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追悼 イアン・マクファーソンさん

2013年2月に来日された時のマクファーソンさん 2013年11月16日、イアン・マクファーソンさんが急逝されました。享年74才でした。偲ぶ会は2014年1月18日午前11時(現地時間)より、カナダのビクトリア大学ユニバーシティクラブで執り行われました。生活クラブ連合会は、マクファーソンさんの逝去を悼んで追悼のメッセージを送り、偲ぶ会への献花に代えて「イアン・マクファーソン記念基金」に寄付を送りました。

*カナダ協同組合開発基金がカナダ協同組合連合会(CCA)、カナダ協同組合研究協会(CASC)の共同で、マクファーソンさんの功績を記念して創設した基金。大学生に対して会議に参加するための旅費、研究費、協同組合セクターに関与するための支援を行なうことが目的。

 イアン・マクファーソンさんは、『西暦2000年の協同組合』(レイドロー報告)の筆者、アレクサンダー・レイドローの高弟として知られ、歴史家であると同時に、協同組合運動の研究者として世界的に有名でした。カナダ協同組合連合会(CCA)の設立にあたっては中心的な役割を果たし、カナダ協同組合研究協会(CASC)の創設者の一人でもありました。1995年のICA(国際協同組合同盟)の大会で採択された「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」(協同組合の定義・価値・原則)の起草にあたっては、ICAの起草委員会の委員長を務めました。

 2000年にはカナダのビクトリア大学にブリティッシュコロンビア協同組合研究所を設立し、所長に就任。この研究所はその後、世界の協同組合研究の中心となりました。同じく2000年には生活クラブ連合会が開催した「協同組合国際シンポジウム」で基調講演を行い、その後、生活クラブの招聘に応えて2度来日し、生活クラブやワーカーズコレクティブの現場を精力的に視察しました。2013年2月には、2012年の国際協同組合年を記念してグリーンコープ共同体、消費者信用生協と共催した「協同組合フォーラム~協同組合が活躍する場を広げるために」の第3回シンポジウムのために来日しました。


追悼メッセージ

 イアン・マクファーソン博士の突然の訃報に触れ、驚きと悲しみの気持ちでいっぱいです。マクファーソンさんは、生活クラブ連合会が2000年に東京で開催した「協同組合国際シンポジウム」以来、つねに生活クラブにとってよき師であり、かけがえのない友でした。今年(2013年)2月にシンポジウムの講師としてお招きした際に、元気なお姿に触れたばかりでしたので、この突然のできごとをまだ信じることができません。
 マクファーソン博士は、いつも優しくフレンドリーで、ユーモアに満ちていました。人びとに対する信頼と尊敬が、協同組合人としてのマクファーソン博士のベースにあると常に感じさせられました。2月に来日なさった際には、東日本大震災の被災地をご案内しました。マクファーソンさんは、津波で家族や友人を失いながらも、協同によって生活を立て直そうとする被災者たちの話に真摯に耳を傾け、尊敬に満ちたまなざしを注いでいました。その姿はマクファーソンさんの人柄を象徴していたように思います。
 マクファーソンさんは、生活クラブで活動する私たちをいつも励まし、勇気づけてくれました。そしてかわいいジョークで私たちを笑わせることも忘れませんでした。
 マクファーソンさんを失った損失は、ほかに埋めようもありませんが、これからもマクファーソンさんを師と仰ぎ、マクファーソンさんが起草した協同組合の価値と原則を指針とし、協同組合人として歩み続けてまいります。

 

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 
会長 加藤好一

 

 
 

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