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生活クラブとの提携が評価 遊佐町共同開発米部会が「大賞」を受賞

 生活クラブのお米の提携生産者である庄内みどり農協・遊佐町共同開発米部会(山形県)が、第19回環境保全型農業推進コンクールにおいて大賞(農林水産大臣賞)を受賞しました。2月25日に東京都内で、表彰式とシンポジウムが開かれました。

表彰状と記念の盾を手に 環境保全型農業推進コンクール(主催・全国環境保全型農業推進会議)は毎年、環境保全型農業と有機農業に取り組む事例を審査し、特に優れている認められる実践に「大賞」を授与してきました。今回は全国から63の応募があり、「環境保全型農業分野」と「有機農業分野」それぞれ1点ずつを大賞に選びました。遊佐町共同開発米部会は環境保全型農業分野で受賞。生活クラブとの40年以上の提携関係が継続した実績と、今後の環境保全型農業のさらなる展開が期待できることが極めて高く評価されました。
 大賞受賞者の発表では、遊佐町共同開発米部会・会長の菅原英児さんと、事務局担当の小野寺一博さんが活動紹介をしました。
 菅原さんはまず「生活クラブとの提携関係は先輩たちから引き継がれてきたもの。生活クラブと部会は農法や価格、食べ方についてもお互いが話しあって共同開発米(注・遊YOU米)をつくってきた」と、生活クラブとの提携の歴史から発表を始めました。続いて紹介したのが米づくりのこだわりです。そのポイントは(1)環境に負荷をかけずに、土本来の力を最大限に引き出す、(2)町内の畜産と連携した堆肥の使用による耕畜連携、(3)2008年に「遊YOU米」すべてが化学肥料と化学合成農薬の使用を慣行栽培の50%以下(農薬は8成分)に抑えた特別栽培米となる――などでした。

消費者との提携関係が力

第19回環境保全型農業推進コンクールの大賞を授与される遊佐町共同開発米部会・会長の菅原英児さん 活動内容の発表ではこのほか、地域の未利用資源と非遺伝子組み換え作物を使った有機肥料「遊佐づくし」の開発と、2004年から始まった飼料用米プロジェクトなどについて紹介がありました。コンクールの審査過程で遊佐町共同開発米部会の米づくりはもちろん、「遊佐づくし」は地域内の未利用資源を活用した地域内循環型肥料として、また飼料用米プロジェクトは取り組みが県内外に波及したとして高く評価された経緯があります。
 もっとも、飼料用米プロジェクトについて菅原さんは「スタート当初、米余りの時になぜ、しかも販売額が安くて採算がとれないのになぜ?と理解できなかった」と発表の場で素直に打ち明けました。ただ今では「田んぼを田んぼとして活用していくという発想があったことと、その重要性に気づきました。だから、社会的にも認知されるようになった」と述べました。
遊佐町共同開発米部会の活動を発表する菅原会長と事務局担当の小野寺一博さん(右) 遊佐町共同開発米部会が発信源となった飼料用米の生産は遊佐町に隣接する酒田市へ広がり、2009年からは農林水産省が制度化したこともあり、新規需要米として全国展開されています。
 菅原さんは最後に「世界には飢餓に苦しんでいる人々がいます。田んぼを田んぼとして活用し、海外に貢献する次の試みとして、飼料用米のように援助米を国が制度できないか」と発表を締めくくりました。
 庄内みどり農協の関係者は受賞した他団体とともに授賞式に先立ち、農林水産省担当部局との「環境保全型農業に取り組む農業者との意見交換会」に出席しました。その場で農水省の担当者は、遊佐町共同開発米部会の個々の活動内容を評価したうえで、「環境保全型農業も有機農業も取り組むにしてもどこに販売するかが課題。消費者との提携関係が何よりの力」と話したといいます。
 なお遊佐町共同開発米部会は昨年11月、山形県農業賞・ベストアグリ賞エコエリアやまがた推進コンクールで最優秀賞を受賞しました。今回の大賞受賞に際し、山形県の吉村美栄子知事から遊佐町共同開発米部会に以下の祝電が届いたので紹介します。

お祝い

遊佐町共同開発米部会 部会長 菅原英児殿

第19回環境保全型農業推進コンクール大賞受賞、誠におめでとうございます。今回の受賞は、消費者・生活クラブ生協としっかりと手をたずさえて取り組まれたことが高く評価されたものと聞いております。皆様方の長年のご努力に対し、敬意を表するとともに、心からおよろこび申しあげます。貴部会のさらなるご発展とご活躍を祈念いたします。

 山形県知事 吉村美栄子

 
 

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