生産者リレーエッセイ

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vol.61

近藤 雄祐さん提携先菊池食品工業(株)

提携品目 大豆と野菜の煮豆っ子、栗きんとん、正月用丹波黒豆 他

安心・安全の消費材で、伝統食品の文化を守り続けたい

近藤 雄祐さん


 
 

 私ども菊池食品工業(株)は大正3年(1914年)に創業し、100年以上の歴史を数える、煮豆・佃煮・おせちの提携生産者です。「美味しさと健康と豊かさを」という企業理念を掲げ、安心・安全の消費材づくりに日々取り組んでおります。

生活クラブとの出会い

大豆と野菜の煮豆っ子 最初のきっかけは昭和50年頃、当時、おせち製品を納めていたタイヘイ(株)からの紹介だったと聞いています。弊社ではその頃から、食品添加物をなるべく使用しないものづくりを目指しており、その理念が共通することから生活クラブとの取組みが始まり、いろいろとご指導をいただきながら現在に至っています。
 当初はおせち用消費材のみの取組みでしたが、数年が経ち、本格的な昆布佃煮が欲しいという組合員の皆さんからの要望を受け、みついし昆布(株)のものを使った昆布佃煮を開発するようになりました。
 おかげさまで、現在では「大豆と野菜の煮豆っ子」など昔ながらの煮豆・佃煮・おせちの他に、豆や栗を使ったお菓子など、30品目ほどの幅広い取り組みを行なっています。

工場での取組み

埼玉工場 弊社の工場は、埼玉県の鶴ヶ島市と北海道函館の七飯町にあります。「おいしい食品はおいしい水から」ということで鶴ヶ島では秩父山系の地下水、函館では横津岳の伏流水と、豊富な水を確保できる土地を選んで工場をつくりました。
環境にも配慮しており、2008年にボイラー設備を一新した際、燃料を重油から都市ガスに変更しました。その結果、環境省の二酸化炭素排出抑制事業費補助金制度にも認定いただいています。
 また、工場では外部との交流が少なく、閉鎖的になりがちですが、弊社工場では外部から講師を招いて講習を行なったり、工場から全社に向けて広報誌を発信したりと、外部との交流を積極的に行なっています。

こだわりのおせち

 これから年末にかけて、おせち料理のチラシなどを見かける機会が増えてくるかと思います。そんなおせち料理の主役ともいえる「栗きんとん」「黒豆」ですが、弊社の消費材には市販品とは違うこだわりがいくつもあります。

  • 栗きんとん
    栗きんとんの栗は韓国産を使用しています市販品の栗きんとんの多くは、栗を漂白し、それに着色料を加えることできれいな色を出しています。家庭でつくる時もクチナシなどで色をつけると思いますが、弊社の栗きんとんは漂白剤はもちろん、クチナシの着色料も使っていません。
    また、栗の多さも魅力のひとつです。一般的に栗の配合は4割ほどですが、消費材の栗きんとんは6割の配合となっています。
  • 丹波黒豆煮豆
    消費材のおせちの黒豆は、国内産の丹波黒の大きな粒を、北海道産のビートグラニュー糖や相生ユニビオ(株)のみりん風醸造調味料を使ってつくっています。市販品は、還元水あめや消泡材を使って製造時間を短縮したりしますが、弊社ではじっくりと手間暇をかけて製造しています。
    また、容器にもこだわりを持っています。今ではよく見かける液入りの四角いトレーですが、関東で最初に導入したのが菊池食品です。
    弊社の黒豆は、最後の仕上げとして、加圧加熱殺菌(圧力をかけ、100℃以上のお湯で行なう殺菌)を行なっています。その時に容器の中の黒豆が調味液を吸い、ふっくらつややかな仕上がりになります。これは袋の煮豆では真似できません。
    *右写真:左側の機械でトレーに黒豆を充填。割れたものなどを取り除いたあと、調味液を入れてフイルムを貼り付けて包装します。

 

ここでは紹介しきれませんが、消費材のおせちにはまだまだたくさんのこだわりがあります。これからも、このこだわりを守り、組合員の皆さんに良いものを届け続けたいと思いますので、皆さんのたくさんの利用をお待ちしています。

【次回生産者】

鶏肉、鶏肉加工品の生産者、全農チキンフーズ(株)の菊地理恵さんです。お楽しみに。

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