理事

2011年6月15日掲載

 
ふくしま単協へのご支援、誠にありがとうございます。

6月11日(土)、震災から3カ月。ふくしま単協の総代会を福島市で開催しました。3月11日からの1~2週間は、事業の継続も危ぶまれていた中で何とか総代会が開催できたことは、組合員と職員の頑張りとともに連合会・各単協のご支援のおかげです。改めて感謝を申し上げます。

今期の総代会では、相馬・新地町の被災者への生活支援について、放射能汚染対策と福島原発の速やかな廃炉、それらを進めていくためにも早急に単協の経営基盤の安定化を図ることを決定しました。

とくに放射能汚染対策として、私たちは放射能と共にどう生きるかが総代会のテーマとなりました。異常性が日常化する中で、私たちはこれからも福島に住み、この地の水を飲み、ここに成るものを食べていかなければなりません。ただ、子どもたちの将来のために冷静に現実を見つめ、何をすべきかの対応は進めていきます。福島に住む私たちがモルモットのように医療の被験者とならないよう「声」をあげます。 

 

相馬・新地町の生活支援について

1.支援りんごの取組に向けて

摘果を行なう組合員と職員

福島の被災地支援は農産物をどう作り続けられるか、どう食べ続けられるかにかかっています。浜通りの主な産業は農業と漁業です。どちらも、震災と原発事故により大きな打撃を受けています。漁業は壊滅的で農業も風評被害を受けて厳しい状況にあります。生産者は消費者に放射能に汚染されたものを食べさせたいとは思っていませんし、安全で健康に良いものを作ろうと努めています。ましてや、放射性物質に一番さらされているのは、日々「土」と接している生産者自身です。生産地の放射線量を検査し、栽培できるかどうかを見極め(生産者への健康も考えながら)、放射能リスクの低減を図りながら農産物を取り組むことが、被災地の再生に欠かすことができません。ふくしま単協としては被災地支援の一環として、新地町の組合員が栽培するりんごを単協独自で取組むことを決定しました。

新地町は、福島県内でも放射線量が低い地域です。それでも、放射能のリスク対策として今までは雑草を集めてりんごの木の緑肥として活用していましたが、今年からは下刈りをした雑草を畑から出すような対策をとります。

6月5日(日)にふくしま単協の組合員4名・職員3名とで、震災や風評被害の影響で摘果や下草刈の遅れているりんご農園のお手伝いをしました。今後はリンゴ農園と果実の放射能測定を続けながら、秋からの支援りんごの取組を進めて行きます。

2.仮設住宅への生活支援

仮設住宅に住む人たちに苗と土を渡しました

仮設住宅はプレハブの長屋なので、どうしても殺風景で夏場は暑くなります。そこで、仮設住宅に緑のカーテンを施すことにしました。プランターとネットは連合会から、ゴーヤと朝顔の苗はコア産地のやさいらんど湘南(神奈川県)から、土は同じくコア産地のJA加美よつば(宮城県)から提供していただき、組合員の住んでいる新地町の2カ所の仮設住宅に届けました。
仮設住宅に朝顔の花が咲きゴーヤが実り、緑のカーテンで被災者の人たちの生活に潤いができることを願ってやみません。

 

 

 

 3.ネグロス島から支援バナナが届きました。

生活クラブ生協はグリーンコープや大地を守る会などともに、ネグロス島の飢餓や貧困を救うためバランゴン・バナナの取組みを続けてきました。そのネグロス島から被災者への支援の為のバナナがふくしま単協にも届きました。そこで、ネグロス島から届いた支援バナナを相馬市と原釜幼稚園、新地町は仮設住宅へ届け大変喜ばれました。作る人と食べる人がつながることの大切さを実感しています。

  

3月11日の地震と津波で被災された皆さんにバランゴンバナナをお届けします。被災者の皆さんの厳しい状況をテレビで見て胸が痛みました。私たちにできることは、丹精こめて育てたバナナをお届けすることです。

私たちは日本の消費者の皆さんにバランゴンバナナを買っていただくおかげで貧困から立ち上がってくることが出来ました。暮らしも少しずつよくなってきています。日本の皆さんへの恩返しとして、今厳しい状況におかれている被災地の皆さんに、仲間98人が、10本、30本、50本と持ち寄って、合わせて3トンほどのバナナをお届けします。私たちのささやかな気持ちをお受け取りください。

-ネグロス東州マンフヨッドの生産者より-

  

放射能対策について~子どもたちを守るために~

1.重茂のわかめの取組みについて

共同購入を通して、子どもたちを放射能から守るための活動の選択肢は多くはありません。しかし、手をこまねいているわけにもいきません。今週から、乳幼児を抱えて水道水を心配している組合員に対して「水」の配達を行なっています。また、子どもたちが栄養をバランスよく摂ることで免疫力を高めることと、甲状腺の発症対策としてヨウ素を含んだ食品を食べることが考えられます。そこで、現在急ピッチで袋詰めされている重茂のわかめを福島の子どもたちが早く食べられるようにしたいと考えています。

 

2.放射能測定器について

放射能のハザードマップ作成用の高感度の放射能測定器の納入は8月末以降になります。正確な数値が測れる放射能測定器の納品について福島県は優先されていますが、それでも大幅に遅れています。納品されしだい、ハザードマップが作製できるよう各支部での話し合いを進めています。

 

 3.福島原発の廃炉に向けた県への要請書の提出と抗議行動について

  ふくしま単協は、総代会で以下の声明を決定しました。7月6日(水)に関係諸団体とともに福島県知事に提出します。

1.福島原子力第1発電所の早急に安定化と廃炉、福島原子力第2発電所の速やかな廃炉を要請します。

1.放射能汚染によって、避難を余儀なくされた住民と生活が困難になった農民と漁民に対して十分な補償を要請します。

1.福島県は、今までの原子力容認政策を見直し、県民の命と健康、安全の立場にたったエネルギー政策に転換することを要請します。 

 

 

 <6.26(日) 1万人ハンカチパレードの開催>

 「グッバイ原発!さよなら放射能!!」マスクと帽子の防護対策と幼い子どもと若い人の参加はご遠慮を願って、福島で暮らす為のワークショップとハンカチパレードを行ないます。地震・大津波・原発事故・放射能汚染・将来の発症の恐怖・風評被害・偏見と、この3カ月間福島県は悲劇と苦悩が折り重なってきました。それでも私たちは福島が好きですし、この地を見捨てたりはしません。私たちは、福島で生きるための行動を起こします。

10:00~12:30  MAXふくしま4階「A・O・Z(ア・オウ・ゼ)」
( 福島市曽根田町1-18・福島駅東口:徒歩10分) 
 生活村オープン(ワークショップ)
13:30~ 福島県庁前広場 パレード集会
14:30~   福島県庁前広場より  ハンカチパレード 

 

 

福島の復興支援、前のお知らせ

<<第83報>> 相馬町、新地町状況報告NO.7(6月3日掲載)

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