生産者リレーエッセイ

 記事一覧

vol.60

大澤 宏和さん提携先むさしの製菓(株)

提携品目 生チョコレートケーキ、ふんわりオムレット 他

安心・安全で、美味しい冷凍ケーキづくりを追求して

大澤 宏和さん


 
 

生チョコレートケーキ 私たち、むさしの製菓(株)は、埼玉県北東部に位置する“こいのぼりの生産数日本一”の加須(かぞ)市に工場があります。創業38年目の会社で、1998年に今の場所に新工場が竣工されました。製造品目は冷凍洋菓子全般で、主に「業務用冷凍ケーキ」をホテル業界、各種飲食店業界、テーマパーク、ゴルフ場などにご利用いただいている他、生活クラブをはじめとする全国の生協にもご利用いただき、各家庭にもお届けしています。
 生活クラブとの出会いは、約20年前にさかのぼります。以来、安心・安全で、美味しいケーキをいろいろと提供させていただいてきました。

人気消費材・生チョコレートケーキは
冷凍庫内の優等生

 弊社の代表的な消費材は、約10年前に開発された「生チョコレートケーキ」です。「安心・安全で、美味しいチョコレートケーキをご家庭で」。そんな声からこの生チョコレートケーキは生まれました。今では多くの組合員の皆さんに愛され、定番消費材になっていますが、実はこの消費材にはいろいろな自信とこだわりがあります。
細長い長方形なので冷凍庫の隙間に収納できる まずは何といっても、ケーキのサイズと形状です。20cm×6.5cm×5cmというサイズの長方形で、ご家庭の冷凍庫のちょっとした隙間にもぴったり収納できるように工夫しました。ですから、冷凍庫内でほかの冷凍食品と収納場所をめぐって争わない、まさに冷凍庫内の優等生です(笑)。
 また、生クリームを使用した冷凍ケーキは解凍すると離水(生クリームから水分が分離すること)しやすいのですが、開発当初は何度も試行錯誤を繰り返し、この問題を克服しました。使用原材料も、ケーキの表面を覆うチョコレートには口どけのよいクーベルチュールチョコレートを使用し、中にサンドしているキャラメルクリームには砂糖・生クリーム・バターのみでできた無添加のキャラメルソースを使用しています。牛乳、小麦粉などは提携生産者のものを使用し、食品添加物をできるだけ使いたくないという観点から、スポンジ生地の配合を見直して、ベーキングパウダーを不使用とするなど、さらなる改良も重ねてきています。

苦労とこだわりの消費材・ふんわりオムレット

ふんわりオムレット 次に、ぜひご紹介をさせていただきたい消費材があります。今年(2014年)1月にデビューした「ふんわりオムレット」です。この消費材誕生の背景には、それまで利用いただいていた「ケーキ台5枚カット」の利用の低迷がありました。これを踏まえ、私たちは生活クラブの開発担当といろいろと意見交換しました。
 最初は、ケーキ台の配合改良と規格入数や価格の変更でご提案しましたが、何度か打ち合わせを重ねるなかで、方向を変えたのが、お菓子好きな生活クラブの男性職員のひと言でした。「ケーキ台5枚カットの代表的な利用方法が家庭で手巻きオムレットをつくることなら、いっそのこと、クリームを入れた調理例オムレットの完成品をつくったら…」。この助言をもとに、私たちは生クリームを絞ったプレーンタイプのオムレット開発に焦点を切り替えたのです。
 この消費材の開発にも、苦労とこだわりがありました。まず、生クリームを使用していますので、どうしても解凍時に離水します。それを防ぐために採用したのが、なんと生クリームへの蒟蒻ペーストの混合でした。
 また、スポンジをきれいに半分に折り返した形状を維持するのが難しく、苦戦の末、流れ作業の製造工程に、紙製のコの字型の台紙を並べ、そこにひとつずつオムレットを置くようにしました。台紙を据えることでスポンジの割れ防止にもなります。
 これでケーキの形状維持の問題は解決しましたが、一方で、包材使用率の上限制約の問題が発生しました。本社社屋生活クラブでは過剰包装を避けるために容器包装基準を設けています。この台紙を使用することで基準にふれてしまうことがわかったのです。そこで包材使用面積を計算し、外側に巻くグラシン紙は直径15㎝のオムレットとほぼ同じサイズに、台紙は形状維持と割れ防止の役割を果たすギリギリのサイズまで小さくし、この問題を克服しました。
 このようにいろいろなことにチャレンジしながら、手づくり感を大切にする弊社では、今後もこだわりのケーキを製造していきます。常に安心・安全で、美味しいケーキを追求して――。

台紙ごと3個ずつ箱入れ包装

【次回生産者】

おせちセット、丹波黒豆などの生産者、菊池食品工業(株)の近藤雄祐さんです。お楽しみに。

ページの先頭に戻る