生産者リレーエッセイ

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vol.48

前田 真則さん提携先相生ユニビオ(株)

提携品目 みりん風醸造調味料

経営理念は「発酵技術でお客様と共に 生き生きとした食と暮らしを創造していきます」

前田 真則さん


 
 

食文化を支えるみりんづくりから学んだ発酵技術の可能性を追求

 私たち相生ユニビオ(株)の前身である相生味淋(株)が本みりんの製造を開始したのは、明治5年。現在は、自然豊かな愛知県西尾市に本社を置き、創業以来、本みりんを中心に調味料や焼酎、清酒などを製造販売しております。
 先人たちが自然と関わる中で培い養ってきた「食文化の知恵・発酵技術」には、自然との共生、調和、そして、人が本来もっている生命力を活性化し健やかにしてゆく力があります。私たちは、自然の恵みを微生物の働きで生かし、おいしく豊かな食生活や、健やかな暮らしを創造することを目指しています。

「本みりん」と「清酒」の特性を生かした「みりん風醸造調味料」

 スーパーなどで見かける「みりん風調味料」は、水あめに化学調味料やアミノ酸液を加えてつくったもので、アルコール分はほとんど含まれていません。
 しかし、生活クラブの「みりん風醸造調味料」は違います。
西尾市にある本社工場もち米、米こうじ、焼酎乙類を原料とする本みりんと、自社製の加塩純米酒(飲用に適さないように塩分を2%ほど加えたもの)をブレンドした醸造調味料で、アルコール分を11.5%含んでいます。本みりんは、料理に自然な甘みやテリ、ツヤを与え、お酒(加塩純米酒)の有機酸やアミノ酸は素材本来のうま味を引き出し、料理の味を引き立てます。「みりん風醸造調味料」はこの2つの長所をあわせもった調味料なのです。なお、塩を少し含んでいますので、ご使用にあたっては、加える塩や醤油の量を少しひかえてください。

原材料へのこだわり

ラベルを張り付けて最終チェック 生活クラブとのお付き合いは、10数年前に、弊社が企画した非遺伝子組換え作物である甘藷(サツマイモ)を原料に使用した調味料を商品開発し、生産・出荷が可能になったことをご案内したことがきっかけでした。
 ほどなく「みりん風醸造調味料」の取り組みが始まり、2009年には、生活クラブの厳しい基準を満たして認められた消費材にのみ付けられる「Sマーク消費材」にも認定され、ますます組合員の皆さんにご好評いただいております。
 みりんの原料の米は国産米を使用していますが、ここ数年前より、米麹は生活クラブから紹介していただいたJA加美よつばのお米を使用しております。みりんの仕込みは大きな釜にもち米を入れて蒸しあげたところに、米こうじと焼酎乙類を混ぜ合わせます。
 仕込みタンクの中では、こうじの力によって、少しずつもち米が分解されて、焼酎の中に溶け込んでいき、2か月以上かけて、みりんのもろみが出来上がります。このもろみを、昔から使用している「ふね」と呼ばれる圧搾機でゆっくりと搾り、みりんの液とみりんカスに分けます。その後、ろ過などの工程を経て、熟成させます。このみりんと加塩純米酒をブレンドして「みりん風醸造調味料」は出来上がります。
 加塩純米酒のお米や塩も国産のものを使用しております。アルコールの原料はサトウキビ由来の原料を使用しており、液状ブドウ糖の原料は甘藷由来のものであり、遺伝子組み換え対策済みです。


 このように「みりん風醸造調味料」は、とても原料にこだわってつくっております。これからも、原料を吟味しながら、組合員の皆さんに安心して食べていただける消費材を提供してまいります。
 弊社の経営理念に「発酵技術でお客様と共に生き生きとした食と暮らしを創造していきます」があります。“相生(あいおい)”という言葉通り、お互いに生き生きと生きていけるように、私どもは安全な消費材を提案し、組合員の皆さんが安心して食生活を送れるようにこれからも努力してまいります。
 まずはこの調味料をお使いいただき、ぜひその良さに触れていただければと思っております。


【次回生産者】

塩さけ、昆布巻などの生産者、(株)NSニッセイの中山秀見さんの予定です。お楽しみに。

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