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食品の放射線量と内部被曝量の換算式についての補足説明
9月8日付「生椎茸100g(JA木更津市)からの放射能検出と対応の報告」の記事に含まれる、「食品に含まれる放射線量と内部被曝量の換算式」の計算式について、組合員よりいくつかのお問い合わせをいただきました。本説明は、参考とした説(中山幹夫氏説)を独自に改良した計算式ですが、説明不足な面がありましたので以下に補足説明いたします。
なお文末のシーベルト値と想定空間線量の比較の部分には計算ミスがありましたのでお詫びして訂正します。あわせてご確認ください。
食品に含まれる放射能を食べたときの内部被曝線量について、ベクレルとシーベルトの概算換算式 50Bq÷1μSv(50で割るとマイクロシーベルト)という評価方式を提示しています。
この方法は、中山幹夫氏(神田外語大学)が『原発と放射線』というインターネット書籍で提唱されている方法を参考にして、より安全側に改良したものです。
一般には、ベクレルとシーベルトの換算にはICRP(国際放射線防護委員会)報告にある「経口摂取線量計数」を使用します。
- ヨウ素131 1Bq=2.2×10^(ー8)Sv
- セシウム134 1Bq=1.3×10^(ー8)Sv
- セシウム137 1Bq=1.9×10^(ー8)Sv
食したベクレル数にこの係数を掛け算すると、内部被曝量のシーベルトに換算することができるという考え方です。しかしこの係数は覚えにくく、掛け算も電卓がなければできません。
そこで中山先生はこれを暗算できるように概数を用いた式に改良し、その著書『原発と放射線』のなかで次のように解説しています。
- ヨウ素131 1Bq=2×10^(ー8)Sv つまり 50Bq=1μSv (50で割ればシーベルト)
- セシウム 1Bq=1×10^(ー8)Sv つまり 100Bq=1μSv (100で割ればシーベルト)
しかし中山先生の概数化の方法では、係数の小数点以下(Cs134は0.3、Cs137は0.9)が切り捨てられていて、放射線の危険性が小さく見積もられてしまいます。そこでさらなる改良として小数点以下を“切り上げて”安全側に評価できるようにしました。また事故後6カ月が経過した現在、ヨウ素131が食品から検出されることは、ほぼなくなっているので、セシウムについてのみの評価としました。
- セシウム 1Bq≒2×10^(ー8)[Sv/Bq] つまり 50Bq=1μSv (50で割ればシーベルト)
この計算式を、放射性セシウムを食してしまった場合の内部被曝線量の推量に用います。
例えば431ベクレル(1キロあたり)の放射性セシウムを含んだ食品100gを一人で食べたとすると、摂取した放射線量は43ベクレルとなります。上記の計算式を使ってベクレルをシーベルトに換算すると43÷50=0.86μSvになります。0.86μSvとは、放射線汚染の少ない空間線量率=一時間あたり0.05マイクロシーベルトの場所に18時間(初出20時間)いるときの外部被ばく線量と同等と想定されます。
以上


