生産者リレーエッセイ

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vol.33

中井 信之さん提携先三重県漁連

提携品目 あじハンバーグ

情報の開示をしてより安心、安全な消費材つくりに邁進します。

中井 信之さん


 
 

三重県は海岸線が約1,000kmもあり、伊勢湾、熊野灘という好漁場を有する水産県です。
弊会では、三重県に水揚げされる水産物を主原料としたあじハンバーグをはじめ、冷凍しじみ、ちりめんじゃこなどと国産主原料のあじフライなどの消費材を供給させていただいております。今までは『みえぎょれん販売(株)』の帳合で提携をさせていただいておりましたが、2010年4月から、海苔海藻類をみえぎょれん販売、魚介加工品を三重県漁連と区分け整理して、より一層、拠点産地として生活クラブ連合会との関係性を深めていけるようになりました。

現在の三重県水産業は、1県1漁協を目標に平成9年には109組合あった漁協が、平成14年には41組合、平成22年には24組合まで合併を行い、経営基盤の安定化に努めています。しかし、先の東日本大震災による津波により養殖鯛や養殖かきなど生産者に大きな被害が出た上に、今年の台風12号、15号による水害等により甚大な被害も出て、重ねて燃油においても軽油取引税の免税期間が切れるなど非常に厳しい状況となっております。漁状況においても、いわし・さばなど水揚げ量としては多いもののサイズが違ったり、スルメイカやカマスなど必要な魚種の水揚げが減ったりしており、自然環境の変化に伴う漁状況など、自然環境の重要性を痛感しております。

海上に浮かぶ鯛やハマチの生簀弊会としては、組合合併の推進に協力し、災害における被害対策の陳情や燃油免税期間の恒久化の決起大会を行うなどして漁業経営基盤の安定化に努め、環境保全のための植樹活動の推進や海浜清掃を行ったりして漁業者と一致団結をしてこの危機を乗り越えようとしています。

さて、あじハンバーグについてですが、ハンバーグというとどうしても肉のハンバーグをイメージされてしまいます。また、魚ハンバーグは生臭いというイメージもあります。そこで、主原料の魚種を癖の少ない真あじに決め、製品化に取り掛かりました。
一方、つなぎなどの副原料についても、安全・安心を前提に(株)味輝のパン粉や(株)マルモ青木味噌醤油醸造場の味噌、米澤製油(株)のなたね油、(株)青い海の塩など出来る限り提携生産者の消費材を活用させていただくことになりました。
まず原料のあじは、熊野灘で水揚げされるものを買付けし冷凍保管して安定供給できるようにしています。企画週に合わせ、副原料を調達し、加工していきます。加工手順は、解凍したあじの下処理(頭、内臓除去)をし、採肉機で魚肉を取り、副原料と合わせて整型していくシンプルなものです。整形に関しては、お弁当にもご利用いただけるよう少し小さめの25g程度の大きさにしています。焼きたてはふっくらして、冷めても生臭みのない消費材になっていると思います。

鯛は出荷までに2~3年かかります大震災による原発事故も収束していない今、水産業界にも今後予期せぬ問題が出てくるかもしれません。情報の開示をしてより安心、安全な消費材づくりに邁進していきます。また、漁連関係提携生産者の1つの拠点産地としての役割をしっかり果たせるように努めていきますのでよろしくお願いします。

最後に私たちの基本となる『三重県漁協運動の誓い』を記させていただきます。

 われわれは
  1、協同運動に進んで参加し 住みよい漁村づくりに努めます
  1、漁業の秩序をまもり つくり育てる漁業を推進します
  1、水産物の良さをひろめ 消費拡大につとめます
  1、海の環境保全に努め 豊かな海づくり運動を推進します

【次回生産者】

お茶の生産者、(株)新生わたらい茶の山口孝幸さんの予定です。お楽しみに。

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