生産者リレーエッセイ

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vol.39

石川 雄太 さん提携先北海道漁業協同組合連合会

提携品目 Sマークほたて、花咲かに、いくらなど

「魅力ある漁村づくり」と「信頼とおいしさを」が使命

石川 雄太 さん


 
 

◆新鮮な驚きだった「消費材」という言葉

北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)は、全道の81の漁業協同組合(漁協)が出資して組織された、指導・経済事業を担う協同組合連合会です。簡単に説明すると、生活クラブ連合会が32生協で構成されているのと同じです。拠点は北海道以外にも東京、仙台、大阪、福岡と各地にありますが、北海道以外にも拠点を置くことにより、消費地との連携が強化され、迅速に消費者の要望にもこたえられるようにする効果があります。
私は現在東京支店に在籍しています。生活クラブのお祭りや勉強会にうかがう際、「いつも北海道から来ていただいて」と恐縮されてしまいますが、東京から出席していますのでお気になさらないでください。

私が生活クラブを担当して、早いものでかれこれ3年の月日が経ちました。今では当たり前に使っている「消費材」という言葉ですが、最初は何のことかまったくわからず、時には“商品”と口にしてしまい、お叱りを受けたこともありました。今では懐かしい記憶です。
一般的には「商品」という言葉が飛び交っています。が、生活クラブでは、購入するのではなく利用する、購入するのではないから商品ではないという考え方から始まり、自分たちでアイディアや意見を出して開発に携わり、消費材は徹底的に利用する――という活動にいたります。この理念と実践は他のところでは経験することのなかったもので、新鮮な驚きでした。3年が経ったいま、ようやく本当にその言葉の意味が分かった気がします。そして手間暇をかけて開発し、利用していただいている消費材に、より一層の愛着が湧いている今日この頃です。ようやくみなさんにも“北海道ぎょれんの石川”として顔を覚えて頂き、楽しくもやりがいのある素晴らしいお仕事をさせていただいております。これからもより良い関係を築いていけたらと思っております。

◆生活クラブの提案に熱心に耳を傾けた雄武漁協

ところで、「LIVELY」に【北海道漁連 雄武産ほたて貝柱】などと表記されているために、北海道ぎょれんと雄武漁業協同組合(以下・雄武漁協)を混同される方がいらっしゃいますが、組織的には異なります。北海道ぎょれんは雄武漁協から雄武産の原料を購入し、みなさんが利用されている消費材に加工やパックしている――両者はこのような関係にあります。
雄武町は北海道のオホーツク海沿岸のほぼ中央に位置しています。雄武漁協は「資源管理型漁業」を旗印にした漁業を長年続け、生活クラブとはほたてや鮭・いくらなどの水産物を取組んでいます。また酪農や畜産も盛んな地域で、生活クラブの牛肉の一産地でもあります。生活クラブと雄武漁協の提携の歴史は比較的新しく、2000年からです。では、なぜ雄武だったのか?産直提携先となったそのきっかけは何であるのかを皆さんはご存じでしょうか。

当時、生活クラブ連合会の水産担当者は、水産加工品の取り組み強化と生産者の顔が見える関係性の強化を考えていました。そこで、北海道はオホーツク海に沿って各地を訪れ、生活クラブとの産地提携を持ちかけました。が、大半がビジネスライクで産直への理解が薄い。そのなかで、雄武漁協は「産直の意味を理解しながら食べ、ともに消費材を作っていきたい」という生活クラブの提案にもっとも熱心に耳を傾けた産地だったのです。また、北海道を代表するほたて、さけ、毛がにの三大産品があり、しかも品質が高かったこともあって、選ばれたことが始まりです。2000年の正月用品としてほたてから始まり、翌年には毛がに、鮭。その後も取組む消費材は広がってきています。
ちなみに、北海道ぎょれんと生活クラブの提携関係は、私が4歳だった1989年から始まりました。現在では、「北海道産黒がれい(煮付け)」「北海道産ちか」「さんま(北海道)」「いかソーメン(函館)」「花咲かに(鉄砲汁用)」「北海道産ほっけ味醂干し」等々、“地産”にこだわった数々の消費材の取組みがあります。
北海道は日本一の長い海岸線ときれいな海に囲まれ、全国の約4分の1の生産量を誇る水産王国です。その豊富で新鮮・安全な北海道の水産物を適正な価格で供給することにより、生産者には魅力ある漁村づくりを、消費者には信頼とおいしさを提供する社会的使命を果たしていきたいと考えております。
今後とも北海道ぎょれんとそこから生まれる消費材を宜しくお願い申し上げます!


【次回生産者】

長崎パックなどの生産者、長崎県漁連の川尻正史さんの予定です。お楽しみに。

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