原発のない社会をめざして

2011年3月におきた東京電力福島第一原子力発電所による放射能もれ事故。この事故により私たちは気づきました。私たちの暮らしがいかにもろく危険なものの上にあり、一部の人々を危険な作業や環境において成り立っていたかという事実を。エネルギーの選択は生き方を選ぶことです。生活クラブでは、再生可能エネルギーを「つくる」、エネルギーの使用を「減らす」、再生可能エネルギーを「つかう」を柱に原発のない社会づくりにむけての歩みを進めています。

~目次~

≫再生可能エネルギーを「つくる」
≫再生可能エネルギーを「つかう」
≫電気の共同購入Q&A
≫エネルギーの使用を「減らす」
≫生活クラブエネルギー7原則

▼再生可能エネルギーを「つかう」 

暮らしに必要不可欠な電力を、国や電力会社などにおまかせするのではなく電力を供給・販売する事業を行う(株)生活クラブエナジーを各地の生活クラブの出資によって2014年10月に設立し、(株)生活クラブエナジーを通じて、自然エネルギーが中心の電気の共同購入をしています。

◆太陽光・風力など電源構成と比率公開

共同購入する電気は、自然エネルギーの割合が高い電気です。その割合は30〜60%と既存の電力会社の管内ごとに異なりますが、太陽光や風力など電源構成の実績を毎月の電気料金明細書で明らかにしていきます。

◆自然エネルギーをひろげる基金

任意で「生活クラブ自然エネルギー基金」に参加できます。参加の場合は毎月の電気料金の5%を基金に上乗せして寄付します。寄付されたお金は自然エネルギーの開発や省エネルギー活動などに活用します。

◆価格と契約メニューを自分たちでつくれる

電気料金は、使用量に応じて単価が3段階に変わる制度を採用し、取り組む中でコストを明らかにします。契約メニューも契約者である組合員とともにつくります。
*現在の契約プランは、地域の電力会社の一般的な家庭の契約と同じ、基本料金と3段階料金制とし、電気料金も同額とします。

 

▼お申込みからご利用までの流れ

  1. まずはWEBサイトからお申込み、または専用コールセンターにお電話(0120-112-075)
    お申込みフォームはこちら

  2. 電力契約申込書のお届け
    お申込み頂いた方全員に、㈱生活クラブエナジーの電力契約申込書と詳しい資料を郵送いたします。
     
  3. 2枚の申込書に記入して郵送
    「電力契約申込書」と「口座振替依頼書」に記入して、同封の封筒で郵送をお願いします。
    *電力会社からの請求書と印鑑をご用意ください。
  4. 契約が完了したら、ご自宅への供給スタート!
    契約完了後、3ヵ月後の検針日から供給開始!

  5. (株)生活クラブエナジーの会員専用サイトから毎日の使用量がチェックできます
    (株)生活クラブエナジー会員専用サイトはこちら≫
    会員専用サイトのご利用方法はこちらをご覧ください≫

▼お申込み時の注意事項
注)お申込みは生活クラブ連合会会員生協の組合員の方に限ります。現在、組合員でない方は、新規にご加入いただくことで申込みが可能です。
注)契約申込書を返送いただきましたら、切り替えに必要な手続きは㈱生活クラブエナジーで行いますので、組合員の方からの地域の電力会社への連絡は不要です。(電力会社よりスマートメーターへの交換のご連絡がある場合がありますが、交換費用は原則電力会社負担となります。立会等も不要です。)
注)マンションにお住まいで、マンション全体で一括して契約を行っている場合は原則ご契約が出来ません。お住まいのマンションの管理組合等にご確認下さい。
注) 現在㈱生活クラブエナジーで募集しているのは、「従量電灯」の一般家庭のみとなります。「低圧電力」の事務所につきましては、ご契約できません。

ご質問・お問い合わせは、
(株)生活クラブエナジー コールセンター 0120-112-075
受付時間 月〜金 9:30〜17:30 (土日、年末年始、夏期休業日等を除く) 

