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生活クラブの防災用飲料水 信州たのめの里 分水嶺の水が新登場

2011年3月の東日本大震災では、私たちは災害に備え飲料水や食料、日用品を家庭で備えておくことの重要さを深く学びました。震災直後、生活クラブでは容器の確保やトラックの手配が間に合わず、自前の水源確保や組合員と被災地への供給体制の整備が課題となっていました。そうした中で、首都圏からの地の利が良く豊富な水源に恵まれる長野県塩尻市からの提案で、良質な飲料水を家庭備蓄しやすい価格で取組むことが可能になりました。

飲み続けるために定期的な利用を
災害時にも安心 「生活クラブの水源地」として

「信州たのめの里・分水嶺の水」は、塩尻市の善知鳥(うとう)峠付近の地下水を原水としたもので、塩尻市にとっては水道水として日常的に飲まれている大切な水源でもあります。塩尻市と生活クラブは、この水の取組みがお互いにとってメリットとなるように話し合いを重ね、今回実現にこぎつけました。

生活クラブにとって、災害時には工場から優先的に届けられる水として、防災の観点から大きな意味のあるものとなりました。

信州たのめの里・分水嶺の水500ml
1,680円(税込1,814円)/500ml×24
(参考 1本あたり70円)
※2015年4月1回から隔週取組
信州たのめの里・分水嶺の水2L
594円(税込642円)/2L×6本
(参考 1本あたり99円)
※2015年4月2回から隔週取組

この水は私たちにとっても地元の宝
みんなで守り育てたい

生活クラブ長野 理事長 小林テル子さん

この地は昔から湧き水が豊富な土地です。塩尻市には生活クラブ約600名の組合員がいますが、この水は私たちにとっても、自慢のおいしい地元の水です。一度この水を飲んだ人の多くは、この水のおいしさを忘れません。

生活クラブ長野では、4年前から「ぐるっと長野」協議会を立ち上げ、生産者と組合員が地域内循環の可能性を模索してきました。今回の防災用飲料水の取組みは塩尻市の生産者と行政との協力で生まれたものですが、この水が生活クラブの消費材になったことは私たちにとって、とてもうれしいことです。この取組みが、またひとつ「ぐるっと長野」の活動の新たなきっかけになるのではないかと期待しています。

ぜひ、定期的に利用しながら、万一に備えて回転備蓄しましょう。安定利用は安定生産につながり、生産者と消費者双方のメリットになります。私たち自身の水として、その地域の循環を守りながら、育てながら、みんなで大切に飲んでいきましょう。


美しい森、おいしい水のふるさと
塩尻市へぜひ来てください

塩尻市長 小口利幸さん

塩尻市はまちの中に「大分水嶺」のある全国でも珍しい市です。昔から上質な地下水が豊富にわき出し、水にまつわる昔話が数多く残されています。

水源付近の善知鳥峠は、信濃川水系の奈良井川が日本海へ、天竜川水系の小野川が太平洋に流下する、日本の大分水嶺の一つです。この水は厚生労働省「おいしい水研究会」が公表したおいしい水の要件にも適合している良質な水。塩尻市民にとっては大切な水道水の原水です。塩尻市では、地域の活動と連携した水源や水辺の整備、清掃活動など、水を守る取組みに力を入れています。

今回、生活クラブが災害時にも安定して供給できる水を求めていたことから、水質がよく水量が豊富で、地理的にも好条件にある塩尻市との出会いが生まれ、生活クラブへのおいしい飲料水の提供が実現しました。

生活クラブとの提携により、水道事業の新たな展開、ミネラルウォーター製造工場建設による雇用の創出、都市との交流など、まちの活性化にも期待が膨らみます。

この塩尻にはきれいな水と、それを生み出す美しい森林資源、良質な水が作るおいしい農産物・ワインもあります。ぜひ塩尻を訪れて、環境の美しさを体感してください。私達も生活クラブの皆さんとの交流を深めていきたいと思っています。


ペットボトルの成型もできる工場

東日本大震災の際、ペットボトルの製造工場が被災し充填ができなくなったことを教訓に、製造元ではペットボトルを形成しながら水を充填できる製造ラインを採用しました。

1)原料を加熱して金型に入れ、膨らませて成型。製造能力は1時間あたり約2,000本
2)ボトルの殺菌(85℃)から充填、キャップ締めまで、すべてクリーンルームで行なう。
3)品質検査質。浮遊物、混濁物などの目視チェックおよび一般細菌、大腸菌、カビ酵母菌検査。開始時、中間、終了時にサンプリングして行なう。

  • 「たのめの里」:古くは清少納言が随筆・枕草子にこの地を「たのめの里」と名付けたと記され、水源地に近い矢彦・小野両神社の例祭が行なわれる森を「たのめの森」と呼ぶようになったと伝えられるところから命名。
  • 分水嶺:雨水が異なる水系に分かれる場所。水系が分かれ流下先が異なる海域(日本海と太平洋など)に分かれる分水嶺を大分水嶺という。

(2015年3月24日掲載)

 
 

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