ニュース&トピックス
<災害対策・第134報>栃木県産「開拓牛・ほうきね牛」の放射能検出の状況報告と対応策
福島県をはじめとする東北・北関東地方を産地とする牛肉で、エサ用稲わらが原因と見られる放射能検出の問題が連日報道されています。7月22日には「栃木県産の牛肉より国の暫定規制値を超える1,257ベクレル(Bq/kg)を検出」の報道受け、生活クラブ連合会では栃木県の提携先の3農家の調査を実施しました。その結果、3農家中1件の牛肉から、2農家の数値とは異なる116ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
〔注1〕 生活クラブでは栃木県産牛肉(栃木開拓牛・ほうきね牛:提携先 栃木県開拓農協)を、東京・神奈川・千葉・栃木単協(ほうきね牛)限定で取り扱っています。当該単協では事務局からこの報告に関して別途改めて連絡をいたします。
■契約農家の一件の「稲わら」から高い放射能を検出
生活クラブ連合会の担当者が7月25~26日に3農家を訪れ、空間線量計を使って敷地内の空間線量(地上50cm)や稲わらの簡易測定を実施したところ、敷地内環境はいずれも地域の平均的線量(0.2~0.3μSv/h)でしたが、1件の農家(那須塩原市。以下、A農場と略す)の保管された稲わら(6月9日購入)だけからおよそ7~8μSv/hという高い放射線を検出しました。これを放射能濃度に単純には換算できませんが、万単位のベクレル数になると想定されます。
A農場にあったこの稲わらは県の規定にしたがってただちに隔離し給餌しないようにするとともに、改めて3農場の牛肉を検体として検査機関に送り放射能検査を実施しました。また稲わらの放射能濃度を正確に把握するために、栃木県開拓農協はそのサンプルを外部検査機関に送付し、現在その検査結果を待っている段階です。
■「A農場」の牛肉を検査―暫定規制値以下ながら従来より高い値の放射性セシウムを検出
3農場からの検体の測定結果は、A農場の牛肉サンプル検査(と畜日7月5日)のみがセシウム134が51ベクレル、セシウム137が65ベクレル、合計で116ベクレルであり、基準の500ベクレル以下とはいえ、残り2件(B・C農場)の検体の結果(1ベクレルまたは不検出)と比べると高い値を示しました。
そのためA農場の稲わらの購入履歴を詳細に調べたところ、A農場で隔離したものと同じロットで入荷日の異なる(5月31日購入)日光市産の稲わらがあり、検体はこれを給餌した牛の肉であることが分かりました。
■今回の対応策
生活クラブでは現在、やむなく国の暫定規制値(500ベクレル)を供給中止の基準としており、A農場の今回の値は供給可能な水準です。しかし栃木県開拓農協より、「少なくともA農場の稲わらの正式な検査結果が出るまではA農場からの出荷は当面停止したい」との申し出を受け、生活クラブ連合会はこれを受け入れることとしました。したがってA農場の牛肉は、製造済みの生産者在庫を含めて今後は出荷されません。
いっぽう当該の稲わら給餌後に出荷され組合員に供給されたA農場の牛肉は、栃木開拓牛3頭・ほうきね牛3頭の合計6頭であることが記録より分かっています。上記の7月5日と畜の栃木開拓牛1頭のほかに、6月10日と畜の栃木開拓牛・ほうきね牛計5頭です。これらについては検査データはありませんが、同程度の放射能濃度(100ベクレル超)があった可能性は否定できません。以下に該当の固定識別番号を記載しますので、製品をお持ちの場合は消費判断の参考としてください。
|
個体識別番号: 5月31日以降入荷の日光市産稲わらを給餌したA農場の牛肉
【栃木開拓牛】〔6月10日と畜〕 0245363762・1256352806 〔7月5日と畜〕 1256352882 |
■今後の対応
報告の通り、A農場からの出荷は当面見合わせますが、他の2農場のと畜済みの原料肉については放射能検査(外部検査機関)を実施し数値は不検出でした。また、8月1日からはと畜時点で全頭の放射能検査を実施し、暫定規制値内である原料肉であることを確認したうえで供給します。
以上


