プレスリリース

 プレスリリース一覧へ

「事故米に関する要請書」を農林水産大臣に提出しました

生活クラブ生協連合会・理事会は、食品の安全安心の確保、日本農業の持続的発展を願う立場から、「事故米に関する要請書」を農林水産大臣に提出しました。

事故米に関する要請書

2008年11月13日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 理事会

10月31日「事故米に関する農林水産省の取組の中間的総括」とともに大臣談話が発表されました。大臣は、農水省の責任を認め再発防止に全力を尽くそうとする姿勢を示されたことを支持しますが、今後実効性ある措置をとるために、私たちが行っている共同購入事業の実績をふまえ、食品の安全向上、消費者の安心の確保、および日本農業の持続的発展を願う立場から、次のとおり要請いたします。

1.農林水産省の業務・組織の見直しにあたって
事故米の不正規流通の報道を受けて、私たちは共同購入している消費材に関し提携生産者とともに、一次原料のみならず二次原料にまで遡って総点検を行いました。幸い該当原料は無いことが判明しましたが、そのため膨大な作業を強いられました。日頃より徹底したトレーサビリティを行っており、二次原料までの出所を確認しているために追跡が可能でした。しかし、今回の事件で明らかになったように、多岐にわたる追跡は非常に困難または一部不可能な状態が一般的です。そして、消費者は既に口に入れた後知らされることになり、憤りとともに非常な不安を持つことになります。
「売り先まで確認しなかった」「事前通知しての検査等、その方法に問題があった」「汚染米を返品しなかった」「処分しなかった」などは、全く稚拙で論外のミスであり、食品を扱う、国民の命を預かる立場にある農水省の「危機管理意識の欠如」は目に余るものです。今後進める「業務・組織の見直し」は、意識改革とそれを継続させる仕組みづくりを含めて、抜本的に行うことを要請します。

2.ミニマムアクセス米の取扱い
今回の事故米の多くがミニマムアクセス(MA)米でした。現在、国内では減反をしているにもかかわらず、米どころ新潟県の生産量を凌ぐMA米を輸入しています。
私たちは、食の安全・安心は生産者による情報公開と生産者・消費者のコミュニケーションによって信頼関係をつくっていくことにより確認できる、と考え実践してきました。これは、国内の産地を主な提携先としていることが大きな要素です。しかし、輸入の場合は食の安全・安心の確保が困難であることは、冷凍餃子やメラミン汚染ミルクなどの問題で明らかになりました。
特にMA米の場合は単なる輸入ではなく国際的な「義務」との言い方がされていますが、2007年度は予定量に達しない段階で輸入を打ち切ったということは、農水省みずからが義務ではないと示したと言えます。私たちは、今回のような事故米の不正流通のリスクを伴うMA米輸入は、中止すべきと考えます。
MA米輸入中止を含め、基本的な見直しを要請します。

3.国内自給力の向上について
今回の事故米の背景に、食料自給率の低さがあると考えます。農水省が提唱している「食料自給率1%アップ運動」が、実効力をもつよう期待しますが、国内の農水産物の生産力向上のための施策をより一層すすめていくことが必要と考えます。
米に関して私たちは、提携生産者の協力を得て飼料用米の取組み等をすすめていますが、他の様々な方法とともに、減反ではなく水田をフル活用することを提案しています。
農水省として、国内自給力の向上に向けて、現在の方針をさらに強化するよう要請します。

大臣談話の最後の部分で、
「農林水産省の職員一人一人が、消費者のことを真剣に考え、食の安全を守るとの強い意識をもって、政策・業務の改善・充実にまい進できるようになるまで、全力をあげて農林水産省の改革を実行」すると表明されていることに期待し、確実に実行されるよう要望いたします。

  • 取材&問い合せ先:生活クラブ連合会・企画部 (担当:麻生)
  • TEL 03(5285)1883  FAX 03(5285)1839

ページの先頭に戻る