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「生活クラブ電気」を選んだ人の声

みんなの購買力を集めて社会を変えていこう
23区南生活クラブ 住吉夕香さん

電気料金の安さを宣伝する会社もありますが、私は自然エネルギーを広めようとする生活クラブに決めました。原発のない社会を実現したいと思いますが、私には買うことしかできません。それでも生活クラブの電気の共同購入でみんなの購買力を集めれば、自然エネルギーの割合を高めたり、社会にアピールするチカラになると思うのです。それが生活クラブのよさだと思います。なにかを変えたいのであれば、自分で動くしかありません。


子どもに自然エネルギーを選ぶ姿勢をみせていきたい
生活クラブふくしま 内海由佳さん

福島第一原発の事故で、首都圏の電気を福島で発電していることが知られるようになりました。電気は不明なことが多く、生活クラブの電気の共同購入が電源や価格のカラクリを知るきっかけになればよいと思います。私は生活クラブの電気を申込み、自然エネルギーを選んで生活する姿勢を子どもにみせたいと考えています。原発が全部停止しても暮らしていけることが明らかになりましたが、私たちはこの事実を忘れてはいけないと思います。


 

人と自然が共生する社会を未来に残したいから
生活クラブ神奈川 城田喜子さん

福島第一原発の事故後、電気を使う側が意識をもってエネルギーの使用を減らすこと、再生可能エネルギーを広げていくこと、それを選んで使うことが大切だと実感しました。電気は私たちの暮らしに欠かせないもの。だからこそ中身にこだわり納得して電気を選び、人と自然が共生する社会を未来に残していきたいと思います。
 

帰宅困難区域の風景から受けた衝撃。電気がどこから来るのか考えるようになりました。

生活クラブ埼玉 脇田実さん

東北方面の旅行で見た、帰宅困難区域としてバリケードで封鎖された道や建物。車どころか人や犬、猫さえも見かけない、音もしない異様な風景に強い衝撃を受けました。それまでは電気がどこから来るのか考えたことすらありませんでしたが、妻がそれとなく見せてくる資料でエネルギーのあり方を考えるようになり、環境問題も踏まえて契約を決めました。
 

つくり方が明らかな牛乳と電気をお届けします

新生酪農株式会社 専務 麻生一夫さん

私たちはパスチャライズド牛乳の生産者で、2014年に太陽光発電施設を栃木工場に設置しました。東日本大震災による計画停電で電気の大切さを再認識し、電気をつくることにも参画したいとの思いからでした。原発は事故が起こると甚大な被害が発生します。地球温暖化対策とエネルギー供給の両立には、自然エネルギーしかないと確信しています。牛乳と電気の生産者として、組合員のみなさんとサステイナブルな社会づくりを進めていきたいと思います。

詳しくは(株)生活クラブエナジーのWEBサイトをご覧ください≫

生活クラブ電気の電源構成(2015年度)

*その他には、サミットエナジー㈱からの補給、東京電力㈱からの常時バックアップ、東北電力㈱からの振替補給等が含まれます。

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▼再生可能エネルギーを「つくる」

生活クラブは、暮らしに必要な食料は私たちの力量の範囲で自治していくことを基本に共同購入運動をすすめてきました。さらに、共済や介護や子育てなど福祉サービスを自ら生み出し、地域福祉の自治をすすめてきました。食料・福祉と同様に、エネルギーも暮らしに欠かせません。
生活クラブでは、配送センター・店舗などに風力・太陽光発電の施設を建設するとともに、小水力、バイオマス、地熱等のベース電源を開発し、電気の共同購入をすることを通じて、エネルギーの自治をすすめます。
 

 

▼エネルギーの使用を「減らす」

生活クラブでは、「持続可能な生産・消費・暮らしのできる低エネルギー社会」の実現をめざして、2020年までの目標を掲げた「生活クラブグループにおけるCO2排出総量削減自主行動計画」を推進しています。

