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BSE対策の規制緩和に反対し、パブリックコメントを提出しました

 政府は、BSE対策の規制緩和を準備しています。生活クラブ連合会は規制緩和に反対し、12月7日に厚生労働省に対して意見(パブリックコメント)を提出しました。

<規制緩和案の内容>
 厚生労働省は、「牛海綿状脳症(BSE)発生国からの牛肉等の輸入に関する措置の見直し(案)」(以下、見直し案)を11月20日に発表し、パブリックコメントの募集を開始しました。(12月19日まで)

 BSE対策としてこれまで実施されている月齢制限と特定危険部位(SRM)の指定について、今回の見直し案では次のとおり規制緩和を行なうとしています。

 ※出典:「牛海綿状脳症(BSE)対策の再評価について」 (厚生労働省)

 この見直し案は、内閣府・食品安全委員会のプリオン専門調査会がとりまとめた「プリオン評価書」の健康影響リスク評価にもとづくものです。プリオン評価書では、月齢制限とSRMの指定を上記のとおり変更した場合について、「リスクの差は、あったとしても非常に小さく、人への健康影響は無視できる。」としています。

<生活クラブ連合会は規制緩和に反対します>
 生活クラブ連合会はこの規制緩和案に反対し、12月7日に厚生労働省に対して意見(パブリックコメント)を提出しました。生活クラブ連合会が提出した意見の概要は次のとおりです。

「BSE発生国からの牛肉等の輸入に関する措置の見直し(案)」に関する意見
(概要)

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会

(1)標記の見直しが行われた政治的経過について
・この間の検討スケジュールおよびその内容ともに、TPP(環太平洋連携協定)参加表明に向けた露払いの性格が色濃いと言わざるを得ず、多くの国民からの不信を招いています。

(2)見直し案検討の前提とされた評価書の内容について
・見直し案検討の前提とされた評価書の内容について、以下4つの問題点があります。vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)は有効な治療法がない致死の病のため、リスク評価はより一層慎重であるべきです。
1.飼料規制への評価について
・評価書は、規制緩和について「現行の飼料規制等のリスク管理を前提とし、(中略)判断した。」としていますが、リスク評価が甘くなる恐れを否定できません。
2.サーベイランスへの評価について
・評価書は、「BSE感染状況(中略)を踏まえ、(中略)判断した。」としていますが、サーベイランス(感染状況の監視)に関する判断には問題があります。
3.トレーサビリティについて
・評価書は、米国でのトレーサビリティは不十分であると認めており、問題です。
4.評価結果について
・評価書は、国内措置・国境措置ともに、「リスクの差は、あったとしても非常に小さく、人への健康影響は無視できる」と結論し、リスク管理に関する規制緩和に事実上ゴーサインを出しましたが、より慎重なリスク評価を導くべきであり、規制緩和には賛成できません。

(3)見直し案の内容について
・今回示された見直し案の前提とされた評価書の内容には、上記(2)のとおり問題が多いと考えるため、見直し案にある検査対象月齢ならびにSRMの範囲の規制緩和について、当会は反対を表明します。
・もし貴省が、今回のパブリックコメントで寄せられるであろう多くの国民の反対の声を省みることなく規制緩和手続きを進めようとするのであれば、日本政府の責任において徹底した現地調査を実施し、国民から寄せられた不安の解消に耐えうる調査結果を国民に対して明示すべきです。

以上

 

 
 

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