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生活クラブの放射能検査は「第5ステップ」へ

 2011年3月11日の大震災により引き起こされた東京電力福島第一原発事故から3年。生活クラブでは下記の目的で放射能検査を続けています。
 2014年度放射能検査計画が3月18日の連合理事会で承認され、生活クラブの放射能検査は「第5ステップ」を迎えることになりました。第14週(4月7日)からお届けする消費材から適用となります。

生活クラブの放射能検査の目的

  • 供給する消費材が放射能自主基準を達成していることを確認すること。
  • 消費材が放射能自主基準値を超えている場合に、これを確実に感知して供給を止めること。
  • 組合員のひとりひとりが放射能汚染の実態を認識し、消費材の利用を計画し工夫できるように、消費材検査の結果は、検出下限値を含めて全て公開し、データベース検索で検討できるようにすること。
  • 提携生産者と共に、放射能汚染の実態を把握し、その低減策を模索するために、消費材が放射能自主基準値を超えている場合だけでなく、自主基準値以下の検出の場合も含めて、消費材調査を進めること。
  • 放射能自主基準を更新するための資料を提供すること。

生活クラブの放射能自主基準値

 *こちらをご覧ください。

「第5ステップ」の特徴

◆青果物の検査を東日本産に限定し、検査頻度を上げます。(検出事例がある場合除く)

 2013年度までは福島原発事故の影響範囲がどこまで及んでいるかを把握することが重要であると考えられたので、西日本地域産の青果物についても放射能検査を実施していました。
  これまで、きのこ類を除き、静岡県以西、岩手県以北産の青果物からは、検出がありませんでした。
  そのため、これまで検出事例のない静岡県以西、岩手県以北産の青果物は検査を行いません。東日本産のものに限定し、東日本地域で栽培された青果物の検査頻度を上げます。

◆乳幼児食品の新規取り組み前の検査を開始します

 これまで、生活クラブの取り組んでいる消費材には、「乳児用」と表示した品目(表示許可を受けた食品)はありませんでしたが、「たまごボーロ」は実質的に離乳食としての利用が想定されるため、この乳幼児食品の自主基準値を適用してきました。
  19週から乳幼児食品(粉ミルク・離乳食)の新規取組み開始にあたり、取組み前に事前検査を実施します。また、毎月取り組む乳児用食品は、隔月の頻度で消費材検査を実施します。

◆2014年度の品目ごとの検査計画

区分

該当する食品群・消費材例

検査体制

飲料水

ミネラルウォーター、茶飲料

戸田DCで3L容器で10時間測定する。
(検出下限目標:2Bq/kg以下)

緑茶、発酵茶(ウーロン茶、紅茶)、
ハーブティ、山草茶

茶葉等は、乾燥状態のまま、飯能DCでCsI測定して、換算係数で飲用時の濃度を算出する。(検出下限目標:60Bq/kg乾(2Bq/kg液相当)以下)

麦茶、抹茶

牛乳

牛乳(千葉工場・栃木工場の原乳)

戸田DCで1週間分の原乳を合わせて戸田DCで3L10時間測定を週1回実施する。万一検出の場合は、採取日ごとに再検査する。

(検出下限目標:2Bq/kg以下)

牛乳(安曇野工場の原乳)

放射能汚染食品測定室で、20時間測定を月1回実施する。

(検出下限目標:2Bq/kg以下)

カフェ・オ・レ

放射能汚染食品測定室もしくは戸田DCで10時間測定を行います。
(検出下限目標:2Bq/kg以下)

乳製品(1)

生活クラブ牛乳の原料を使用する
ヨーグルト、アイスクリーム、チーズ

放射能汚染食品測定室で月2検体20時間測定。(検出下限目標:2Bq/kg以下)
補完として飯能DCでCsI測定。
(検出下限目標:10Bq/kg以下)

乳児用食品

たまごボーロ、
ウェハース・プレーンタイプ
新規開発消費材

飯能DCでNaI20時間測定または、戸田DCでNaI10時間測定を行う。新規品は取組み前の検査も行う。

(検出下限目標:2Bq/kg以下)