◎各組合員の家庭では…

グリーンシステム

生活クラブでは、作りたての“おいしさ”を家庭に届ける容器として、一番優れた“ガラスびん”を優先的に使用してきました。1回使って捨てるのではなく、何度もくり返し使う「リユースびん」でごみを減らそうと話し合い、1994年から、びんを回収してくり返し使うことを始め、いまや7種類のリユースびんを採用。また、牛乳キャップや仕分け袋のリサイクルもスタートさせ、13年度はグリーンシステムによりCO2排出量を2644トン削減しました。

また、家庭のCO2を見える化するエコライフ家計簿も実施中です。

◎生協の事業では…

2020年までに生活クラブグループ全体でCO2排出総量を25%削減(07年度比)することをめざしています。

*CO2総排出量実績(右画像をクリックすると拡大します)⇒
 


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生活クラブのエネルギー7原則

前文

わたしたちは、人類の共通資産である化石資源を大量に消費することで、産業革命以前の人々とは比べようのないほど膨大なエネルギーを獲得し、いまの豊かな暮らしを実現しています。

このような暮らしは持続可能(=サステイナブル)ではありません。3.11は、これらのことに改めて気づかせてくれました。わたしたちは、限りある資源を 未来の子どもたちと分かち合わなければなりません。そして、“もったいない”という気持ちを大切にする暮らし、“足るを知る”という節度ある暮らしに立ち 返りたいと思います。

生活クラブは、省エネルギーをすすめながら再生可能な自然エネルギーによる電気の普及に取り組み、一日でも早く原発に依存しなくてよい社会を構築することを決意して、ここに「生活クラブのエネルギー7原則」を定めます。

原則

  1. 省エネルギーを柱とします。
    エネルギーを大量生産・大量消費する“ムダづかいの社会“から、省エネルギーを柱とした“持続可能(=サステイナブル)な社会”への転換をはかります。

  2. 原発のない社会、CO2を減らせる社会をつくります。
    省エネルギーをすすめながら、再生可能な自然エネルギーによる発電事業に取り組み、原発のない社会、CO2を減らせる社会の構築をめざします。

  3. 地域への貢献と自然環境に留意した発電事業をすすめます。
    再生可能エネルギーによる発電事業を行うにあたっては、発電施設や機器を設置する地域への貢献に努めるとともに、自然環境への影響に留意してすすめます。

  4. 電気の価格や送配電のしくみを明らかにします。
    発電事業を通じて、これまで電力会社による地域独占というブラックボックスに隠されていた電気の価格や送配電等のしくみを明らかにします。

  5. 生活クラブの提携産地との連携を深め、エネルギー自給率を高めます。
    産地との提携をすすめ、食べもの(Food)に加えて、再生可能なエネルギー(Energy)を介した生産者との連携を深めます。

  6. エシカルコンシューマーとして、再生可能エネルギーによる電気を積極的に共同購入します。
    エシカルコンシューマー(*)として、提携生産者や協力事業者が再生可能エネルギーでつくった電気については、適正価格で積極的に共同購入します。
    (*) エシカルコンシューマーとは、「環境や社会に配慮した商品・サービスを選択し、購入・利用するなどの消費行動をつうじて、社会的な課題の解決に寄与 していこうという意識を持った消費者」のことで、エコロジーやグリーンなどをさらにすすめた「倫理的・道徳的な消費活動」に取り組む人々をいいます。

  7. 生産から廃棄までトータルで責任を持ちます。
    使い終わった発電機器を廃棄するときは、できるだけリサイクルします。処分しなければならない場合でも、最新の情報に基づいて責任を持って適正に処分します。
     

(備考)家庭で使われるエネルギーのおよそ6割は熱エネルギーですが、コージェネレーション(熱電供給)の導入拡大など熱エネルギーの自給については今後の課題とします。2017年頃を目安に検討し、必要があれば「生活クラブのエネルギー原則」に加えることを想定します。

(2016年8月)

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