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生椎茸100g(JA木更津市)からの放射能検出と対応の報告

1.経緯

9月5日より供給している「生椎茸100g」(JA木更津市)の9月7日(水)の消費材放射能検査の簡易検査(5分)で1キログラムあたり250ベクレルを超える放射能が検出されたため、判定検査(2時間)を実施しました。今回の判定検査で検出された数値について報告するとともに、生活クラブの対応をお知らせします。

 

2.「生椎茸100g」(JA木更津市)判定検査(2時間)測定結果

以下、単位はすべて1キログラムあたりベクレル(Bq/kg)です。

測定時間 2時間
測定結果

放射性ヨウ素(I-131)        不検出
放射性セシウム(Cs-134)  199Bq/kg ±12Bq/kg 
放射性セシウム(Cs-137)  232Bq/kg ±14Bq/kg
放射性セシウム合計      431Bq/kg ±26Bq/kg

 

《参考》今週供給している他産地産の「生椎茸100g」の簡易検査測定結果【9/12更新】

産 地 検出値 検出限界(Cs134) 検出限界(Cs137)
丸エビ倶楽部(茨城県) ND 54Bq/kg  55Bq/kg
JA甘楽富岡(群馬県) ND 60Bq/kg 59Bq/kg 
JAちちぶ(埼玉県) ND 44Bq/kg 44Bq/kg 
クボタ商行(静岡県) ND 45Bq/kg 44Bq/kg 
中伊豆椎茸部会 ND 64Bq/kg 64Bq/kg
JAさがえ西村山 ND 48Bq/kg 47Bq/kg

Cs = セシウム 

 

3.検査結果についての考え方と対応

 

  • 今回の判定検査(2時間)の結果は暫定規制値(放射性セシウム合計)500ベクレル以下であることから供給可能な対象です。そのため返金などの対応は行いません。ただし8日(木)・9日(金)供給分については、昨日の簡易検査で判定検査(2時間)が必要と判断した時点で、組込み作業と入荷指示を停止したため供給はありません。
  • 一方、今回の結果は福島第一原発に近い他産地産の検査結果や、近隣自治体(君津市)産の椎茸にかんする公開情報(千葉県報道発表資料8月1日)と比較しても大きな数値となっています。このことから、さらに公的検査機関での同一検体による再検査など調査をする必要があると考えます。この間はJA木更津市産の生椎茸の供給を一時見合わせますが、確認が取れ次第供給を再開します。(注2
  • 9月5日(月)・6日(火)・7日(水)に供給したJA木更津市産生椎茸の放射能も同等レベルであったと考えます。検査の計画上、組合員への供給後に結果が出る場合もあることのご理解をお願いします。

《参考》
この椎茸の一袋(100g)に含まれる放射線は43ベクレルです。ベクレルをシーベルトに換算すると43Bq=0.86μSvとなります(注1)。これを一人で全量食べた場合の内部被ばく量は、放射線汚染の少ない空間線量率=一時間あたり0.05マイクロシーベルトの場所に18時間(【9/15訂正】)いるときの外部被ばく線量と同等と想定されます。

注1 ベクレルとシーベルトの概算換算式    50Bq≒1µSv (50で割るとマイクロシーベルト)

 【参考文献】 中山幹夫(神田外語大学)『原発と放射線』

【9/15補足】 《参考》の計算方法についていくつかのお問い合わせやご指摘をいただきましたので補足説明いたします。

 食品に含まれる放射能を食べたときの内部被曝線量について、ベクレルとシーベルトの概算換算式 50Bq÷1μSv(50で割るとマイクロシーベルト)という評価方式を提示しています。
 この方法は、中山幹夫氏(神田外語大学)が『原発と放射線』というインターネット書籍で提唱されている方法を参考にして、より安全側に改良したものです。

 一般には、ベクレルとシーベルトの換算にはICRP(国際放射線防護委員会)報告にある「経口摂取線量計数」を使用します。

  • ヨウ素131    1Bq=2.2×10^ (ー8)Sv
  • セシウム134   1Bq=1.3×10^ (ー8)Sv
  • セシウム137   1Bq=1.9×10^ (ー8)Sv

 食したベクレル数にこの係数を掛け算すると、内部被曝量のシーベルトに換算することができるという考え方です。しかしこの係数は覚えにくく、掛け算も電卓がなければできません。

 そこで中山先生はこれを暗算できるように概数を用いた式に改良し、その著書『原発と放射線』のなかで次のように解説しています。

  • ヨウ素131   1Bq=2×10^ (ー8)Sv つまり 50Bq=1μSv (50で割ればシーベルト)
  • セシウム    1Bq=×10^ (ー8)Sv つまり 100Bq=1μSv (100で割ればシーベルト)

 しかし中山先生の概数化の方法では、係数の小数点以下(Cs134は0.3、Cs137は0.9)が切り捨てられていて、放射線の危険性が小さく見積もられてしまいます。そこでさらなる改良として小数点以下を“切り上げて”安全側に評価できるようにしました。また事故後6カ月が経過した現在、ヨウ素131が食品から検出されることは、ほぼなくなっているので、セシウムについてのみの評価としました。

  • セシウム    1Bq≒×10^ (ー8)[Sv/Bq] つまり 50Bq=1μSv (50で割ればシーベルト)

 この計算式を、放射性セシウムを食してしまった場合の内部被曝線量の推量に用います。

 

注2

  • 現在、生活クラブ連合会は戸田(農産物)・飯能(その他の食品)2つのデリバリーセンター(DC)で、毎日、供給品目のほぼすべてを対象とするサンプル検査を実施しています。週あたり約600品目の測定を6日間をかけて完了するため、供給開始後に今回のような検査結果が出る場合があります。
  • 「全品目検査」が始まって数日が経過しました。この間放射能濃度の大まかな傾向が分かり、ほとんどの品目は「A」(100ベクレル未満)であることが分かりました。ただし一方で、検体サンプルの重量の違いから、他の検査結果と傾向が異なる事例も出ています。今後はこれらの品目について検査時間を延長する対応を行います。そうした対応へ移行するまでの期間は、今回のように、大きな数値が出ることも想定されます。その点もあわせてご理解をお願いします。

 

以上

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