玄米、精米、胚芽米、もち米

飯能DCでNaI10時間測定。

連合6産地(黒磯米(年12回)、遊YOU米(年10回)、一関米(年9回)、ちばあさひ(年8回)、上伊那(年8回)、江部乙(年6回)、もち米(年6回)、ササニシキ(年5回)。単協独自米(応需)。

(検出下限目標:2Bq/kg以下)

鶏卵・鶏肉・

豚肉・牛肉

鶏卵、豚肉、牛肉、鶏肉

放射能汚染食品測定室に外部委託して、月16検体を2時間測定する。

(検出下限目標:5Bq/kg以下)

乳製品(2)

生活クラブ牛乳の原料を使用しない
チーズ、バター

飯能DCでCsI測定を実施する。
(検出下限目標:10Bq/kg以下)

青果物

生鮮青果

戸田DCで週135検体、飯能DCで週45検体を測定する。
内、84検体は2時間測定(検出下限目標:10Bq/kg以下)、供給判断の必要可能性がある青果物を中心に51検体は、判断を急ぐため日曜日と月曜日に30分測定(検出下限目標:20Bq/kg以下)。
また、45検体をCsI測定(検出下限目標:10Bq/kg以下)するため、戸田DCで調製し、飯能DCに移送して測定する。

魚介類

魚介類、干物、煮干し

飯能DCでCsI測定を実施する。
(検出下限目標:10Bq/kg以下)

加工食品

調味料、調理食品、麺類、総菜、加工肉、発芽玄米、黒米、白六穀、ジュース

飯能DCでCsI測定を実施する。
(検出下限目標:10Bq/kg以下)
単協独自品は、順番に加工食品と同様。
単協独自品の加工食品の原材料である大豆と小麦は、飯能DCでNaI10時間測定する。

きのこ類

生鮮キノコ

供給判断が必要であり、判断を急ぐため日曜日と月曜日に戸田DCで30分測定する。(予定検体数としては、青果物の51検体に含む。)
(検出下限目標:20 Bq/kg以下)

乾燥キノコ

乾燥状態のまま、飯能DCでCsI測定(検出下限目標:60 Bq/kg乾(4~12.2Bq/kg湿相当)以下)して、換算係数で水戻し時の濃度を算出する。

これまで膨大な放射能検査結果積み上げてきました

 2011年3月以来2013年2月までに、生活クラブ連合会は54315検体の消費材放射能検査を実施し、また提携生産者から2518検体の自主検査結果の報告を受けて、これをホームページで検索できるように公開しています。

放射能検査これまでの経過

2011年 3月11日

東日本大震災 福島原発事故

2011年 9月

第1ステップ

5分間測定での毎週「全品目検査」

2011年11月

第2ステップ

15分間測定での「徹底した検査」
検査頻度を調整、西日本地域の産品でも少なくとも年1回以上の検査

2012年 4月

第3ステップ

「自主基準」暫定運用開始

2013年 4月

第4ステップ

自主基準値の1/4の検出下限目標

2014年 4月

第5ステップ

青果物の検査を東日本産に限定し検査頻度を上げる(検出事例がある場合除く)
乳幼児食品の検査を開始

生活クラブは、消費材の放射能検査を真剣に継続しています。

 生活クラブは、天然由来のものも含め、放射線の影響はできるだけ減らしたほうが良いと考えています。当然「被曝ゼロ」が望ましいのですが、原発事故の当事国としては、残念ながらその願いはかないません。
しかし、国の基準を満たしていれば安全とも考えていません。
  そこで、生活クラブでは、被曝リスクを少しでも軽減するために、生産者と協力して自主基準をつくりました。この自主基準は、「闇雲に厳しくすれば良い」というものではなく、「守れるものでなければならない」「組合員の生活の参考指針とならなければならない」と考えています。
  自主基準値を超えたものは配達しません。そして、放射能検査を続け、検出下限値を含めて結果をすべて公開し、組合員が消費材の利用を検討できるようにしています。
  さらに、国の基準値内にあるものの自主基準値を超え配達できなかった場合に、生産者への補償をするための「放射能汚染に立ち向かう生産者を支援する基金」をつくりました。これには組合員だけではなく、生産者も参加していきます。

 
 

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